今日は鼻尖縮小術のオープン法の傷についてです
鼻尖縮小術にはオープン法とクローズ法があります。 それらの長所短所をあげると
オープン法
長所:視野が良好なので確実な手術ができる。 手術時間がクローズ法と比較し短時間で終わる。
短所:鼻柱を切るため同部位に傷がつく。
クローズ法
長所:鼻柱を切らないため表に見える傷がない。
短所:鼻翼軟骨を片方の鼻孔から引き出して操作するため視野がやや不良であり、奥の方まで軟骨を処理する場合にオープン法と比較して操作しにくい。 手術時間がオープン法と比較して長くかかる。
というところでしょうか。
オープン法の選択を考慮されている患者さんが必ずご質問なさらるのは「オープン法の傷はどのくらい目立つのですか?」 というものです。
今回昨日御来院された患者さんのご協力の下にオープン法の傷の経過をご紹介します。
一列目:術前です
二列目:術後一週間抜糸時です
三列目:術後三週目検診時です
四列目:術後七ヶ月目検診時です (写真は患者さんの快諾を得て供覧しています)
二列目の術後一週間抜糸時の写真では血のり等がついていてどこが傷だかよくわからないと思います。
三列目の下からみた鼻孔の写真で両鼻孔の間の鼻柱に赤い線が横切っているのわかると思います。 これがオープン法の傷になります。
四列目の写真になると近くでよく観察しないかぎりわからないぐらいに傷は周囲になじみます。
よってオープンで手術されても(体質にもよっては痕が目立つ可能性も否定はできませんが)ほとんどの場合、ご紹介した写真のように傷は目立ちません。
しかし傷はないにこしたことはありませんからクローズ法をご選択されるのも一つの方法です。
私の場合はかなり肉質が硬そうでしっかり確実に細くして差し上げたい鼻の場合はオープン法をお勧めする場合もありますが基本的にはすべてクローズ法を第一選択としています。ですから初回手術の場合は患者さんからオープン法で御依頼を受けてもクローズ法で仕上げてしまう場合も多いです。 しかし一度鼻の手術を受けていらっしゃる場合は癒着等の関係上オープン法でないと難しい場合が多いです。
今日は天皇誕生日です。
思えばわざと連合軍が現天皇(当時の皇太子明仁)の誕生日に処刑執行日を合わせて1948年に 極東国際軍事裁判で死刑判決を受けたA級戦犯7名が絞首刑執行された日です。
国内的には敗戦の責を問われるのはいたしかたがないかもしれませんが当時の国際情勢を鑑みても連合国側から事後法にて裁かれ死刑に処された方々は無念極まるものがあると思います。 連合国側からのいわば憂さ晴らしの私刑によって処された方々のご冥福をお祈りします。
これからも極東国際軍事裁判のような茶番劇が国際社会でおこらないように切に願います。