約1ヶ月前に知り合いの歯医者さんから「うちの上のクリニックさんが大家さんといろいろあってでるから代わりに入りませんか?」とお誘いを受けて移転の検討をしてんややんわでした。
知れば知るほど周囲の人が反対するいわく付き物件でしたが広さ的および環境的に(入院施設や光診療をする部屋を作れたり歯科の先生と協力して診療にあたれる等)魅力的な物件でしたので連日のように大家さんと交渉しました。
普通は不動産屋さんが間にはいるものなのですがなぜか大家さんとの直談判。
大家さん提示の家賃だと現在の家賃の5倍近くにもなってしまうため診療費をそれなりにあげなきゃやっていけなくなる→こりゃいかんということで可能な限り現状維持するために家賃を下げてもらうべく折衝に折衝を重ねた結果・・・・・物別れとなりました。 値切りすぎてごめんなさい大家さん。
残念な気もしましたが人間万事塞翁が馬ということでよしとしました。
しかし最近思うのは美貌の形成には医科のみならず歯科との協力が必要不可欠だということです。
残念ながら健康的に美しくなるためにほんとうの歯科治療をしている先生はなかなかいません。
一見見た目をよくするためにガリガリ削りまくってメタボン(メタルボンド)にしまくるのは治療期間は短くて済みますが歯の寿命年齢を短くするばかりでなく歯肉縁にメタボン独特のmetal tatoo(金属による着色)を生じさせ歯肉に不健康さをかもし出してしまいます。(最近はジルコニア等見栄えがいいのができていますが人間の歯は削れば確実に歯の寿命が短くなります。)
可能な限り矯正で歯列を整え、削る歯の量は最小限にし、自分の歯をいかして健康的で美しい笑顔を作れる協力がいつかできればな と思います。
今日は上顎前突とガミースマイルの患者さんに対する上顎セットバック術後にだめおしとしてガミースマイルに対するMiskinyar法をしたので頭の中がそっちの方にいってますので歯に関する話題とガミースマイルに関する話題をさせていただきます。
ガミースマイルとは笑ったときに上唇が上がり歯肉がみえてしまう状態を言います。
原因として解剖的に上顎骨が長い、または挙筋の強い作用かその複合要因が考えられます。
この状態を改善するのに以下の方法が考えられます。
1.
ボツリヌストキシン注射
ボトックスに代表されるようなボツリヌストキシン製剤を上口唇挙筋群に注射してその筋肉の働きを抑える事によってガミースマイルの状態を改善する方法です。効果は約6ヶ月程度です。
2.
Litton and Fournier法(リットン アンド フォルニエル法)
多くの美容外科で行われている方法です。 方法としては歯の生えている上縁約4mm上で切開し上唇溝間の粘膜を切除縫合する方法です。
3.
Ellenbogen法(エレンボゲン法)
鼻と唇の間にインプラントをいれて唇が上がるのをブロックする方法です。
4.
Miskinyar法(ミスキンヤー法)
口の中を切開し上口唇挙筋群を切除して唇を上げられなくする方法です。
5.
Le FortⅠ型骨切り法 または
上顎セットバック
上顎骨を短縮、後退させる方法です。
お心遣いをいただきました。

フルーツでした。 どうかお気を遣わないで下さい。 恐縮です。
追記: 2010年3月31日 患者さんのご希望により記事および写真削除を確認しました。