今日は目の下のクマの患者さんのご紹介です。
目の下のクマが気になるとのことでご相談を受けました。
診察の結果、くぼみによる陰影がくまの原因となっているため注入物による治療方針を立てました。
くまを改善する注入物として
1.脂肪
2.ヒアルロン酸
3.コラーゲン
等がありますがそれぞれ以下の長所短所があります。
1.脂肪
長所:自家組織のため安全、定着すれば半永久的
短所;しこり形成の可能性、定着率に定量性がない、donar site(脂肪をとってくるところ)の色素沈着や感染のリスク
2.ヒアルロン酸
長所:気に入らなければ分解可能であるし分解注射をしなくてもいずれ消失する。
短所:透明なジェル状のもののため目の下にいれるとやや青みがかった感じになることがある。数ヶ月で効果がなくなっていく。
3.コラーゲン
長所:人型コラーゲンの場合は約10%は半永久的に定着する。 自然な感じ。
短所:アレルギーの可能性、人コラーゲン、牛コラーゲン、豚コラーゲン等あるがどれにおいても等の未知の病原体が完全に排除されているといえないわけではない点。
注入した結果が気に入らなくても分解する薬がない。 一年ほどで吸収されていく。
今回の患者さんは3.のコラーゲンを用いた方法で目の下のクマの改善を行いました。
上段:術前です。
下段:術後約1ヶ月です。(写真は患者さんの快諾を得て供覧しています)
実は術後の腫れもあって患者さんは人相が変わってしまったと大変心配されていました。
一ヶ月後検診時に「腫れがひいてみると今はやってよかったと思います」とおっしゃってくださいました。
腫れが落ち着くまでの間ご心配おかけしました。