今日は鼻尖手術について写真をまじえて記載したく思います。
鼻尖手術は医学的にいうと鼻翼軟骨という鼻の先の軟骨を寄せて鼻先を細くする手術になります。 よく患者様から「鼻尖手術は鼻先をツンと尖らす手術ですか?」とご質問をうけるのですがこの手術は主に正面からみた鼻先を細くするのが目的である手術で側面からみた鼻先を尖らすのを目的とする手術ではありません。 上段:術前 下段:術後 (写真は患者様の快諾を得て載せています) 手術の種類は主にオープン法とクローズ法にわかれます。 オープン法の利点は術者にとって極めてよい視野を確保できることです。 欠点は鼻柱に傷がつきます。 クローズ法の利点はオープン法と異なり鼻柱に傷がつきません。 欠点は視野が不良のため手術操作がやや難しいことです。 術後一週間のギプス固定をがんばられて術後の夜間のギプスもきちんとされていたとのことでした。 この患者様はオープン法を御希望されたため鼻柱にまだ赤い傷があります。 この傷は約半年かけて目立たなくなっていきます。 術後一ヶ月の再診で異性からよくもてるようになったといううれしい報告を聞きました。 患者さんが後日喜んでくださっている報告を聞かせていただけるのが美容外科に従事していている日々の臨床の中で一番の喜びです。 #
by shirayuribeauty
| 2006-09-12 22:00
| 美容外科
今日の印象深い患者さん達
まずは中部地方からきてくださった美人歯医者さん。 何度か御来院頂きその度に歯科の世界の色々なお話を聞かせてもらっています。 すっかり美人でもうどこもいじる必要がないと思われましたがもうすこしお顔をすっきりとさせたいとのご要望でボツリヌストキシン注射を施術しました。 次は近畿地方から新幹線で術後経過再診にきてくださった患者さん 鼻尖と眼瞼下垂の術後経過良好で異性にもてるようになったそうです。 遠方からきていただいてそのような報告までいただいて嬉しかったです。 その次は中国地方から術後再診にきてくださった患者さん 眼瞼下垂とタレ目形成の術後ですが3日前に泣いて目をこすって傷が開いてしまったとのこと。当日にご相談をメールでうけたのですがご遠方でどうしも当日はこれないとのことだったので本日受診となりました。 地元の大学病院の形成外科でみてもらいタレ目形成にビックリされてしまったそうです。 タレ目形成は一般的に広まっている手術ではないのでビックリされるかも知れません。 幸い片目の上瞼の縫合が開いてしまっていたのは再縫合できれいになりそうです。 まだ多少内出血はありますが綺麗な目元で美人さんでした。 最後は婦人科の手術(小陰唇、大陰唇縮小)の術後の患者さんでした。 本日抜糸のために自転車にて来院中に車にぶつかってサドルに患部をぶつけた後、痛くて痛くて・・・とのことでした。 診察をしてみると片方の大陰唇がパンパンに腫れてしまっています。 さっそく血腫を除去して洗浄、圧迫を行い翌日再診指示となりました。 自転車には術後2週間は乗らないようにお話していたのですがつい乗ってしまったとのことでした。 自分が中学生のときに肋骨を折って近所の整形外科医を受診した時に安静を指示されましたが、当時の自分は「人間の体は鍛えれば必ず治る」などという科学的根拠のない考えに支配されていましたので医師の指示に背き、猛烈に筋トレを行いました。 結果 いまだ偽関節になってしまっています(笑)。 医師の言うことはどうでもいいように感じてしまうかもしれませんがきれいに順調に治ることを願ってお話しているので治療中は順守してくだされば幸いです。 綺麗に治りますように(願) #
by shirayuribeauty
| 2006-09-11 23:59
| 美容外科
医師になって10年目
様々な人々と出会ってきました。人は皆 師。 先輩医師という師、患者さんという師。 数多くの事を教えられ今の自分があると思います。 ある一美容外科医のモノローグとして日々の師をこのブログを記載したいと思います。 先日山梨の病院に週末当直に行ってきました。 その日はなんと8人もハチ刺されの患者さんが外来にやってきました。 そのうちのお一人ショック状態になって救急車にて搬入されてきました。 酸素投与を行い、昇圧剤を投与しステロイド等点滴して状態の改善を図りましたがなかなか状態がよくなりません。10L/minで酸素を投与しても酸素飽和度は80台前半、血圧もどんどん昇圧剤打っても70台と好ましい状態ではありませんでした。 「年間ハチ刺されの死者は日本国内で20~50人」とどこかで読んだ文章が頭をよぎります。 喉頭浮腫にならないようにと祈りつつ必死に処置をしていきました。幸い懸念していた喉頭浮腫は発生せずICU管理にて状態が良くなりました。 その日の当直は午前中の整形外科外来に加えてICUの他の患者さんが肩関節脱臼を生じたり、施設の御老人が呼吸停止状態で発見されて救急搬入されてくるなど忙しい一日でした。 今までの医者人生でこんなにハチ刺されの人が一日の外来にくるなんてことはありませんでした。そこの病院の看護婦さんもこんなにハチ刺されの患者さんが来院してくるのは見たことがないと言っていたのでそこの地方特有のものでもなさそうです。「大地震の前触れか?」などとくだらない事を考えていましたが特にこの一週間地震もなく過ぎました。 どうやらお祭り前で神社等の草刈りでハチが興奮したようです。 ハチに一度刺されたことのある方はエピペンhttp://epipen.jp/ を携帯されることをお勧めします。 #
by shirayuribeauty
| 2006-09-10 18:19
クリニック開院以来 「なんでそんなに安いのですか? 安すぎて不安なのですが・・・」 との相談メールを毎週のように頂戴したり、患者さんから直接尋ねられてきました。 数ヶ月前より、予約受付日の1日には電話が鳴りっぱなしになりお昼頃には翌月の手術枠が全て埋まってしまうという状態が続きご予約がとれない患者さん達より様々なご叱責を承ってきました。 この現状においてカウンセリングの段階から様々なご依頼が患者さんからありました。「余分に支払うから優先的に手術枠を確保してほしい」「あらかじめブログに載るのを許可するから予約優先権が欲しい」等々・・・ 原則として予約ルールに則って御予約をお受けしてきましたが私としても人生は有限であり、患者さんとは一期一会ですから以下に記載する執刀医の理念に共感してくださる方々を優先的に診させて戴きたい気持ちがあります。
以前私がレジデントをしていた病院で救急部をローテーションしていたときにO先生という先生がいました。 その先生は愚痴ひとついわず朝から晩まで連日働きその博識さには私は度肝をぬかれていました。救急部ですから事故等で運び込まれた人々が連日のようにお亡くなりになります。 人が亡くなるとき多くの場合は血圧が下がっていきだんだんと心臓の脈拍の間隔が伸びていって最期に心停止に至ります。 そして医師が瞳孔の対光反射、自発呼吸の有無、心臓の鼓動の有無を確認してそれらがないとなるとご臨終を告げることになります。 そしてなぜかお亡くなりになられるときは明け方ちょっと前が多いのです。 「この方はもうすぐ亡くなるな・・・」と大体の予想がつきますが脈が序々に伸びていって最期の心停止に至るまで時間がそれなりにかかりますから担当医は気を配りつつも心停止間際になるまで他のさまざまな仕事をしていることがほとんどです。 しかしO先生は夜中だろうと明け方だろうとずっと家族と共に患者さんに付き添いご臨終をみとっていました。 「先生、私が診ていますのでしばらくお休みになられたらどうですか?」と声をかけても「いや、いい。」 と動きません。
ある日彼に尋ねました。「先生、なぜずっと付き添っているのですか? 連日これだけの業務をこなしてクタクタのはずなのにいつ先生は寝ているのですか?」彼は一言私にこう答えました。「世の中に僕みたいな医者が一人ぐらいいてもいいだろう。」
多くの医師に出会いましたがあれだけ博覧強記にも関わらず、名声を一切求めず自己を飾らず目の前の患者さんに全てをささげることができた医者は彼をおいて他はいませんでした。
日本全国には彼のような実直な医師達が散在していて医療現場の最前線を支えているのだと思います。
そのような先生達の給与は労働時間とその責任と比較すると薄給だと思うのですが美容外科の求人を医療情報誌でみるとたいていそのような大変な科より給与が高めです。 美容外科は他科にくらべて急患が少なく、当直もなく、給与が高いとなれば一般的な感覚でいえば人気の科になるはずです。 しかし実際は人気がなくて人が集まらないから高額の給与を提示しているのが現実でしょう。なぜ人気がないのか?
それは日本の医師達がまだまだマトモだからだと思います。 医師を目指した時の原点、病める人の一助となりたいという思いがあるからこそQOL(生活の質)の高さやお金だけでは動かない先生がまだまだ多いのだと思います。 経験上マトモな医師ほど美容外科を胡散臭いものとして白い目でみる傾向にあります。 これは単なる偏見とかたづけられるものではなく実際美容外科側の問題がたくさんあります。 医師の脱税、不正請求、破廉恥な犯罪、シリコンジェル注入等による後遺症・・・マスコミに載るこれらの記事の中でなぜか美容外科医が多いのです。 今の日本の医療制度では保険制度のためどのような名医の処置でも保険組合から支払われるお金は凡医と一緒です。 しかし彼らの病気を治す技術や知識、経験が評判となり患者さんは集まってきます。 収入が増えるわけではなくともそれがやりがいとなり日本の一般の科の医師は頑張ります。
翻って日本の美容外科医はどうでしょうか?
多くの美容外科手術の手技自体は実は一般の中堅どころの外科や整形外科、形成外科の医師が行う手術よりも難しくありません。 よく形成外科医が美容外科をやるのが適切という表記もみますが点滴用に静脈に針を刺すのに血管外科医が適切と表現するのと同じぐらい意味がないというかマトモな形成外科医にとってもいい迷惑だと思います。形成外科の医局によっては学会で美容外科のブースに近づいただけでも退局という医局があるぐらい美容外科がタブーな医局もあります。形成外科医が開業すると確かに開業医レベルでmicrosurgeryや皮弁移植等できないので勤務医からの天下り先として美容外科の領域を確保しておくというのは開業形成外科医にとっては大切な問題かもしれませんがそれは医師の生活の糧のために大切な問題であってまず第一に考えるべき患者さんのためではありません。
美容外科は形成外科の守備範囲に内包され、形成外科は整形外科の守備範囲に内包され、実際は各々重なる部分はありますが、独立標榜科として存在しています。 独立標榜科として存在する美容外科およびその恩恵を受ける日本国民のためにも私個人としては形成系、十仁系という枠組みを超えて美容外科学会が統合開催されてほしいのですがそれぞれの団体の権益争いのためにそうならないのが残念でなりません。 日本の美容外科の評判というのは、美容外科手術に対する後ろめたさもあって公に語られることがありませんでした。よって患者さんが選択するときの選択手段として宣伝広告に主に頼らざるを得ませんでした。 患者さんが医師の技術を知ることができ選ぶことができるのが本来のあるべき姿ですが、今までは誇大広告的な宣伝文句(広告で患者を集める=広告商法)や経歴(○○専門医、○○○会会員との経歴で集める=経歴商法)、学位(○○博士との学位で権威付けて患者を集める=学位商法)、出版物(本を書いて宣伝する、学会お抱えライターによる持ち上げ本の制作等=バイブル商法)等しか患者さんが美容外科医を選ぶ判断基準がなく、美容外科医側もそれらを宣伝道具として患者集めをしていたのは美容外科の不幸な一面であったと思います。 しかし時代は変わりました。 今後はインターネットの普及と共に空虚な情報に基づいて医療機関が選択されるのではなく各々の美容外科医がインターネット上に晒した日々の臨床結果が閲覧、吟味される事により適切な医療機関が選択されていくことになると思います。 この日本の美容医療を変えていくきっかけとなっていくであろう日々の臨床記録としての私が日々綴ったブログへの写真提供をして下さった、および下さるご予定の患者さん方には深謝いたします。 一人一人のご協力が日本の美容医療をよりよい方向へ変えていくきっかけとなっていっていると思います。将来、多くの美容外科医が日々の臨床を晒すようになった結果として今後私自身が美容外科医として淘汰されていくこととなっても全く後悔はありません。
美容外科手術はより自信と喜びに満ちた人生を歩む一助となれる幸福の医学である一面、人のコンプレックスや欲望に医療者側がつけこんでお金をむしりとることができる負の一面があります。 もちろん病気に対する医療も病気につけこんでお金をむしりとることのできる負の一面があるではないかといわれればそれまでですが、まだ日本の場合は保険制度のおかげで例え悪徳医にかかっても悪徳医は保険制度の悪用はすれども患者さんそのものの心理につけこんで患者さん自身から大金をせしめることは通常はないでしょう。 ところが美容外科に関してはそのような保護機構が働かないためコンプレックスや欲望の刺激され具合によって患者さん自身が大金をだしてしまうことになります。 私にとって美容外科は幸福の医学であり好きであってももやはり疾病を治す他科と比べればいくら美辞麗句を並べようとも医者の中では落武者の科だと思っています。
ただし落武者にも矜持(きょうじ)と美学があります。 人のコンプレックスやより美しくなりたいという欲望につけこむのは私の美学に反します。
幸福になるためにお役に立ちたいのであってつけ込みたくはないのです。 また本来、医療知識や医療技術は国民のためのものであり医師の生活のためのものではないと思っています。美容外科医が外科医として人の体にメスをいれられるようにまでに様々な方々のお陰で そのような施術ができるようになります。 医学生時代は将来の医学の発展の為にと御献体してくださった方々の篤志のお陰で 人体の解剖を学ぶことができ、医師となってからは拙い研修医の点滴刺しや処置、手術に耐えてくださった患者様方がいたことを医師はベテランになっても決して忘れてはならないと思います。 本来は人々の病気を癒し治す人材になるために税金も投入され教育を受け、 様々な先達の医師の指導をはじめとして周囲の方々の支えにより医師として育てていただいたのに、 病まれた方々への奉仕ではなく主として健康な方々を相手に、いわば前述のように様々な方々の支えによりできるようになった外科手術技能を商品として 売るような美容外科に従事するようになるのには抵抗があったのは事実ですし今でも「抵抗が無い」といえば嘘になります。 全てを無から始めて自分が理想とする美容外科医療をダメもとでいいからやってみようと思ってやってきました。不審がる患者さんもたくさんいましたが少しずつご理解くださる患者さんが増えてきてくださってありがたく思います。 いつもあのO先生の「世の中に僕みたいな医者が一人ぐらいいてもいいだろう。」という言葉が頭をよぎります。 そんな想いで日々の臨床に没頭してきました。振り返ると現在のような状態になりました。 それぞれの事情でブログ掲載を許可してくださらなかった患者さん達にもすばらしい方々とたくさんお会いすることができました。だからこそ色々悩みましたが私なりの当院における予約の交通整理方法として当院美容外科手術の執刀医の上記理念をご理解して下さり手術箇所のブログ掲載を許可してくださる方々にSBM (Shirayuri Beauty-clinic Members)価格で優先的に施術を行わさせていただきたく思います。 SBM価格はいわゆる一般的なモニター価格と混同されるかもしれませんが、モニター価格ではありません。 モニターとは、それらの中から一部の優れた結果のみを広告塔として供覧し人々の欲望をそそるためのものであり、美容医療の本来の姿(陽の面も陰の面も含めて日々の臨床の姿を)を提供しようとする私の方針とは異なっています。 SBM価格にはモニター制度と異なり人数制限等もありません。 価格の趣旨をご理解いただければ幸いです。
2007年9月吉日
<ご注意> ・SBM価格での施術のご依頼をお引き受けできるか否かは当院の基準で判断させていただきますのでご希望の場合は手術ご予約前に必ずご確認ください。 ・他院術後半年以内の部位や、執刀医の検診に来院ができない場合等はSBM価格での施術のご依頼をご希望されてもお引き受けできない場合があります。 ・最初に通常価格をお支払いただいて、半年後にSBM価格との差額をご返金させていただきます。 #
by shirayuribeauty
| 2006-01-02 10:25
| その他
よく患者さんからのお問い合わせで「なぜ手術料が安いのか?」という お問い合わせが非常に多く、一つ一つに返答させて頂いていますと大変なので ここにその理念と経緯を記載させていただきます。 美容外科医が外科医として人の体にメスをいれられるようにまでに様々な方々のお陰で そのような施術ができるようになります。 医学生時代は将来の医学の発展の為にと御献体してくださった方々の篤志のお陰で 人体の解剖を学ぶことができ、医師となってからは拙い研修医の点滴刺しや処置、手術に耐えてくださった患者様方がいたことを医師はベテランになっても決して忘れてはならないと思います。 本来は人々の病気を癒し治す人材になるために税金も投入され教育を受け、 様々な先達の医師の指導をはじめとして周囲の方々の支えにより医師として育てていただいたのに、 病まれた方々への奉仕ではなく主として健康な方々を相手に、いわば前述のように様々な方々の支えによりできるようになった外科手術技能を商品として 売るような美容外科に従事するようになるのには抵抗があったのは事実です。 医学部卒業後付属病院研修を経て米国留学をした時の衝撃が今の私の医療への スタンスを形作っているのだと思います。 米国留学時は数々の衝撃を受けました。 日本世間でいうところの平和ボケ日本人だったと思います。 留学先の米国のテレビでは「どうやって我々(米国)は太平洋戦争で逆転し勝利を手にしたか」と 日米戦争のターニングポイントとなったミッドウェイ海戦をコンピューターグラフィックを 用いて詳細に描出した番組を毎週流していました。 また中国や韓国で小学校時代からいかに 反日教育が行われているのか実際の中国や韓国の友人となった者より聞きました。 「何故日本人は原爆や大空襲であれだけ一般民間人を大量虐殺され怒りの声をあげないんだ?」と 詰問してきたユダヤ人もいました。 夜のバーにいくと在日米軍として勤務経験のある米国人から 「なんで日本の女はあんなに尻軽なんだ?」と屈辱的な質問を何度もされました。 帰国し研修先病院として横須賀米軍基地のことを訪れた時のことです。 部屋は各個室で部屋からは将校たち専用のヨットハーバーが見下ろせます。 そこから横須賀市の三笠公園の湾壁に横付けされている戦艦三笠が見えました。 戦艦三笠は日露戦争の時に日本海海戦にて連合艦隊旗艦として東郷平八郎大将をのせ ロシア艦隊を破った日本の誇りであった戦艦でした。 その戦艦を米軍は大東亜戦争終結後に接収しその栄光を叩き潰し地に落とすために 「キャバレー三笠」として艦内をキャバレーとしていました (現在は横須賀市が買い取り記念公園になっています)。 米軍病院の病室からはそんな三笠を見下ろす形で眺望が得られます。 帰国後の臨床研修は都内の病院で行いました。 ここでもある時白髪の院長先生が「この病院は以前米軍に接収されていて 昔は米兵目当ての日本人女性が病院の前に殺到していたものだよ」と遠い目をして語っておられました。 女性が時の権力者に流れるのはいたしかたがないかも知れません。 しかし現在の日本は男女共に日本本来の価値観も蹂躙され独立国としての気概も 失ってしまったがごとくの有様だと感じます。 怒涛のごとき仕事量に追われこの日本の医療の雑用の多さの中で 立派な業績を残された日本人医師の諸先輩には頭が下がるばかりです。 しかし私は米国留学で得た日本に対する思いを制約の多い保険診療の臨床の現場で うまく成就できる気が自分にはしませんでした。 外見のコンプレックスなんかで悩んでいないで元気に溌剌と社会で頑張って欲しい。 それが私の願いです。 最後に 人の美しさは顔の造形のみで決まるものではありません。 まなざしや言葉遣い、心の在り方、諸動作などそれらが統合されてその人の美しさが現れます。 美容外科手術は顔の造形や心の在り方を変えるきっかけにしかすぎません。 でもそのきっかけによって大きく変わる可能性があるのも事実です。 皆様がよりよき人生を楽しめるよう心より願っております。 自分がその一助となれれば望外の喜びです。
平成18年 1月吉日 しらゆりビューティークリニック 一美容外科医 #
by shirayuribeauty
| 2006-01-01 10:21
| その他
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