本日ご紹介の患者さんは 約5年前にISKD脚延長術をお受けになられて 約8㎝延長後 ようやく骨化が十分になったため、より骨化を確固たるものにするためにdynamization(骨切部に加わるaxial loadを増やし骨癒合を促進する効果に基づいた手技)目的に遠位横止めスクリューを抜いた患者さんです。
上段:術前です(ISKD脚延長 約8cm下腿延長後)
下段:遠位横止めスクリュー抜去後約半年再診時です
レントゲン写真です。
左:術前です。(赤丸部分が今回抜去したスクリューです)
右:術後約半年再診時です。
ご感想は「今度は太ももを脚延長したい。」とのことで「満足(4/5)」と順調な経過です。
またの御来院をお待ちしております。
ISKD脚延長の一般的メリット,デメリット・リスク
長所
・髄内釘による脚延長システムなので創外固定器より感染の可能性が低く創外固定器のように器具がかさばるということはありません。・preciceやstrideといった他の髄内釘脚延長システムより廉価になります。
短所
・アメリカ等ではリコール対象製品となっています。
・器具の不具合により短期間に延長されてしまう、または予定より伸びないという可能性があります。
・骨の出来具合が不良の場合 短縮することができないために ホルモン剤の使用や超音波の使用、植骨等の処置が必要になる可能性があります。
・脂肪塞栓症が生じる可能性
・感染の可能性
・キズが目立つ可能性
・器具の破損の可能性
・変形治癒の可能性
・疼痛や痺れのため延長継続困難になる可能性
・精神的変容により延長継続困難になる可能性
・骨癒合不全が生じる可能性
・脚長差に左右差を生じる可能性(耐荷重が22kgまでなので左右別々に手術をお受けになることを強く推奨させていただいています。 延長期間中は左右差が確実に生じます。左右の延長量を同じくすべく最大限の努力をしますが対側の延長中にトラブルが発生した場合、初めに延長した脚と同じ長さまで延長達成できない可能性があります)
・骨髄炎を生じる可能性先日お心遣いを戴きました。
ありがとうございます。 どうかお気を遣わないでください。またの御来院をお待ちしております。しらゆりビューティークリニック
問い合わせ電話番号 03-5361-6851