先日 ある美容外科機材の外国人業者さんが来院しました。
ある国である手術の見学をするお話が以前からあったのでその件についての話題になると他の先生もご興味をもたれて一緒にいくかもしれないとのお話でした。 業者さんいわくその先生のご提案でその手術を見学したとの認定証とか作ってくれると患者呼び込みにいいといわれたとの事で現在認定証を作っているとのことでした。 その先生の発想はお茶目で面白いと思うのですがその発想がでるところに日本人の権威に対する弱さや外国人に対する引け目があるからそれを利用するといういたずらっ子のようなアイデアの元があると思います。 よく日本人のクリニックには○○専門医とか○○博士とか飾ってあるのに加えて金の糸やインプラント等々されるクリニックには外国人の先生との握手している写真とかが飾ってあったりします。 なぜか日本人の著名な先生と握手している写真とかは飾ってあるクリニックはみたことありません。 日本人同士だとお互い気恥ずかしいからでしょうか? 今日は混んでしまいご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。 ![]() プリンの差し入れをいただきました。 ありがとうございました。 おいしかったです。 #
by shirayuribeauty
| 2006-10-18 23:29
| 美容外科
今日は巻き爪、陥入爪の治療について紹介です。
まず巻き爪、陥入爪はどちらも同じように使用される用語ですが 巻き爪・・・爪が横方向にまいている状態です。 陥入爪・・・爪の角が軟部組織に食い込んでいる状態です。 さてこれらの巻き爪、陥入爪ですが一般的には爪の爪母細胞まで切り取るように切開して 爪母細胞の部分をフェノールで焼いたりする手術療法がとられています。 しかし町田英一先生が開発した形状記憶合金を用いた超弾性ワイヤーを用いて非観血的(血を流す手術をしないで)に治療が可能になりました。 左: 巻き爪です 右: 超弾性ワイヤーを装着しました。 ![]() 1~2ヶ月後の再診時にはきれいに矯正されていると思います。 頭の先から足の先まできれいになれるお手伝いができるというのは幸甚の至りです。 #
by shirayuribeauty
| 2006-10-17 22:34
| 美容外科
今日は睫毛植毛の紹介です。
睫毛植毛は後頭部の髪付き皮膚を1×2cm程度採取してそれを細かく分けて(株分けといいます)それを睫毛に植毛する手術です。 長所は 睫毛がまさにたくさん増えてエクステいらずになります。 短所は 後頭部の毛がそのまま睫毛として生えてきますのでパーマ等の手入れが必要になりますし睫毛がバサバサした感じ(それを希望される患者様が多いですが)になります。 元々生来の睫毛のように方向が綺麗に完全に揃うわけではありません。 睫毛植毛のコツは 1.綺麗に株分けをしてくれる職人さんの存在(これをカッターさんと業界では呼びます) 2.医師が植毛の毛の質や本来入れるべきライン、方向、位置等を的確に理解して植毛していく 3.眼球を絶対傷つけない事! の3点が非常に重要です。 コツを会得していない医師に施術されますと内反睫毛(毛が眼球の方に向く状態)になったり、パーマをかけにくい睫毛、外観上変な睫毛になってしまいます。 これを直す方法はありますがここでは割愛します。 今回は患者さんには陰の存在ですが植毛の成功の成否をわけるカッターさんをご紹介したいと思います。 1.私が採皮した後頭部の髪付き皮膚を大ベテランのカッターさんが細かく株分け開始しています。 ![]() 2.拡大鏡を使って一本、一本丁寧に分けていきます。 ![]() 3.こんな感じで分けています。 ![]() 4.一本一本を拡大するとこんな感じです。 ![]() 上記のこの一本一本株分けした毛根付きの髪をchoi式という特殊な器具で睫毛に移植していきます。 カッターさんの株分けのうまさによっても植毛の定着率は異なります。医療行為はこのように医師だけの力量ではなく医療従事者の全員の力の総和が結果として表にでてきます。 外科医は手術が無事成功するとよく患者さんから「ありがとうございました。」と感謝の言葉をいわれたりお礼をもらったりしますが実は外科医の力だけで成し遂げているわけではありません。その裏には多くの人々の協力があるのです。 #
by shirayuribeauty
| 2006-10-16 21:26
| 美容外科
日本の医療
いきなりですが日本の医療についての話題です。 日本の医療は特定機能病院を含めた先進医療を行う病院へのアクセスのよさ、高度先進医療と安価な医療費、平均寿命の高さ、当等によりWHOが世界第1位 の水準と評価しています(米国の水準は第37位)。 しかし外来患者数は欧米平均の4倍、診療費は1/10倍、医師技術料は1/5倍です。 AIU保険会社の調査(2000年度)によると盲腸の手術で入退院まで 1位 ニューヨーク 243.9万円 2位 ロサンゼルス 193.9万円 3位 香港 152.6万円 ・ ・ ・ 10位 ソウル 50.9万円 ・ ・ 16位 日本 37.8万円 となっています。 日本は世界第一位の医療を国民に提供しておきながら国民医療費は対国民総生産費では世界第17位です。 現在日本の負債残高は745兆円になります。 これは国家予算の12年分、国民総生産の1.6倍に相当します。 国民医療費のうち国が負担している国庫負担は8兆円です。 これは国の負債の約1%にすぎません。 日本国民の「安全保障としての医療」として存在している医療に対し政府は 1.高齢患者の負担増 2.高額医療の患者負担増 3.入院時の食事、ホテルコストを自費とする負担増 4.保険免責制度(低額医療を自費扱いすること) 5.国民医療をGDPなどの経済指標に合わせ規制する医療総枠制度の導入 等を提示しています。 負債の1%にしかすぎないこの医療費の抑制に対しては様々な案が提案されていますが 国民の安全保障としての医療、 たとえば小児科や産婦人科の過酷な状況が改善されるべき診療報酬の大幅引き上げ等の話は聞こえてきません。 日本の貿易収支は黒字ですがサービス部門、つまり旅行、金融、特許などの貿易収支をみると日本はすべて赤字です。 WHOで世界一とされている日本の医療ですが外国に医療を受けに行く日本人と日本へ医療を受けに来る外国人の数の差はいかがなものでしょうか? かつて美容外科は十仁病院が世界一の規模を誇り外国からも多くの人が手術を受けにきましたが今やそのような規模、レベルを備えた病院はなくなってしまいました。 一般病院にしてもなかなかそのような病院はありません。 アメリカのようにアラブの富豪が治療を受けにくるような世界レベルで有名な病院はありません。 今の抑制政策ですと医療現場はじょじょに疲弊していって貿易黒字になる部門になるどころか国民の安全保障としての最低限の医療レベルラインが崩壊していくと思います。 その端緒として小児科や産婦人科の閉鎖等が各地でみられているのでしょう。 税金の配分を土建業にではなくて貿易黒字になるぐらいの部門として医療の部門に投資してくれたらと思うのは医療従事者の勝手な願いかもしれませんが・・・・・ 今日は日本海側からの鼻尖縮小術の再診がありました。 上段: 術前です 下段: 術後三週間 本日です。 (写真は患者様の快諾を得て供覧しています) ![]() きれいなキュートな鼻になられました。 遠路はるばる再診お疲れ様でした。 明日は晴れるといいですね。 #
by shirayuribeauty
| 2006-10-15 21:18
| 美容外科
今日は半年以上前に脂肪吸引された方の再診でした。
上段: 二の腕の脂肪吸引 術前後です。 下段: 臀部と大腿の脂肪吸引術前後です。(患者様がやはり恥ずかしいとのことで削除しました) ![]() もっともっと二の腕を細くしたいとのことなので今度ご期待に副えるべく頑張ります。 今日はHIROTAのシュークリームを差し入れに戴きました。 ![]() もし私の患者さんがこのblogみていたらそんな気をつかわないで下さい。 皆さんの笑顔だけで充分嬉しいです。 本当に皆様に色々気をつかっていただいて恐縮です。 明日も大好きなオペあります。 頑張ります。 おやすみなさい。 #
by shirayuribeauty
| 2006-10-14 22:18
| 美容外科
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