本日ご紹介の患者さんはかつて他院にて下頬の脂肪吸引をされた既往があり、頬骨の出っ張った感じや頬骨と吸引した頬との間の段差が気になるということでゴツゴツした感じをたまご型のようなすっきりしたい、および鼻と唇が離れ気味なのを改善したいとのご希望にてカウンセリングの結果、頬骨再構築法、頬骨前方削り、鼻柱下降術を今回お受けになられた患者さんです。
左:術前です 右:術後約3週間再診時です
(写真は患者さんの快諾を得て供覧しています)
頬骨前方削りを行うために上顎部分の口腔粘膜を切って頬骨の方にアプローチしている関係上術後しばらく上口唇の一部がしびれることがあります。本患者さんも右のほうが一部感覚が低下した感じがあるということですが徐々に改善していくでしょう。
輪郭はまだまだこれからしまっていくでしょう。 順調な経過です。
私の行う頬骨再構築法のデメリット
1.効果がありすぎて希望よりも凹んだ状態に感じる場合がまれにあります。 その際は脂肪移植等のメンテナンスが必要になるかも知れません。
2. 顔面神経側頭枝麻痺(おでこに皺を作ることができなくなる)の可能性があります。
現在半永久的に麻痺が残った方はいませんが改善まで最長8ヶ月を要した方がいらっしゃいます。
頬骨前方削りのデメリット
1.眼窩下神経支配領域(上口唇)の一部に術後しばらく(通常数か月)違和感や感覚の低下が生じる場合があります。
2.削りすぎると頬の高さがなくなり若々しさが失われ老けた感じになる可能性があります。
欧米では頬前方から側方にかけてがのっぺりしている人が多くここにプロテーゼを留置
する手術のニーズが多いようです。
日本では逆に削ってほしいとご希望される方が多い印象です。