本日ご紹介の患者さんは 某T国にて4か月滞在し両下腿の約6~7㎝の脚延長術をお受けになられ、日本に帰国したら右下腿に異音を生じ、近所の整形外科を受診したところ髄内釘が右脛骨からとびでていることを指摘されて当院にご相談に来られた患者さんです。
CTを撮影したところ 右下腿の髄内釘の先端は脛骨皮骨外に飛び出ており左髄内釘の先端も脛骨の皮骨外に飛びでていて危険な状況で 歩行できない状況でした。
某T国では術後約2週間で右下腿に感染を生じ、膿が噴出するも麻酔無しで洗浄手術をされて地獄だったのことでした。
スクリューの突出も進行し、明らかに感染を生じていたのでまずは緊急的に 他国で留置されてスクリューを抜去しました。
培養では骨髄内はcorynebactriumという多剤耐性菌に感染し、キズは閉じず常に膿が流れ出す慢性骨髄炎状態となっていました。
骨髄炎を直しつつ骨変形を直し、かつ骨を延長するために まず 感染を抑え込むために 骨髄内は徹底的に削り出し洗浄をし、抗生剤を被覆した髄内釘を留置し、慢性骨髄炎化してしまって閉じない創には陰圧療法を併用しました。
幸い 骨髄内の徹底的な 洗浄 + 抗生剤含有セメント被覆髄内釘 + 抗生物質連日点滴 + 陰圧療法の複合治療で 膿の排出もおさまってきたので 創外固定器装着 を行い 骨延長 にて左右差の改善を図り右下腿を約5㎝延長し 左右差が改善したところで創外固定器を外しました。
創外固定器時除去後約1週間再診時です。

これからどんどんリハビリをして歩けるようにしていきましょう。また日光をよく浴びて骨をしっかり作っていきましょう。
骨髄炎の再燃がリスクがあり、可能な限り早く髄内釘を抜去したいため超音波治療器を用いての骨造成も積極的に考慮していただけたら幸いです。
またのご来院をお待ちしております。
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