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両下腿 5㎝延長完了  ISKD 右下腿延長終了後 抜釘術後半年後再診 
本日ご紹介の患者さんは当院の脚延長術開始以来 現時点まで唯一の感染を発症した方です。
術後約9か月までは全く問題ありませんでしたが、術後9か月の時点で右下腿遠位端のキズから膿がでて 私の診断では「骨髄炎」で「髄内釘を抜去して創外固定に切り替えましょう」と提案しましたが「これは感染は骨髄までいっていない。 髄内釘を抜去するのは絶対嫌。 自己責任でいいからこのまま(髄内釘をいれたまま)治す」と主張され 来院も途絶えたり、私にとってきちんと指示を守ってくださらないのでかなりの問題患者さんでしたがご自身の創管理努力!?でキズはpin hole程度のキズでおさまっていました。 しかしISKD術後3年経て 感染が完治せず、徐々に悪化してきたことからようやく右下腿のISKDの抜去に同意してくださりました。


左:術前です     右:ISKD術後約3年半再診時(右下腿 ISKD抜去後約半年再診時)です
両下腿 5㎝延長完了  ISKD 右下腿延長終了後 抜釘術後半年後再診 _d0092965_19441165.jpg
右下腿はすべてのネイルやスクリューを抜去したところ2年半近く持続していた感染は治癒しました。

骨化も良好で全荷重歩行も問題ありません。

手術に対するご感想は「大満足(5/5)」と順調な経過です。

またの御来院をお待ちしております。


ISKD脚延長術のメリット
・髄内釘による脚延長が可能です
・髄内釘による他の脚延長(precice:プリサイス,stryde:ストライド)と比較して施術費用が安いです
ISKD脚延長術のデメリット
・延長具合が安定していないと評価されて、アメリカやフランスではリコール製品となっています。
・一度伸ばしたら機械操作では短縮できません(precice:プリサイス,stryde:ストライドでは骨の出来が悪ければ一旦短縮することが可能です)
・他の髄内釘脚延長術(precice:プリサイス,stryde:ストライド)にも共通していえますが、感染の可能性があります。
 またその場合、抜去して創外固定器に切り替えなけれならない可能性があります。
・器具の破損や不具合、曲がり等の可能性があります。
・荷重制限があるので体重によっては片脚ずつ手術するか、両脚ほぼ同時期に手術をした場合はある程度の骨化が認められるまでは車椅子生活になります。


語句説明

ISKD(アイエスケーディー):  Orthofix社の製品です。 
髄内釘による脚延長です。 ラチェット形式て髄内釘を延長します。 
荷重は約22Kg までとされています。
延長した骨を逆にもどす(縮める)ことができません。 

Precice(プリサイス): NuVasive社の製品です。
髄内釘による脚延長です。 ERCという磁石を用いた体外装置を用いて髄内釘を延長します。 
荷重は約22Kg までとされています。
必要に応じて延長した骨を逆にもどす(縮める)こともできます。

Stryde(ストライド): NuVasive社の製品です。
髄内釘による脚延長です。 ERCという磁石を用いた体外装置を用いて髄内釘を延長します。
Preciceの後継品で約80㎏程度まで荷重が可能とされています。 
必要に応じて延長した骨を逆にもどす(縮める)こともできます。




by shirayuribeauty | 2020-10-11 19:44 | 美容外科
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