本日は1886年10月24日にイギリス船籍の貨物船 ノルマントン号が紀州沖で座礁沈没した日になります。 この船にはイギリス人、ドイツ人、中国人、インド人の乗組員39名と女性4人を含む日本人の乗客25名がのっていましたが、イギリス人およびドイツ人からなる乗組員26名は全員救命ボートで脱出し、日本の沿岸漁村の人々に救助され(3名は凍死)手厚く保護されたにも関わらず日本人を含むアジア人(インド人、中国人乗組員および日本人乗客)は一人も助けられず死んでしまいました。 日本で起きた事件にもかかわらず裁判はイギリスの日本における領事館でイギリスの法律に基づいて行われました。 このノルマントン号事件で日本の世論は沸騰し、1894年の領事裁判権の撤廃につながることとなりました。 ノルマントン号事件の歌 1 岸打つ波の音高く夜半(よわ)の嵐に夢さめて青海原をながめつつわが兄弟(はらから)は何処(いずく)ぞと 2 呼べど叫べど声はなくたずねさがせど影はなしうわさに聞けば過(すぐ)る月二十五人の兄弟は 3 旅路を急ぐ一筋に外国船(とつくにぶね)とは知りつつも航海術に名も高きイギリス船ときくからに 4 ついうかうかと乗せられて波路もとおき遠州の七十五里もはや過ぎて今は紀伊なる熊野浦 5 名も恐ろしき荒波に乗り出でたるぞ運のつき折しも雨は降りしきり風さえ添えて凄(すさ)まじく 6 渦巻く波を巻きあげてわれを目がけて寄せ来(きた)るかすかに見えし灯台の光もいつしか消えうせて 7 黒白(あやめ)も分かぬ真の闇水先(みずさき)はかる術(すべ)もなく乗合人(のりあいびと)も船人も思案にくるる瞬間に 8 岩よ岩よと呼ぶ声のマストの上に聞(きこ)ゆればあわやと計(ばか)り身をかわすいとまもあらで荒波に 9 打ち流されて衝突の一声ぼうととどろけば流石(さすが)に堅き英船も堪えも果(はた)さで打ち破れ 10 逆巻く波は音高く機関室へとほとばしり凄き声して溢れたり斯(か)くと見るより同胞(どうぼう)は 11 互いに救い救われてみな諸(もろ)ともに立ち上がり八洲船(やしまぶね)の救いをば声を限りのもとむれど 12 外国船の情けなや残忍非道の船長は名さえ卑怯の奴隷鬼(どれいき)は人の哀れを外(そと)に見て 13 己(おの)が職務を打ち忘れ早や臆病の逃げ仕度その同胞を引きつれてバッテーラへと乗り移る 14 影を身送る同胞は無念の涙やるせなく溢るる涙を押し拭いヤオレ憎き奴隷鬼よ 15 如何(いか)に人種は違うとも如何に情けを知らぬともこの場をのぞみて我々を捨てて逃がるるは卑怯者 16 思い出(い)だせばその昔俊寛僧都(しゅんかんそうず)にあらねども沖なる島の身を投じ見るも憎しや情けなや 17 彼は岩なり我は船みすみす沈む海原の底の藻屑となりゆくはいといと易きことながら 18 家に残れる妻や子や待ちくたびれし弟妹の我なき後は如何にせん憂(う)きぞいとぞ思わるる 19 浮世は仮とはいいながら常なき者は人ごころ昨日(きのう)の恩は 今日の仇斯(か)かる奴とは露知らず 20 その信義をば片頼(かただの)みついうかうかと大海に乗り出でたるぞ恨めしやよしや恨みは残すとも 21 汝が為(な)せる罪悪はこの世のあらん限りにはなどで晴さでおくべきか右手(めて)に稚子(おさなご)左手(ゆんで)には 22 老いたる者を助けつつ悲嘆に沈む涙淵(なみだぶち)伏しつまろびつ泣き入りて目もあてられぬ風情(ふぜい)なり 23 折しも一人の少年は甲板上によじのぼり沖なる方(かた)を打ち見やりせきくる涙とどまらず 24 「われ航海の一端も学び覚えしことあらば日頃の技倆(ぎりょう)をあらわして逃るる術は易けれど 25 わが同胞の危難をば捨てて救わでただ一人命を惜しむたわけもの大和ごころの大丈夫(ますらお)に 26 嘲(あざけ)り笑わる苦しさよいざ是(これ)よりは潔よくみな諸ともにこの身をば千尋(ちひろ)の海に打ち沈め 27 藻屑とこそは果てなん」と呼び終わるその中に無情を告ぐると時の鐘山なす波に打ちまかせ 28 二十五人の兄弟は無惨や藻屑となりにける斯くと知らずや白波を舟に乗じて船長は 29 紀伊の浜辺に上陸し領事庁へと進みいで己(おの)が過失をおおわんと非を理にまぐる陳述を 30 音に名高きホント氏が何(な)どて知らざる事やある固(もと)より知りつる事ながらわが東洋に人なしと 31 日頃の傲慢あらわして大悪無道(だいあくむどう)の奴隷鬼を無罪放免それのみかアッパレ見事(みごと)の船長と 32 褒めはやしたる裁判を聞いて驚く同胞は切歯扼腕(せっしやくわん)やるせなく与論一時に沸騰し 33 正は正なり非は非なり国に東西ありとても道理に二つあるべきかルマントンの船長の 34 その暴悪の振舞は外国々(とつくにぐに)の人ですらその非をせめぬ者ぞなき乗合多きその中に 35 白晳(はくせき)人種はみな生きて黄色人種はみな溺る原因あらば聞かまほし彼も人なり我も人 36 同じ人とは生まれながら危難を好む人やあるいのち惜しまぬぬ者やあるイギリス国の法官よ 37 汝の国の奴隷鬼は人を殺して身を逃(のが)る義務を忘れて法犯す極悪無道の曲者(くせもの)ぞ 38 これぞ所謂(いわゆる)スローターなどて刑罰加えざるなどて刑罰加えざる汝が国は兵強く 39 軍艦大砲ありとてもわが国民は知識なく国が実に弱くとも鳥や豚ではあるべきか 40 是非曲直を知る者を大和だましいある者を二千余年がその間尚武(しょうぶ)の国と名も高く 41 外国人の侮(あなど)りを受けしことさえなきものを斯くする法の傲慢のその裁判におめおめと 42 従う奴隷があるべきか汝知らずや我が民は恥のためには命をも義理にのぞめば財産も 43 捨てて惜しまぬその理(ことわり)は破船の時の少年の挙動を見るさえしりつらんわが兄弟は不常(ふじょう)にも 44 無惨の横死(おうし)と聞くならば雲井にかける都人(みやこびと)も伏屋(ふせや)に宿る賤(しず)の女(め)も六十余洲はみなおなじ 45 己が困苦を打ち忘れその兄弟は妻子まで救わでやまぬ鉄石の心は同じ敷島(しきしま)の 46 大和ごころの大丈夫を道理つめなる論鋒(ろんぽう)やその豪気なる振舞は岩をも砕くいきおいに 47 さすがに名高き英人も傲慢心は打ち破れ一旦(いったん)免(めん)せし奴隷鬼を一言いわさず引捕(ひっとら)らえ 48 ふたたび開く公判に罪科の所置を定むれば二十五人の家族らも三千余万の同胞も 49 その公平に感嘆し積もるうらみも是(これ)に晴れ波風にわかに沈まりて残るは元の月ひとつ 50 いとあざやかに見えにけるこれを見るにも思いやるいまは明治の御治世(おんじせい)外交とみに繁くなり 51 国事も日々に多端なりはるかに彼方を見渡せば筑紫(つくし)の海は波高く風さえ強き秋の空 52 薩摩の海の南には豺狼(さいろう)の住む国もあり用意もなくてうかうかと吹き流されて破船せば 53 二十五人はまだ愚か三千余万の兄弟もあわれ危難に過るにもして条約改正の 54 今にも談判整わば内地雑居となり来(きた)り赤髪碧眼(せきはつへきがん)かず多くわが国内に乗り込みて 55 学問知識を競争し工芸技術それぞれに誉の淵に乗り出(いだ)し勝負を競う事なれば 56 油断のならぬ今の時ノルマントンの沈没のその惨状を知る者は心根たしかに気をはりて 57 若(も)しくも第二の奴隷鬼やなお恐ろしきファントムが顕(あら)われいでたる事あらば三千余万の同胞は 58 みな諸ともに一致して力を限り情かぎり縦横無尽に奮撃(ふんげき)しそれでも及ばぬその時は 59 生命財産なげうちて国の権利を保護して保たにゃならぬ国の名を保たにゃならぬ国の名を 上段:術前です。 下段:術後約半年再診時です この半年で術前より体重が5kg程度お増えになられた影響か細くなられた自覚があまりないとのことでした。 ひざ裏のキズに関しては目立たなくなり順調です。 またの御来院をお待ちしております。 先日お心遣いを戴きました。 どうかお気を遣わないでください。
by shirayuribeauty
| 2022-10-24 23:04
| 美容外科
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