今日は目頭切開をご紹介します。
写真は患者様の快諾を得て供覧しています。
上段:術前
下段:術後
目頭切開の方法としては様々な方法があります。 術式は患者さんの現在の目の形態とどのような目頭になりたいかによって選択が異なります。
今回の症例の患者さんは小さなZ形成術を目頭部分に行っています。
ちょっとだけの変化を得たいときには小さなZ形成術は傷も目立たず良い適応です。
本日ある病院で麻酔医として仕事中に面白い事がありました。
腹腔鏡下胆嚢摘出術の麻酔をかけたのですが麻酔をかけ終わってもなかなか外科医が現れませんでした。 本来予定していた時刻にあるべきな手術の刺激がなかったので血圧が下がってきて私はそれを気にして昇圧剤の準備をしていました。現れた外科の先生は女医さんで私に「もうちょっと下がりますか?」と聞きます。
外科医は術野の出血を嫌うので麻酔医になるべく血がでないように低血圧麻酔を依頼することがままあります。 私は「いや、いま下がりすぎなので上げてます」と返事をしました。
するとちょっと困った顔をして「でももう少しさげて頂きたいんですけど・・・」と言います。
これ以上血圧を下げると正直危険と判断した私は内心(この女医さん無茶いうなぁ・・ 困るんだよなぁ術野の事しか考えないこういう外科医・・・)と思って彼女の顔をマジマジとみるとふと小さなその体がベットの高さに合っていない事に気がつきました。
そう 彼女は私にベットを下げて欲しいと頼んでいたのです。 目的語がなかったためお互いとんちんかんな会話をしていたわけです。
先日 邦画は日本人の阿吽の会話が好きと書きつつ自分は阿吽の会話ができていませんでした。 反省しきりです。