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婦人科手術
私が勤務しているあるクリニックでは婦人科の手術が多いです。

他院手術後の修正手術も多く本日いらした患者様もその一人でした。
その方のご了解を得ましたので先日その方から頂いたメールを載せます。

「夜分遅くにになってしまったのでメールで失礼します;
小陰唇の手術でお世話になっている○○です(^^)

質問なのですが宜しいでしょうか?
私は△△形成外科にての手術の修正だったのですが、
手術の出来が不自然で納得がいかず修正を受けたと△△さんの方に報告しましたら意見書
を書いてもらうようにと頼まれました。
先生の方では意見書は書いて頂けるのでしょうか?
お手数をおかけしますがお返事頂けたら有り難いです。」

△△形成外科は形成外科医主体の団体である美容医療協会のHPで積極的にオンライン公開相談室で回答等行っており名医としても本とかに掲載されているようです。

ご相談の方は合計35万以上の手術代金を支払い婦人科の手術をうけられましたが結果に納得せず私の元にこられました。
診察上は専門的な話になりますがsulcus praeputiolabialis部分の余剰粘膜皺襞の切除がされていなかったため外観的に厚ぼったい状態が残存されていました。
そこの部分の整形手術をおこなうことにより患者さんは満足されましたがその後患者さんは前医に不満を抱かれました。 「なんで大金を払ってあんな仕上がりだったのか?」
それが上記のメール内容につながったとのことでした。
お話を良く聞くと私の意見書を元に返金を求めたいとのことです。

さてここで問題が生じました。

まず、前医は形成外科医が美容外科を行う事を主張する団体の重鎮医師です。いわば権威です。当方は権威嫌いの無名一在野医師です。  団体相手を敵にまわすかもしれない意見書を書くのはある意味やりがいがありますがやはり基本的にはやっかいなことです。 しかし患者さんが希望する限り客観的事実は記載しなければなりません。明治天皇のお歌「よもの海みなはらからと思ふ世に など波風のたちさわぐらむ」が頭をよぎります。

次に医者の間での格言「後医は名医」が頭をよぎります。

後から診る医師は状況が有利であり前医の大変さがわからないことがしばしばあります。
どのような状況下でどのような話し合いがされて手術に至ったのか当方にはわかりません。
後から偉そうに「sulcus praeputiolabialis部分の余剰粘膜皺襞が切除されてませんでした」などとの意見書を書かれた医師の気持ちを考えると重い気分になります。

そして最後に前医と患者さんとの間にどのような話し合いがされていたのかの経過が気になります。 よくお話を聞くと切除範囲の話し合いが術前に明確にされておらず、術後も患者さん的には仕上がりが不満だったのにそれをきちんと前医に伝えず私のいるクリニックにきて修正手術を受けてしまったとの事です。

患者さんの言い分もわかりますが前医が当惑するであろう事もわかります。 
なぜなら何故気に入らなかったらその時声をかけてくれなかったの? と前医はきっと思うだろうからです。

今回の件は私から見ると切除範囲をお互いきちんと認識しあってなかった点ときちんと不満な点を前医に伝えず私の所で修正手術を受けてしまった点を考えると争って返金を求めても応じる可能性が少ないことと、もしそうであった場合よけい不快な思いをするのは患者さん自身であろうという旨をお話ししました。

しかし患者さんが納得いかない気持ちもよくわかります。

だから患者さんとのお約束でこの話を私のブログで公開することで憂さをはらして頂く事にしました。

sulcus praeputiolabialis部分の余剰粘膜皺襞(解剖学的にはanomalyです)は普通の医学書や解剖学の本には載っていません。 婦人科手術は上手くやろうとも雑にやろうとも評価されない分野の手術ですからあまりきちんと解剖のanomalyまで頭に叩き込んで手術する先生が少ないかもしれません。
修正手術でこられる方々にこの部分の取り残しが非常に多いです。
患者さんは「手術したけど何かがおかしい?」と悩んで私のところにこられます。

もし美容外科医でこのブログを読まれている方がいらしたらそこの部分の整形処置をきちんとしてあげて頂きたく思います。 

評価されない仕事でも手を絶対抜かないのが外科医として大切だと思います。
# by shirayuribeauty | 2006-10-23 23:59 | 美容外科
鼻尖縮小術と鼻根縮小術
今日は鼻尖縮小術と鼻根縮小術の症例写真のご紹介です。

(写真は患者様の快諾を得て供覧しています)
      術前                   術後
鼻尖縮小術と鼻根縮小術_d0092965_20464091.jpg


鼻先は鼻翼軟骨という軟骨を逢着し余分な軟部組織と軟骨を除去してケースによってはその除去した軟骨を鼻先に移植することにより鼻先を多少さげたりすることが可能です。

鼻根縮小術は鼻骨部(目と目の間の鼻の骨の部分)の幅を狭くすることにより鼻の上部の幅をすっきりさせる手術になります。


今日は静岡からいらしか患者様からお心遣いをいただきました。
鼻尖縮小術と鼻根縮小術_d0092965_20464755.jpg

お茶と最中です。

ありがとうござます。

今日は顎削りに頬骨削りに脂肪吸引と忙しくちょっと精根尽き果てた感じなので最中とお茶は明日におあずけして今からスタッフとみんなでおいしいラーメンを食べに行って元気になろうと思います。
# by shirayuribeauty | 2006-10-22 21:06 | 美容外科
脂肪吸引と機械
先日御来院された患者様で二の腕の脂肪吸引の写真のUPを許可してくださった方がいらしたのでご紹介します。

上段:術前です
下段:術後3ヶ月です
脂肪吸引と機械_d0092965_22384459.jpg

とっても綺麗な腕になられました。 髪型も魅惑的になりまるでモデルさんのようでした。

最近脂肪吸引の常連患者様から術後ケアに関して色々なご質問やご提案があり色々検討しています。現在世間で用いられている脂肪吸引の術後ケアの機械として超音波、エンダモロジー、インディバ、レーザー等色々アフターケアの種類があります。私が脂肪吸引を主にやっているクリニックではアフターケアとしてアロママッサージを行っています。 アロママッサージも充分皮膚の活性化や術後のリンパの浮腫み等の改善にすばらしい効果を示すのですが、機械も併用することによって美しい仕上がりがご提供できるのでしたらそれはそれで取り入れるべきことであり色々日夜文献を読み漁っています。

どうしても機械というのは売る側の業者の誇大広告というバイアスがかかります。 

本当に効くのかどうかわからない機械を使うことでいかにも最先端でもっともらしい事をやっているかのように見せかけるような医療行為はしたくないと思っていますのでそれなりにエビデンス(evidence:証拠)のある機械を使いたいと思っています。

今日は患者様の御同意の上、ある機械を背中の脂肪吸引時に使用しました。
良い結果がでることを願っています!(写真は患者様のご希望によりupしています)
脂肪吸引と機械_d0092965_22394796.jpg

綺麗な背中になりますように!
# by shirayuribeauty | 2006-10-21 22:59 | 美容外科
口角つりあげⅡ
口角つりあげ手術はライフクリニックの勝間田院長先生が十仁美容外科の勤務時代に研究、開発され昭和57年にノルウェーのオスロで開催された国際美容外科学会で発表されてから世の中に知られるようになった手術です。

口内法と口外法があり原法は口内法になります。 ただ口角の上げ幅を大きくしたい方は口外法を用います。


今回ご紹介の患者様は口内法の結果では上げ幅がご満足いかないとのことでしたので口外法まで行った方です。

上段 :術前:特に口角が下がってるわけではありませんが口角挙上にてにっこりした感じをだしたいとのことでした。
中段:口内法術後:微笑しているような口元になります。 この手術を研究、開発された勝間田先生は口内法によるこの微笑の状態を「モナリザの微笑み」と呼んでいらっしゃいます。マイルドな微笑形態を作る口内法の結果を表す「なるほど」と思わせる適切な表現です。
下段:口外法追加術後:口外法ははっきりと口角が上がります。しかし欠点は約半年は創が口角部分に生じてしまう事です。
口角つりあげⅡ_d0092965_0544810.jpg

とってもチャーミングな口元になられました。
# by shirayuribeauty | 2006-10-20 22:23 | 美容外科
口角つりあげ
今日は口角つりあげの手術について記載したいと思います。

口角つりあげ手術はライフクリニックの勝間田先生が十仁美容外科に勤務時代の昭和57年にノルウェーのオスロで開催された国際美容外科学会で発表されて世の中に知られるようになった手術です。

口内法と口外法があり原法は口内法になります。 ただ口角の上げ幅を大きくしたい方は口外法を用います。

今日は完全燃焼したので明日また続きを書きます。


本日も差し入れをいただきました。
口角つりあげ_d0092965_22541164.jpg


QUATREという東京の目黒区の柿の木坂のお店のようです。
口角つりあげ_d0092965_2254188.jpg


スタッフ全員で食べきれない量でびっくりです。
口角つりあげ_d0092965_22542631.jpg


とってもおいしかったです。 ありがとうございました。
関西からいらしたのに柿の木坂のお店のお土産とは??
と思いましたが関西に出店しているのかそれともハイセンスな方でいらしたのでわざわざお気に入りのお店のケーキをお土産にしてくださったのかも知れません。

気をつかっていただいて本当に恐縮です。 どうぞお気をつかわないで下さい。 
# by shirayuribeauty | 2006-10-19 22:57 | 美容外科