本日ご紹介の患者さんは頭の形を整えたいとのご希望にて頭蓋削り+アパタイト形成術をお受けになられた患者さんです
患者さんにとっての左後頭部と右頭頂部を削り、右後頭部と左頭頂部にアパタイトを留置しています。
左:術前です 右:術後約半年再診時です

手術は冠状切開をして頭蓋骨を露出し、凸部分は削り、凹部分にはアパタイトを盛り足し 客観的には左右均等の頭蓋になるように施術をしましたが、患者さんの御意見としては「左後頭部はもっと削りたかった。右はアパタイトが多く入りすぎている気がする。」とのことでした。
削る量、アパタイトを足す量は 個々人によってご希望が異なるため、ご要望をなるべく正確に把握するために術前に立体模型の作成を強く推奨させていただいていますが、本ケースは立体模型の作成をご希望されなかったケースであり、立体頭蓋模型を目の前にして詳細な打ち合わせができなかった点が患者さんの細かいご要望に応えきれなかった一因ではないかと考えています。
アパタイトを入れる部位や削る場所について細かいご依頼希望がある場合においては立体CT画像より立体模型を作成し術者と入念な打ち合わせをされることを強く推奨します。
頭蓋削りのメリット・頭蓋骨の凸部分を削り減らすことができます頭蓋削りのデメリット・範囲によっては冠状切開が必要になりキズが大きくなります・削れる量は頭蓋骨の厚さにより個人差があります・
頭蓋アパタイト形成術のメリット・頭蓋骨の凸の足りない部分を補うことが可能です。頭蓋アパタイト形成術のデメリット・感染の可能性・冠状切開で行う場合はキズが長くなります・小切開で行う場合は凹凸が生じそれが気になる可能性があります・寝た際にアパタイトで凸になった部分が固い床にあたると痛みを感じる可能性があります
先日お心遣いを戴きました

ありがとうございます。どうかお気を遣わないでください。