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ルフォー(LeFort)一型骨切術+SSRO+顎先骨切移動術 術後約半年再診時
今日は1893年に日本が世界に誇る真珠王:御木本幸吉氏が初めて真珠の養殖に成功した日になります。

本日ご紹介の患者さんは約10年前に他院下顎縁スティック骨切り術後の既往にて当院にてご相談に来られた患者さんです。 

当院にてミッドフェイスリフト、鼻翼基部プロテーゼ、 FAMI法脂肪移植等 、 ミラクルリフト、ネックリフト、エンドタインネックリフト 、人中短縮術 をお受けになられました。

約5年前に側貌における審美的改善目的にて上顎骨造形術をお受けになられました。

上段:10年前当院初診時です。
下段:ミッドフェイスリフト、鼻翼基部プロテーゼ、FAMI法脂肪移植、ミラクルリフト、ネックリフト、エンドタインネックリフト、人中短縮術術後約10年
   上顎骨造形術 術後5年再診時です。
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今回 上顎骨を前に出しつつ顎先を後方に入れたい とのご相談があり、カウンセリングの結果 ルフォー(LeFort)一型骨切術+SSRO+顎先骨切移動術をお受けになられることとなりました。


上段:今回術前です
下段:ルフォー(LeFort)一型骨切術+SSRO+顎先骨切移動術 術後約半年再診時です
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ご感想は「上顎はもう少し前に出て上唇は横から見てほぼ垂直、下顎は横からみて上唇より奥に下がるEラインが理想でした。」とのことで「満足(4/5)」と順調な経過です。

10年前の初診時との比較です。

上段:約10年前当院初診時です
下段:ルフォー(LeFort)一型骨切術+SSRO+顎先骨切移動術 術後約半年再診時です
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この10年前より若々しく見えます。20歳ぐらい若返られた印象です。
これから素敵な人生をお送りいただければと思います。

またの御来院をお待ちしております。

LeFort一型骨切術+SSROまたはIVROのリスク
下記リスクを予防するため各施設で最善の努力をしているはずですがそれでもゼロにはできない故 熟慮が必要です。

1.全身麻酔の事故のリスク (約7万件の全身麻酔に1件の麻酔死亡事故確率の統計調査報告等あります)
2.術後の腫れによる気道閉塞 → 気管切開等必要になる可能性
3. 感染が生じる可能性
4.感染や血流不良による歯肉や歯槽骨の壊死、欠損が生じる可能性
5.プレートやネジがゆるんだりして再手術になる可能性  
6.咬合の安定化まで時間を要する。場合によっては術後矯正が必要になる可能性。
7.眼窩下神経麻痺や下歯槽神経麻痺の可能性
8.出血が多く他家輸血(日赤からの輸血取り寄せ)を必要とする可能性
9.鼻中隔湾曲が生じる可能性
10.口蓋瘻が生じる可能性
11.鼻の形態が変わる可能性(5mm以上中顔面を短縮すると顔面の軟部組織が上下に押しつぶされて横に逃げるため、小鼻の広がり防止のためにAlar base cinch suture をしても小鼻が広がる確率は高くなります。また顔面が小さくなることにより相対的に目や鼻が大きく見えるようになります。)
12.歯の違和感がしばらく残存する可能性
13.蝶口蓋動脈や大口蓋動脈に動脈瘤が生じ術後しばらくして突然止血困難な鼻血出血が生じる可能性
14. 術後耳管機能障害を発症する可能性(通常は数日から数週で改善します)
1 5. 上顎骨馬蹄形骨切術を併用した場合、口蓋の天井が低くなることにより凸隆起を舌で感じたり、構音上発音しずらくなる音が生じる可能性
16.上顎洞炎を発症する可能性
17. 上顎や下顎を後方に下げたり、後方回転の度合いが強いと将来的に睡眠時無呼吸症候群(OSAS)を発症する可能性
18.外国の報告において発生率は稀と思われますが「失明」の報告があります。(一応この合併症を避けえる術法はありとされており私もその術法にのっとって手術をおこないますが絶対おこらない保証はありません。) 日本国内のケースでは見聞したことはありません   
19.口周りに術中操作のため擦過傷等生じる可能性があります。
20.術後顎間固定のために口腔内にネジやワイヤー、インプラントを留置します。 それらが口唇にあたり口内炎を生じる可能性があります。
21.上顎の正中が御自身の希望の正中と一致しない可能性があります。
22. 下顎角部の左右差が気になる可能性があります。
23.気道管理のためノドにキズが生じる可能性
24.骨が小さくなった分たるみが気になる可能性
25. 歯髄内出血、歯髄の変色、歯髄壊死 等
26. 親知らずは原則 術前半年前に要抜去。 当日同時抜去も可能ですが感染や骨折のリスクが増す可能性があります。



先日お心遣いを戴きました。
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ありがとうございます。 どうかお気を遣わないでください。


by shirayuribeauty | 2021-07-11 00:16 | 美容外科
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