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ISKDで約4.5cm延長後 デバスティアーニ法で約2.5cm追加延長 ケース
本日ご紹介の患者さんは下腿の脚延長をご希望された患者さんです。

元々右下腿が左下腿と比較して約1cm長く、当初の計画としては5cmまで延長可能なISKDを留置し
右は4㎝、左は5㎝延長する予定でしたが、延長計画が順調に進み途中からご希望が右は総計約7㎝延長し、左下腿は8㎝延長可能なISKDをいずれ留置し8㎝延長したいとのご希望となり、ISKDにて延長開始後4か月の時点でデバスティアーニ法で追加延長をお受けになられることとなりました。

2か月のデバスティアーニ法による延長後無事予定追加延長量が延長できたため 今回 創外固定器を外すこととなりました。

左:手術前です。右:ISKD留置後6か月、デバスティアーニ法延長開始2か月後再診時
ISKDで約4.5cm延長後 デバスティアーニ法で約2.5cm追加延長 ケース_d0092965_05355079.jpg


創外固定器抜去手術は順調に終了しご退院されました。
ISKDで約4.5cm延長後 デバスティアーニ法で約2.5cm追加延長 ケース_d0092965_05483812.jpg
患者さん御自身が整形外科のドクターであるのでキズ管理や術後荷重管理は完璧になされていました。
現在右下腿は左下腿より約7cm長い状態です。
右下腿延長部分が充分に骨化したら左下腿の延長手術予定です。

またの御来院をお待ちしております。


  
各脚延長術の細かいリスク説明に関しては詳記するとかなりの量になりますので、カウンセリングにいらした患者さんには詳記したプリントをお渡しします。
年単位での治療になりますのでご希望される方は熟慮願います。

各脚延長術の代表的メリット・デメリット 
Taylor Spatial Frame 
メリット
・変形治療も行うことができます
デメリット・リスク
・創外固定器なのでpin site infection (感染)が起きやすい
・骨化が確実になるまで創外固定器を装着しなければならない(延長後髄内釘を併用する場合は早期に外すことが可能です)
→髄内釘を併用しない場合は延長量にもよりますが片脚一年ぐらいの装着を念頭に入れておいた方がよいです。 左右総計最低2年の装着は念頭に願います。
・キズが髄内釘による脚延長術と比較して目立つ可能性があります。


デバスティアーニ法 (創外固定器+髄内釘)
メリット
・創外固定器はTaylar Spatial Frame より早く外すことができます (2~3か月で外します)
デメリット・リスク
・創外固定器なのでpin site infection (感染)が起きやすい
・変形治癒の可能性
・髄内釘の破損、変形の可能性
・キズが髄内釘による脚延長術と比較して目立つ可能性があります。

ISKD(アイエスケーディー):  Orthofix社の製品です。 ラチェット形式て髄内釘を延長します
メリット
髄内釘による脚延長です。 費用がPreciceやStrydeと比較して安い
デメリット・リスク
荷重は約22Kg までとされています。
延長した骨を逆にもどす(縮める)ことができません。
感染した場合は創外固定器による治療になります。 

Precice(プリサイス): NuVasive社の製品です。ERCという磁石を用いた体外装置を用いて髄内釘を延長・短縮します。
メリット
・髄内釘による脚延長です。 
・必要に応じて延長した骨を逆にもどす(縮める)こともできます。
デメリット・リスク 
・荷重は約22Kg までとされています。
・22㎏を超えて荷重をかけた場合は髄内釘が曲がったり、横止めのscrewが折れたりする可能性があります。
・感染した場合は創外固定器による治療になります。

Stryde(ストライド): NuVasive社の製品です。ERCという磁石を用いた体外装置を用いて髄内釘を延長・短縮します。
メリット
・髄内釘による脚延長です。 
・Preciceの後継品で約80㎏程度まで荷重が可能とされています。 →即時荷重 すなわち 術後当日から理論的には歩行可能です。
・必要に応じて延長した骨を逆にもどす(縮める)こともできます。
デメリット・リスク
・感染した場合は創外固定器による治療になります。

by shirayuribeauty | 2020-10-14 05:43 | 整形外科
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