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奈良
昨日、今日と奈良県で開催された第33回日本マイクロサージャリー学会に行ってきました。

マイクロサージャリーとは顕微鏡下に行う手術であり、学会の前身である研究会第1回は32年前に奈良県立医科大学整形外科の玉井先生が会長として開催されました。

その後代々整形外科と形成外科の教授が交代で会長を務めている整形外科と形成外科のhybridな学会です。

学会の講演で特に盛況だったのはマスコミにおいても有名な公仁会大和成和病院心臓病センターの心臓外科医である南淵 明宏先生の「手術のうまい下手」という講演でした。
大学病院の教授らが多数参加している学会上のおいて「日本の医療制度の諸悪の根源は大学病院の研究至上主義および権威主義。 日本の医療の発展のために大学病院は明日からでも医療行為を即刻停止していただきたい。 現在の専門医制度は外科医としての能力を示す制度では全くないのだから意味なし。教授達よ 現場の第一線の臨床医をなめるな! 」 との内容の講演は聞いているほうにはあまりにもスリリングでした。

もちろんそのような過激な表現は南淵先生なりのレトリックでありましょう。

しかし南淵先生のいわんとしていることはよくわかります。
日本の医師社会は学術?活動に重きを置き実際に歴然と存在する外科医の手術の巧拙は事実上無視されてきました。

彼は心臓外科領域における手術技能の可視化、概念化、評価の方法を工夫し若手医師の養成のためコンテスト形式のチャレンジャーズライブ(実際その場で縫合等をして技巧を競い合う会)を開催するなど真の手術技能の向上を目指す医師達と積極的な活動をしています。

美容外科領域ではそのような事は夢のまた夢でしょうか・・・

マイクロサージャリー学会では整形外科や形成外科が科の枠組みを超えて活発な発表、議論、技術講習会等行っているのに対し美容外科学会では形成系と十仁系にわかれてしかも学会の参加は許可制(自分達にとって都合が悪いと判断する医師は入場させない)をとっており技術講習会などもありません。

また美容外科手術は癌に対する手術や心臓外科の手術のように死亡率等の数字で評価ができません。 数字で評価するとしたら唯一数字化されている「売り上げ」で評価されてしまうことになります。

そこが美容外科界の問題の根っこがあると思います。

現在の美容外科において売り上げは技術力とはあまり相関関係はありません。
もちろんそう(売り上げ≒技術力)主張する先生もおられるでしょうが私はそうは思いません。
えてして技術がある職人肌の先生は宣伝を「品がない」としたがりません。
しかし美容外科は商業ベースであることを割り切っている先生は儲けたもん勝ちと考えていますからバンバン広告をします(医療法では広告は禁止されていますから隅っこに小さく「取材」とか「ビデオパッケージ説明文」とか書かれいます)

個人的には「巧言令色鮮し仁」ではないかと思いますが患者さんがいて色々ニーズを言われてこそ技術もそれにあわせて精錬されていくので一概に患者さんに目をとめてもらうようにすることを全て否定するわけにもいきません。


奈良は公園に鹿がたくさんいてのどかな雰囲気でとても良かったです。
今回は時間がなく春日大社にいけなかったのが残念でした。
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今度奈良に行くときは春日大社にお参りしたいと思います。
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by shirayuribeauty | 2006-10-28 23:45 | 美容外科
権威
先日 ある美容外科機材の外国人業者さんが来院しました。

ある国である手術の見学をするお話が以前からあったのでその件についての話題になると他の先生もご興味をもたれて一緒にいくかもしれないとのお話でした。

業者さんいわくその先生のご提案でその手術を見学したとの認定証とか作ってくれると患者呼び込みにいいといわれたとの事で現在認定証を作っているとのことでした。

その先生の発想はお茶目で面白いと思うのですがその発想がでるところに日本人の権威に対する弱さや外国人に対する引け目があるからそれを利用するといういたずらっ子のようなアイデアの元があると思います。

よく日本人のクリニックには○○専門医とか○○博士とか飾ってあるのに加えて金の糸やインプラント等々されるクリニックには外国人の先生との握手している写真とかが飾ってあったりします。

なぜか日本人の著名な先生と握手している写真とかは飾ってあるクリニックはみたことありません。

日本人同士だとお互い気恥ずかしいからでしょうか?



今日は混んでしまいご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
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プリンの差し入れをいただきました。
ありがとうございました。 
おいしかったです。
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by shirayuribeauty | 2006-10-18 23:29 | 美容外科
鼻尖縮小
日本の医療
いきなりですが日本の医療についての話題です。

日本の医療は特定機能病院を含めた先進医療を行う病院へのアクセスのよさ、高度先進医療と安価な医療費、平均寿命の高さ、当等によりWHOが世界第1位 の水準と評価しています(米国の水準は第37位)。

しかし外来患者数は欧米平均の4倍、診療費は1/10倍、医師技術料は1/5倍です。

AIU保険会社の調査(2000年度)によると盲腸の手術で入退院まで
1位 ニューヨーク 243.9万円
2位 ロサンゼルス 193.9万円
3位 香港      152.6万円



10位 ソウル    50.9万円


16位 日本     37.8万円

となっています。

日本は世界第一位の医療を国民に提供しておきながら国民医療費は対国民総生産費では世界第17位です。

現在日本の負債残高は745兆円になります。 これは国家予算の12年分、国民総生産の1.6倍に相当します。

国民医療費のうち国が負担している国庫負担は8兆円です。

これは国の負債の約1%にすぎません。

日本国民の「安全保障としての医療」として存在している医療に対し政府は
1.高齢患者の負担増
2.高額医療の患者負担増
3.入院時の食事、ホテルコストを自費とする負担増
4.保険免責制度(低額医療を自費扱いすること)
5.国民医療をGDPなどの経済指標に合わせ規制する医療総枠制度の導入
等を提示しています。 

負債の1%にしかすぎないこの医療費の抑制に対しては様々な案が提案されていますが
国民の安全保障としての医療、 たとえば小児科や産婦人科の過酷な状況が改善されるべき診療報酬の大幅引き上げ等の話は聞こえてきません。

日本の貿易収支は黒字ですがサービス部門、つまり旅行、金融、特許などの貿易収支をみると日本はすべて赤字です。 

WHOで世界一とされている日本の医療ですが外国に医療を受けに行く日本人と日本へ医療を受けに来る外国人の数の差はいかがなものでしょうか?

かつて美容外科は十仁病院が世界一の規模を誇り外国からも多くの人が手術を受けにきましたが今やそのような規模、レベルを備えた病院はなくなってしまいました。
一般病院にしてもなかなかそのような病院はありません。
アメリカのようにアラブの富豪が治療を受けにくるような世界レベルで有名な病院はありません。

今の抑制政策ですと医療現場はじょじょに疲弊していって貿易黒字になる部門になるどころか国民の安全保障としての最低限の医療レベルラインが崩壊していくと思います。
その端緒として小児科や産婦人科の閉鎖等が各地でみられているのでしょう。
税金の配分を土建業にではなくて貿易黒字になるぐらいの部門として医療の部門に投資してくれたらと思うのは医療従事者の勝手な願いかもしれませんが・・・・・

今日は日本海側からの鼻尖縮小術の再診がありました。
上段: 術前です
下段: 術後三週間 本日です。 (写真は患者様の快諾を得て供覧しています)
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きれいなキュートな鼻になられました。 遠路はるばる再診お疲れ様でした。

明日は晴れるといいですね。
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by shirayuribeauty | 2006-10-15 21:18 | 美容外科
友からのメール
今日は外科医の友人と飲みました。

その友からの先日のメールです

「ただその時その時を誠実に、他人を侮らず、おそれず、ただ技術と知識の錬磨と研究あるのみ。

それ自体を楽しみとして、ゆっくる坂を上る。

坂の途中で、力尽きても後悔ないように、技術の錬磨自体を楽しむ。

仕事は所詮「かけがえのあるもの」。だから、家庭と友人と趣味を大切に。

どれがかけても、幸せではないので。

無理して、バランスは崩さない。 」

彼は名医になると思います。 ある分野を極めんと学閥の枠を超えて某大学医局に入局し熾烈な医局員人生を送ってきた彼ですが研究も成功し今度ある国際学会においてその大学から唯一論文がパスして発表できるそうです。

頑張れ! 心から応援したい友人です。  
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by shirayuribeauty | 2006-10-13 23:59 | その他
明眸皓歯

先日の医療系情報誌にドイツのBASF社が虫歯の原因菌の一種であるStreptococcus mutansを減らす働きのあるL.anti-cariesという乳酸菌を発見しガムにすることによって口腔内の悪玉菌を50分の1に減少させることができるようになったという記事がありました。キシリトールを含むガムには抗菌性があるのは知られていますが虫歯を防ぐ菌まで抑圧してしまいます。
よって画期的な商品! みたいな記事でしたが日本ではすでに数年前に東海大学の古賀教授がLactobaccillus salvarisとして虫歯予防の乳酸菌を発見しています。

同じ菌なのでは? という疑問もわきますがそれはさておき虫歯は感染症であり歯が腐る病気であるため予防が大切です。

日本は先進国中最悪に近い虫歯天国です (WHO発表のDMFT指数参照)
これだけ町中に歯医者さんがあふれており国民皆保険制度の下で廉価に歯医者にかかれるのに歯が悪い日本人・・・・

何かがおかしいと思いませんか?  フィンランドの12歳児のDMFT数は1.2、これに対して日本の子供たちは3.6 約3倍も虫歯になっている状態です。 

日本では圧倒的にフッ素とキシリトールの使用がフィンランドに比べて劣っていると思います。
歯はエナメル質を削ったら最後、一気に崩壊への道を突っ走ります。

ですから皆さん歯は治療よりも予防が大切です。

美容外科医といえどもエナメル質を削り被せ物をする審美歯科治療はあまり賛成できません。
なぜなら健康なエナメル質を削る治療は長い人生を考えると邪道だからです。
矯正治療で審美を整えていくのが本道です。
しかし矯正は時間がかかります。 時間的制約からどうしても選択肢がこれしかないという人のみに審美歯科治療は施術すべき方法と考えます。

私は健康的に美しく患者さんになってほしいと思っています。
昔から日本では美人の条件を明眸皓歯(めいぼうこうし)と表現していました。
健康的な美しい歯でありつづけるためにも皆さんにはフッ素、キシリトール、唾液乳酸菌を上手に利用してほしいと思います。 唾液乳酸菌を希望の方は診察時に私に一声かけてください。

今日はたれ目形成の内側法、外側法同時施術例の紹介です。
初診時は他院での切開二重の創がまだ癒えてなかったため切開の創が落ち着いてから手術を考えましょうとお話しし、お帰りいただきました。
その後、切開二重の創も癒え手術に対する強いご希望があったので施術を行いました。
上段:術前です。
下段:術後一週間抜糸直後です。 (写真の供覧は患者様の快諾を頂いています)
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理想の形になり大満足とのことでした。
まだ下瞼は腫れていますが次回2週間後検診の頃にはすっかりひいて綺麗になっていると思います。
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by shirayuribeauty | 2006-10-11 21:00 | 美容外科
美容外科と形成外科
以前美容外科は大きな二つの団体があり一つは戦前からの十仁病院からの流れを組む十仁系、もう一つは形成外科の中の一分野として美容外科を捉える形成外科系の団体がある旨を記載したと思います。

本年の十仁系の美容外科学会と形成系の美容外科学会を比較して思ったこと

圧倒的に手術手技に関する研究、討論は形成系の美容外科学会の方がレベルが上でした。
また倫理的にもしっかりした先生が多いように見受けられました。

美容外科は独立標榜科である以上、それを形成外科の一分野として植民地科としてしまうような形成外科学会の政治的志向は好みませんが技術の探求、高い倫理性を維持しようとする努力の面は高レベルだと思います。

今回の形成外科系美容外科学会のテーマは「学問としての美容外科」であった故、十仁系、形成系の閥枠を超えた討論を願わくばしてほしかったです。 学会員以外は学会会長の許可がないと参加できず、実質上十仁系医師達を排除した学会は「学問としての美容外科」ではなくて「形成外科のための美容外科」にしかなりません。 真のアカデミズムは出身母体を超えて討論されるべきだと思います。 

願わくば日本国民のためにも同名の学会がお互いの権益争いをし合うのではなく、統合されてほんとうの美容外科の追求の会になればと願っています。
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by shirayuribeauty | 2006-10-09 00:00 | 美容外科
今日は骨と関節の日
10月8日は骨と関節の日です。

それにちなんだお話をしたいと思います。

骨はいつまで成長するのでしょうか? 普通は成長線が消失する20歳前後までというのが今までの教育でした。

顔の骨も成人になったら特に成長などないというのがいままでの知識だったと思います。

ところがその今までのその常識をひっくり返す研究がありました。

フィラデルフィア小児病院のScott P.Bratlett先生の研究ではワシントンのスミソニアン博物館(原爆搭載機「エノラ・ゲイ」を展示していたとか原爆展を米国退役軍人達の反対で開催できなかった博物館として日本人には有名ですね)で多数の人骨を調査した結果実は経年と共に頭蓋骨のサイズは成長しているというものでした。

中年以降の人は顔が大きく感じるのは脂肪等の肉付きだけの問題ではなく骨格自体もサイズが大きくなっていたというのは驚きです。


今日は睫毛植毛の手術の際に埋没二重と目尻切開を同時にどうしてもしたいと言われて根負けするような形で結局施術しましたが医師としてはなるべく手術をわけて受けていただいたほうが様々な合併症が少なくて安心です。 しかしご遠方から泊り込みで受けにこられていたり、術後の腫れの期間等の都合でどうしてもなるべく一度にすませたいという患者さんの事情もわからないわけではありませんし悩ましいところです。 どこまで一度にできるかできないかの線引きは常に悩みます。 患者さんの希望を可能な限りかなえてあげたいけれどそれを受け入れることによって患者さんが後で合併症で辛い思いをする可能性が高ければそれは医師が線引きをしなければなりません。 その線引きが本当に悩ましく難しいと日々思います。
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by shirayuribeauty | 2006-10-08 23:44 | その他
陰徳
心に染み入る先生

中学三年生に漢文の授業で深津先生という先生に教わりました。 ずいぶんと年配風な先生で自分の祖父に似ていた風貌をもったこの先生の授業はずいぶん好意的に聞いていた記憶があります。 あとにも先にも私の人生において最も意味のあった授業はこの深津先生の授業でした。 「人間万事塞翁が馬」「伯夷・叔斉 首陽山に死す」「朝三暮四」等 ずいぶんと人生に対する叡智を学ばせてもらったと思います。 当時は暗唱できた漢詩も今やすっかり忘却の彼方ですが意味はしっかりと覚えているつもりです!?

さてそんな深津先生のことですが最初は「偉そうな講釈たれる先生だけど所詮口だけだろ」と大人に対する不審感でいっぱいだった十代の自分は他の教師を見る目と対して変わりありませんでした。そんなある日深津先生が『陰徳』について触れられました。『陰徳』とは人に知られないようにひそかにする善行のことですがそれまでそのような言葉を知らなかった自分は目からうろこが落ちるような衝撃を覚えました。 と 同時に「そんなの口だけでどうにでも言えるよ」とも思っていました。 

ある日の朝 偶然 朝早く学校にきすぎてしまって誰もいない教室からふと裏山を眺めたところおじいさんが裏山を掃除していました。 裏山は生徒が漫画本や紙コップやジュースの缶などをよく捨てるところですが比較的いつもきれいでした。 そう。 実はその深津先生が毎朝 掃除してくれていたのです。   たまたまの偶然かもしれないと思った自分は翌日も早朝学校にいきそっと窓のところにたって外を見てみると7時半ぐらいから深津先生が現れて黙々と掃除をされています。 
その翌日も懲りずに確認するために早朝学校にいきました。 また7時半ぐらいになると深津先生が現れて黙々と掃除をされています。 クラスメートに聞いても誰もそんな事実は知りませんでした。
「偉いよ。 偉すぎるよ・・・」  薄っぺらな大人たちに嫌気がさして反抗期絶頂バリバリだった自分は深津先生にシャッポを脱ぎました。

自分も深津先生に見習って陰徳を積もう! と子供心ながらに思った自分は授業が終わると一人掃除をしてみました。 男子校だった私の学校は荒れ放題で誰も掃除せず教師が「掃除しろ!」といっても「まだ床の木目がみえるじゃーん」とか野次が飛んで誰も掃除しない状況で教室の後ろにはゴミの山ができていました。 何週間かたったある日 放課後遅くに担任の教師がいきなり教室に現れました。 「何やっているんだ???」 教師がいぶかしがるのも無理はありません。
当時札付きのワル扱いされていた自分が独り教室で黙々と掃除をしているのですから・・
「掃除です。」と答えると「最近教室がきれいになったと思っていたが・・??? お、 おまえが・・?・?」 と唖然としています。
恥ずかしくなってしまった自分は以後ぴたりと掃除をやめてしまいました。
図体と態度ばかりでかくて幼かったと今更ながらに思います。

あれからずいぶんと月日が経ちました。 常に深津先生の教えを思い出し陰徳を積むようそれなりに自己を研鑽してきたつもりですがまだまだ深津先生には及びません。

美容外科の分野においても陰徳を心がけて今までやってきましたが患者さんが結果に納得しなければただ単に悪徳になってしまいます。

自分でも因果な分野を選んだなぁと思います。 
でも好きだから選んで良かったと思います。

今日は鼻孔縁挙上の紹介です。【写真は患者様の快諾を得て供覧しています】
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by shirayuribeauty | 2006-10-05 23:27 | その他
「第31吉進丸」の坂下登船長 帰還! 付録:目の下のたるみ・くま
今年の8月16日に北方領土でわが国の漁船がロシアの警備艇に銃撃を受け盛田光広さんが銃殺され残り3人の乗組員が拿捕された事件は衝撃的でした。
本日坂下船長が無事帰還され本当にご苦労様でしたとねぎらいの言葉をかけたいと思います。

思えばこの北方領土問題は終戦時に端を発しています。「日ソ中立条約」の有効期限内(1946年4月25日失効)の1945年8月9日に攻め入られ終戦時、ソ連の占領した満州、樺太、千島には軍民あわせ約272万6千人の日本人がいましたが、このうち約107万人が終戦後シベリアやソ連各地に送られ強制労働させられたと見られています。  そのうち戦後4年間で約34万人が死亡したといわれています。 かつてそれだけの犠牲者をだしかつ現代でも非武装民間人に死者を出すロシアに憤りを感じます。

シベリア抑留の悲惨さについては帰還者から様々な本がでていますが目でみてわかりやすい展示場として新宿住友ビル31階に平和祈念展示資料館がありお勧めです。

今でも本来のわが国の領土でかつ非武装の漁民が銃殺されるとはとんでもないことです。

わが国は北は択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島、をロシアに日本海においては竹島を韓国に不法占拠されていますがあまり学校教育でこれらの問題に触れないのが不思議です(私がいた学校だけかもしれませんが)。 すくなくともかつてクリニックの採用試験でこれらの島の振りカナをふってもらったところ全正解者がでなかったことやその島の存在すら知らない人達が結構いるのには愕然としました。

留学先でであったロシア人は『剽悍、かつ狡猾』という表現が適切な人が多かったです(偏見かも知れませんが・・でも偏見をもたないように接したつもりです)。
北方領土についても口角に泡を飛ばして自国の正当性を主張してきます。
こちらも負けじとがんばりますが結構他の同胞日本人がにんやり笑って口を閉ざしてしまうのは残念でした。 もちろん日本人的感覚からいえば大人げないといえば大人げないのですが相手はロシア人ですからきちんと主張するところは主張しなければいけません。

学校義務教育も英語教育なんかは「Hello John! 」とかの英語会話教育よりも北方領土や竹島問題について英語教材を用いてみっちり仕込んで将来、国際的な環境に身を投じたときに日本人としてたじろがない教養と知識をつけてくれていたらとしばしば思いました。

国際司法裁判所に上記島々の問題の裁定を訴え出ることができないのが国際社会の法のあり方の難しいところでしょう。しかし政治家や法曹の方々には積極的にこれらの問題にとりくんでいただきたく思います。 

不法占有に対する私個人の日本人としてのささやかな抵抗運動としてずっと前から北方領土に本籍を置いていましたが数年前に諸事情より竹島に移しました。 竹島に本籍をおいている日本人は20数人だそうで日本人の中では少数派の奇人変人な部類に入ってしまうのかもしれません。 こんなことを書いているとバリバリの右翼かと思われるかもしれませんが街宣車等使って大音量を流して威圧的だったり暴力をもちいる極右は嫌いです。
自分の所属している国を愛する事を右翼とレッテル張りする風潮はいかがなものかと思っています。


今日の美容外科小話は目の下のたるみ・くま です。
本日の患者さんは以前に涙袋形成術を顔を吸引して採取した脂肪を注入しておこないました。お顔はすっきりされたとお喜びだったのですが、肝心の移植した脂肪がかなり吸収されてしまった感じがするということで今回再手術としてちょうど目の下のたるみ・くま が気になられているとのことだったのでその原因となる眼窩脂肪を利用して自家組織移植を行いました。 
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目の下の脂肪は約3個の房状の脂肪の固まりから構成されています。 これらを目の裏(結膜)からレーザーや電気メスで切開し表面の皮膚が均等になるように各々の脂肪を包む膜から取り出します。 目の裏からの手術なので傷は表にでません。 患者さんの満足度が非常に高い手術です。 
今回はこの脂肪を涙袋に移植しました。 きちんと定着しますように!
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by shirayuribeauty | 2006-10-03 23:06 | 美容外科
評価される仕事 評価されない仕事
私の好きな歌に村の鍛冶屋があります。

特に二番の
「鐵(てつ)より堅(かた)しとほこれる腕に勝(まさ)りて堅(かた)きは、彼がこころ。」
はぐぐっと胸にくるものがあります。

10年以上も前の私が医学生の頃でした。 BST(Bed Side Teaching:学生の医学臨床実習)にて外科のある指導医がこういいました。
「先代の○○教授は凄かった。 ○大の大学院で基礎研究をして血管外科の学位(博士号)を取った後うちの医学部の外科教授になられて初めてメスを握りうちの医局員に頭をさげて盲腸のオペから教えてもらったんだぞ。えらくなっても実るほど頭を垂れる稲穂かなという諺どおりの人だった。普通教授が頭をさげて盲腸の手術から手ほどきしてもらうなんてできないぞ」 と。

BSTの実習も半ばにはいり医学部の外科系教授の多くが手術があまり得意でなく中には外科系でありながらまったく手術室に入らない教授がいる現実を知っていた自分としては驚くほどのことでもなかったですが、教授=手術がうまいと思って教授に手術を頼み込んだり謝礼金を包んでいる患者さんは不幸だなぁと思いました。

その時反骨魂の塊であった自分はそんなお飾り経歴の医者には将来絶対ならないぞと思いました。

医者の世界では評価される仕事として論文>臨床 が実際あります。
そしてその臨床の中にも評価の序列があります。

多くの人は脳外科や心臓外科と聞くと「かっこいいなぁ、素敵だなぁ」 と思うと思います。
翻って「美容外科」と聞くと「人助けより金儲け,医者の中の落ちこぼれ」等のマイナスイメージが大きいと思います。
医者の中でも「美容外科に○○が転向した。」と話題がでると暗黙のうちに「落武者」のイメージで語られます。 

美容外科の中でもまた序列があります。
リフトとか骨削りの手術ができる医者は上級でプチ整形や包茎手術等しか簡単な手術しかできないのは下級扱いです。

包茎手術を例にとると昔お世話になったある全国展開の美容外科の指導医が非常にexcellentな手術をされるのをみて「先生、すばらしい技術ですね。」と思わず言ったことがあります。  何人もの泌尿器科専門医と一緒に包茎手術を何回も行った事がありその比較の上で思わず出た言葉であり単なるお世辞ではありませんでした。 すると彼はこう言いました「どんなに上手くなっても評価される仕事じゃないから。 何万件もやれば誰でもいやがおうでも上手くなるよ。」

そう。 確かにどんなに手技上うまくてもそれは世間に知られることはないでしょう。
なぜならそんな恥ずかしい箇所の手術の仕上がり等は誰も見せ合いもしませんし論評しあう事もないからです。そして技術が学会ネタになることもありません。 よってどんなに件数をこなそうと技術をもっていても世間でも医者の間でも評価はされません。

彼の「何万件もやれば誰でもいやがおうでも上手くなるよ。」という言葉は誉めたことに対する照れ隠しかも知れません。 しかし、いい加減にしようが熱心に探求して技術を向上させようが「評価されない仕事」に対しexcellentなレベルにまで技術を向上させ淡々と仕事をこなす彼に村の鍛冶屋魂を見たのです。


医者として一生のうち出会える患者さんには限りがあります。
救急疾患と違い医師を時間をかけて選べる美容外科は医師からみるとまさに患者さんが「選んでくれた」わけです。
患者さんとの出会いは一期一会です。 この一期一会の機会を大切にしてどんな些細な手術でも村の鍛冶屋魂にて全力を尽くしていきたいと思います。

今日は胸の脂肪注入の脂肪のUPです。
片方200ccずつ注入しました。 リスクとしては石灰化やしこり形成があり将来乳癌検診の際に困ります。 それでもやはり異物による豊胸術が嫌な方には一つの選択肢となります。
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脂肪細胞がたくさん定着してよりきれいな胸になりますように!
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by shirayuribeauty | 2006-09-29 23:38 | 美容外科