今年一年の手術を振り返ってみるとご相談として多かったものの一つに女性の外性器の形態についてがありました。 基本的には女性の外性器の形態は千差万別であり特段どれが正常、異常というものはありません。
ですから多少左右差があったり肥大していても病気ではないので絶対的な手術適応というわけではありません。 しかしその形態がどうしても気に入らない、または下着にこすれたりして不快、不衛生な感じがいやだ、等の理由により手術を御希望される場合は手術により形態を整えて差し上げることが可能です。
今回ご紹介の患者さんは余計な襞をとりたい、すっきりしたいとのご希望にて手術をお受けになられました。
向かって左:術前です。
向かって右:術後約1週間です。(写真は患者さんの快諾を得て供覧しています)
17回もの削除によりエキサイトの規約に合うべく修正を追加していますのでわかりにくい写真であることをお詫び申し上げます。
右のPraeputium clitoris(陰核包皮)の横の部分(Sulcus praeputiolabialis からSulcus nympholabialisにかけて)にLabia minor(小陰唇)に連なる余剰皺壁が存在しています(赤→)。 この余剰皺は日本語の解剖の教科書では明記されていませんので私は個人的に便宜上、外側襞の外側の襞ということで外々側襞(がいがいそくひだ)と呼んでいます。 この外々側襞と左右の小陰唇の整形手術を行いました。
順調な経過です。