人気ブログランキング | 話題のタグを見る
左右下腿 Precice にて約5㎝延長 初回施術より約2年半
本日ご紹介の患者さんは Preciceによる脚延長術をお受けになられた患者さんです。


左:術前です         右:初回手術から約2年半再診時です
左右下腿 Precice にて約5㎝延長 初回施術より約2年半_d0092965_01244757.jpg
初回左下腿手術から約2年半になります。 リスクを極力減らすために骨化を御慎重に御判断され、反対側の下腿の手術は初回手術の約1年後にお受けになられました。

Preceiceですとアキレス腱のストレッチ等を頑張ってくだされた8㎝までは理論的には延長できますが、確実な骨化と機能保持のために5㎝未満延長で止めると患者さん御自身がご判断され(臨床経験的な医学的アドバイスとしても推奨は5㎝まで)左右共に計測上約4.7㎝の下腿の延長でストップされました。

左下腿は完全に骨癒合が得られ、1年半前に手術をした右下腿の骨化も良好で完全癒合まであとすこしです。
左右下腿 Precice にて約5㎝延長 初回施術より約2年半_d0092965_02221218.jpg
神経機能、関節機能には問題はないためこれから運動機能はどんどん改善されていくでしょう。
ご感想としては 「施術自体が大変であり、診察が長時間待たされる」とのことで「他の方に勧めたくない」とのご感想をいただきました。

2年半にわたる御通院大変お疲れ様でした。


今後Strydeが一般的な脚延長器となれば脚延長に要する時間は圧倒的に短くなり、また(荷重による機器の曲がり等に対する)安全性がより向上することが予想されます。
米国では一部不具合が生じたため現在Nuvasive社がStrydeの流通をストップされておりますがいずれ再開されましたらgolden standardになると思います。





各脚延長術の細かいリスク説明に関しては詳記するとかなりの量になりますので、カウンセリングにいらした患者さんには詳記したプリントをお渡しします。
現状では数年単位での治療になりますのでご希望される方は熟慮願います。

各脚延長術の代表的メリット・デメリット 


LRS(Leg Reconstruction System)法
メリット
・各種脚延長術の中で費用が一番安いです。
デメリット
・骨軸に平行に設置する創外固定器により延長するシステムのため変形治癒が生じる可能性が他の方法と比較して一番高くなる方法です。
・創外固定器なのでpin site infection (感染)が起きやすい
・骨化が確実になるまで創外固定器を装着しなければならない(延長後髄内釘を併用する場合は早期に外すことが可能です)
→髄内釘を併用しない場合は延長量にもよりますが片脚一年ぐらいの装着を念頭に入れておいた方がよいです。 左右総計最低2年の装着は念頭に願います。
・キズが髄内釘による脚延長術と比較して目立つ可能性があります。

Taylor Spatial Frame 
メリット
・変形治療も行うことができます
デメリット・リスク
・創外固定器なのでpin site infection (感染)が起きやすい
・骨化が確実になるまで創外固定器を装着しなければならない(延長後髄内釘を併用する場合は早期に外すことが可能です)
→髄内釘を併用しない場合は延長量にもよりますが片脚一年ぐらいの装着を念頭に入れておいた方がよいです。 左右総計最低2年の装着は念頭に願います。
・キズが髄内釘による脚延長術と比較して目立つ可能性があります。


デバスティアーニ法 (創外固定器+髄内釘)
メリット
・創外固定器は創外固定器単体による骨延長治療(約1年はかかります)より早く外すことができます (2~3か月で外します)
デメリット・リスク
・創外固定器なのでpin site infection (感染)が起きやすい
・変形治癒の可能性
・髄内釘の破損、変形の可能性
・キズが髄内釘による脚延長術と比較して目立つ可能性があります。

ISKD(アイエスケーディー):  Orthofix社の製品です。 ラチェット形式て髄内釘を延長します
メリット
髄内釘による脚延長です。 費用がPreciceやStrydeと比較して安い
デメリット・リスク
荷重は約22Kg までとされています。
延長した骨を逆にもどす(縮める)ことができません。
感染した場合は創外固定器による治療になります。 

Precice(プリサイス): NuVasive社の製品です。ERCという磁石を用いた体外装置を用いて髄内釘を延長・短縮します。
メリット
・髄内釘による脚延長です。 
・必要に応じて延長した骨を逆にもどす(縮める)こともできます。
デメリット・リスク 
・荷重は約22Kg までとされています。
・22㎏を超えて荷重をかけた場合は髄内釘が曲がったり、横止めのscrewが折れたりする可能性があります。
・感染した場合は創外固定器による治療になります。

Stryde(ストライド): NuVasive社の製品です。ERCという磁石を用いた体外装置を用いて髄内釘を延長・短縮します。
メリット
・髄内釘による脚延長です。 
・Preciceの後継品で約80㎏程度まで荷重が可能とされています。 →即時荷重 すなわち 術後当日から理論的には歩行可能です。
・必要に応じて延長した骨を逆にもどす(縮める)こともできます。
デメリット・リスク
・感染した場合は創外固定器による治療になります。


by shirayuribeauty | 2021-02-19 01:20 | 整形外科
<< 両側小陰唇縮小形成術、肛門美的... 額アパタイト形成術、頬V字骨切... >>