人気ブログランキング | 話題のタグを見る
中顔面短縮術(LeFort一型骨切術+下顎矢状分割術:SSRO)、顎先T字骨切術、下顎縁下縁骨切術(スティック骨切術)、頬骨V字骨切術、頬骨基部削り 術後約半年再診時
今日は1942年珊瑚海海戦にて日本海軍と連合国海軍の間で史上初の航空母艦同士の海戦が行われた日になります。
日本海軍の戦術的勝利に終わった海戦ですがこの海戦のおかげで海からのポートモレスビー(パプアニューギニア)攻略を断念してしまったのは残念でした。

そして今日は日本統治時代の台湾で農業、水利事業の発展に貢献した土木技術者、八田與一氏の命日ともなります。
太平洋戦争さなかの昭和17年(1942年)5月、八田氏は調査のため長崎からフィリピンにむかいましたが、その途中、乗っている船が五島列島付近でアメリカの潜水艦に撃沈され、與一自身も死亡しました。八田氏が死去し、日本が戦争に敗れた後の昭和20年9月1日、八田氏の妻外代樹も彼の後を追って烏山頭ダムの取水口に投身自殺されました。 八田御夫婦に黙祷を捧げます。




本日ご紹介の患者さんは 希望としては上下に顔を小さくしたい、上顎を前に出したい、下顎を下げたい、頬骨の張りを抑えたい等あり、カウンセリングの結果、中顔面短縮術(LeFort一型骨切術+下顎矢状分割術:SSRO)、顎先T字骨切術、下顎縁下縁骨切術(スティック骨切術)、頬骨V字骨切術、頬骨基部削り をお受けになられて術後約半年になる患者さんです。




上段:術前です
下段:中顔面短縮術(LeFort一型骨切術+下顎矢状分割術:SSRO)、顎先T字骨切術、下顎縁下縁骨切術(スティック骨切術)、頬骨V字骨切術、頬骨基部削り 術後約半年再診時です

中顔面短縮術(LeFort一型骨切術+下顎矢状分割術:SSRO)、顎先T字骨切術、下顎縁下縁骨切術(スティック骨切術)、頬骨V字骨切術、頬骨基部削り 術後約半年再診時_d0092965_07072621.jpg
上下の長さは20mm程度短縮しています。
ご感想は「手術で変化があって、特に大きな失敗もなく手術を終わりました」とのことで「当院を知人にお勧めしたい(10/10)」 という御評価をくださいました。

↓ 歯が見えるように「イー」としていただいたときの状態です
中顔面短縮術(LeFort一型骨切術+下顎矢状分割術:SSRO)、顎先T字骨切術、下顎縁下縁骨切術(スティック骨切術)、頬骨V字骨切術、頬骨基部削り 術後約半年再診時_d0092965_07163801.jpg
上唇を挙上する筋肉は可能な限り挙上して再癒着させているので上顎の歯は笑った際に見えていますが、やはり上顎を短縮すればどうしてもその短縮程度に応じて上顎の歯は見えにくくなります。 気になるようでしたら後日上唇を挙上する手術の適応となります。


総合的に見て経過良好であり順調です。

またの御来院をお待ちしております。


中顔面短縮術のリスク: 下記リスクを予防するため各施設で最善の努力をしているはずですがそれでもゼロにはできない故 熟慮が必要です。

1.全身麻酔の事故のリスク (約7万件の全身麻酔に1件の麻酔死亡事故確率の統計調査報告等あります)
2.術後の腫れによる気道閉塞 → 気管切開等必要になる可能性
3. 感染が生じる可能性
4.感染や血流不良による歯肉や歯槽骨の壊死、欠損が生じる可能性
5.プレートやネジがゆるんだりして再手術になる可能性  
6.咬合の安定化まで時間を要する。場合によっては術後矯正が必要になる可能性。
7.眼窩下神経麻痺や下歯槽神経麻痺の可能性
8.出血が多く他家輸血(日赤からの輸血取り寄せ)を必要とする可能性
9.鼻中隔湾曲が生じる可能性
10.口蓋瘻が生じる可能性
11.鼻の形態が変わる可能性(5mm以上中顔面を短縮すると顔面の軟部組織が上下に押しつぶされて横に逃げるため、小鼻の広がり防止のためにをAlar base cinch suture をしても小鼻が広がる確率は高くなります。また顔面が小さくなることにより相対的に目や鼻が大きく見えるようになります。)
12.歯の違和感がしばらく残存する可能性
13.蝶口蓋動脈や大口蓋動脈に動脈瘤が生じ術後しばらくして突然止血困難な鼻血出血が生じる可能性
14. 術後耳管機能障害を発症する可能性(通常は数日から数週で改善します)
1 5. 上顎骨馬蹄形骨切術を併用した場合、口蓋の天井が低くなることにより構音上発音しずらくなる音が生じる可能性
16.上顎洞炎を発症する可能性
17.上顎骨に馬蹄形骨切をした際に上顎口腔の天蓋領域に凸隆起を舌で感じる可能性
18. 上顎や下顎を後方に下げたり、後方回転の度合いが強いと将来的に睡眠時無呼吸症候群(OSAS)を発症する可能性
19.外国の報告において発生率は稀と思われますが「失明」の報告があります。(一応この合併症を避けえる術法はありとされており私もその術法にのっとって手術をおこないますが絶対おこらない保証はありません。) 日本国内のケースでは見聞したことはありません
20.口周りに術中操作のため擦過傷等生じる可能性があります。
21.術後顎間固定のために口腔内にネジやワイヤー、インプラントを留置します。 それらが口唇にあたり口内炎を生じる可能性があります。
22.上顎の正中が御自身の希望の正中と一致しない可能性があります。
23. 下顎角部の左右差が気になる可能性があります。
24.気道管理のためノドにキズが生じる可能性


先日お心遣いを戴きました。
中顔面短縮術(LeFort一型骨切術+下顎矢状分割術:SSRO)、顎先T字骨切術、下顎縁下縁骨切術(スティック骨切術)、頬骨V字骨切術、頬骨基部削り 術後約半年再診時_d0092965_07335068.jpg
ありがとうございます。 どうかお気を遣わないでください。


by shirayuribeauty | 2020-05-08 07:05 | 美容外科
<< こめかみリフト、ほうれい線剥離... 口元をひっこめる:上下顎セット... >>