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友からのメール
今日は外科医の友人と飲みました。

その友からの先日のメールです

「ただその時その時を誠実に、他人を侮らず、おそれず、ただ技術と知識の錬磨と研究あるのみ。

それ自体を楽しみとして、ゆっくる坂を上る。

坂の途中で、力尽きても後悔ないように、技術の錬磨自体を楽しむ。

仕事は所詮「かけがえのあるもの」。だから、家庭と友人と趣味を大切に。

どれがかけても、幸せではないので。

無理して、バランスは崩さない。 」

彼は名医になると思います。 ある分野を極めんと学閥の枠を超えて某大学医局に入局し熾烈な医局員人生を送ってきた彼ですが研究も成功し今度ある国際学会においてその大学から唯一論文がパスして発表できるそうです。

頑張れ! 心から応援したい友人です。  
# by shirayuribeauty | 2006-10-13 23:59 | その他
タレ目形成
今日はタレ目形成内側法術直後の紹介です。
なぜか最近タレ目形成が多いです・・・・ そんな季節なのでしょうか・・・?

上段: 術前です。
下段: 術直後です。(写真は患者様の快諾を得て供覧しています)
タレ目形成_d0092965_20323892.jpg

内側法は体表に傷ができないですが目の中の処置のため術後やや目が充血することがありますがこれは約1週間で改善します。 
マイルドに下眼瞼の開きを大きくしたい方にお勧めの方法です。


今日はベルギーワッフルの差し入れを頂きました。 いつも気を遣ってくださってありがとうございます。 とってもおいしかったです。 
タレ目形成_d0092965_23231659.jpg


クリニックの待合にスタッフがいれて置いているローズハーブティーは最近私のお気に入りですがワッフルとマッチして美味しかったです。 
# by shirayuribeauty | 2006-10-12 20:33 | 美容外科
明眸皓歯

先日の医療系情報誌にドイツのBASF社が虫歯の原因菌の一種であるStreptococcus mutansを減らす働きのあるL.anti-cariesという乳酸菌を発見しガムにすることによって口腔内の悪玉菌を50分の1に減少させることができるようになったという記事がありました。キシリトールを含むガムには抗菌性があるのは知られていますが虫歯を防ぐ菌まで抑圧してしまいます。
よって画期的な商品! みたいな記事でしたが日本ではすでに数年前に東海大学の古賀教授がLactobaccillus salvarisとして虫歯予防の乳酸菌を発見しています。

同じ菌なのでは? という疑問もわきますがそれはさておき虫歯は感染症であり歯が腐る病気であるため予防が大切です。

日本は先進国中最悪に近い虫歯天国です (WHO発表のDMFT指数参照)
これだけ町中に歯医者さんがあふれており国民皆保険制度の下で廉価に歯医者にかかれるのに歯が悪い日本人・・・・

何かがおかしいと思いませんか?  フィンランドの12歳児のDMFT数は1.2、これに対して日本の子供たちは3.6 約3倍も虫歯になっている状態です。 

日本では圧倒的にフッ素とキシリトールの使用がフィンランドに比べて劣っていると思います。
歯はエナメル質を削ったら最後、一気に崩壊への道を突っ走ります。

ですから皆さん歯は治療よりも予防が大切です。

美容外科医といえどもエナメル質を削り被せ物をする審美歯科治療はあまり賛成できません。
なぜなら健康なエナメル質を削る治療は長い人生を考えると邪道だからです。
矯正治療で審美を整えていくのが本道です。
しかし矯正は時間がかかります。 時間的制約からどうしても選択肢がこれしかないという人のみに審美歯科治療は施術すべき方法と考えます。

私は健康的に美しく患者さんになってほしいと思っています。
昔から日本では美人の条件を明眸皓歯(めいぼうこうし)と表現していました。
健康的な美しい歯でありつづけるためにも皆さんにはフッ素、キシリトール、唾液乳酸菌を上手に利用してほしいと思います。 唾液乳酸菌を希望の方は診察時に私に一声かけてください。

今日はたれ目形成の内側法、外側法同時施術例の紹介です。
初診時は他院での切開二重の創がまだ癒えてなかったため切開の創が落ち着いてから手術を考えましょうとお話しし、お帰りいただきました。
その後、切開二重の創も癒え手術に対する強いご希望があったので施術を行いました。
上段:術前です。
下段:術後一週間抜糸直後です。 (写真の供覧は患者様の快諾を頂いています)
明眸皓歯_d0092965_20592696.jpg

理想の形になり大満足とのことでした。
まだ下瞼は腫れていますが次回2週間後検診の頃にはすっかりひいて綺麗になっていると思います。
# by shirayuribeauty | 2006-10-11 21:00 | 美容外科
乳頭縮小
今日は乳頭縮小の患者さんの再診がありましたので乳頭縮小をご紹介します。

乳頭縮小は乳頭のサイズを小さくする方法ですが手術の方法として大きく分けて二つの方法があります。

一つは「楔状切除(せつじょうせつじょ)」であり乳頭の上から楔型に切り込みをいれて小さくする方法です。
長所は手術自体が簡単で乳頭の基部構造を痛めないため壊死等の心配がほとんどありません。
短所は乳頭上部を大きく楔状に切除し縫合するため乳管が閉じるため将来授乳の際に一度通管のために御来院していただかないといけない点です。

もう一つはLewis法と呼ばれる方法でまず乳頭の基部をバウムクーヘンのように切り取り高さを減じて、残ったきのこ状の頭部を何箇所か側方楔状切除をおこなって全体のサイズを小さくする方法です。
長所は乳管を温存するため将来の授乳の際に通管するために来院しなければならないという煩わしさがありません。
短所は基部を切り取るため血行不良になるリスクがあります。その結果最悪の場合には残存乳頭の壊死という状態になる危険性があります。 また手術自体も細かい作業が必要となるため前者の楔状切除法と比較して手術時間が余計にかかります。

今回の患者さんはLewis法をご希望されました。

最上段:術前立位です。
 上段: 左乳首の手術が終わった状態です。 右はまだ手術していません。
 下段: 左右の手術が終わった直後です。
最下段: 術後約10日経た本日です。 (写真は患者様の快諾を得て供覧しています)
乳頭縮小_d0092965_1113133.jpg


本日の写真だと右乳首に一部黒い箇所があるので壊死かもとご心配されるかもしれませんがこれはカサブタなので心配はありません。
# by shirayuribeauty | 2006-10-10 23:57 | 美容外科
美容外科と形成外科
以前美容外科は大きな二つの団体があり一つは戦前からの十仁病院からの流れを組む十仁系、もう一つは形成外科の中の一分野として美容外科を捉える形成外科系の団体がある旨を記載したと思います。

本年の十仁系の美容外科学会と形成系の美容外科学会を比較して思ったこと

圧倒的に手術手技に関する研究、討論は形成系の美容外科学会の方がレベルが上でした。
また倫理的にもしっかりした先生が多いように見受けられました。

美容外科は独立標榜科である以上、それを形成外科の一分野として植民地科としてしまうような形成外科学会の政治的志向は好みませんが技術の探求、高い倫理性を維持しようとする努力の面は高レベルだと思います。

今回の形成外科系美容外科学会のテーマは「学問としての美容外科」であった故、十仁系、形成系の閥枠を超えた討論を願わくばしてほしかったです。 学会員以外は学会会長の許可がないと参加できず、実質上十仁系医師達を排除した学会は「学問としての美容外科」ではなくて「形成外科のための美容外科」にしかなりません。 真のアカデミズムは出身母体を超えて討論されるべきだと思います。 

願わくば日本国民のためにも同名の学会がお互いの権益争いをし合うのではなく、統合されてほんとうの美容外科の追求の会になればと願っています。
# by shirayuribeauty | 2006-10-09 00:00 | 美容外科