本日ご紹介の患者さんは口元がでているのが気になるとのことで ご相談にお越しになられました。
口元を下げるには
・矯正
・上下顎歯槽骨骨切り移動術(上下顎セットバック手術)
・相対的に口元が下がったようにみえるために顎先前方移動術または顎先プロテーゼ留置術、鼻翼基部プロテーゼ等
があり、一番の理想的施術はかみ合わせを理想の位置にもっていく歯科矯正治療になりますが、患者さんは早期の結果獲得を強くご希望され、手術に伴う諸リスクを熟慮しても手術を受けたいとのご希望にて 上下顎歯槽骨骨切り移動術(上下顎セットバック手術) をお受けになることとなりました。
上段:術前です
下段:上下顎歯槽骨骨切
り移動術(上下顎セットバック手術) 術後約3か月再診時 です
ご感想は「他撮りが怖くて自分の顔が他の誰かに撮られていると笑われてる気持ちになったり、集合写真なんかだとあとでぶすだなって指されるだろうなって思って泣いたりしていていました。けれど、一番のコンプレックスだった口元がきれいになってからぱったりとそれがなくなりました。 旅行の思い出もこわばった顔じゃなくて自然な顔でうつれるようになりました。 後で見返してすごくうれしかったです。 先生、きれいに口元を治してくれて本当にありがとう!! 今までつらいことがありました。遠足や修学旅行やイベントでカメラから逃げたり。 ずっとつらかったけど、お金貯めるのも本当につらかったけど、そんなのどうでもよくなるくらい今、幸せです。 先生にセットバックしてもらってから気持ちが安定したのかお部屋の片づけや掃除ができるようになりました。ずっとどうしてもできなくて悩んでいたのでうれしいです!」 とのことで 「大満足(6/6)」と順調な経過です。
喜んでいただけて私も幸甚の至りです。
笑顔もとても素敵になられました。

またの御来院をお待ちしております。
上下セットバックのリスク
・希望より口元が下がりすぎた風貌が術後気になる可能性。
・通常第一小臼歯を抜歯して後方に下げますが術後犬歯と第二小臼歯間に多少隙間が生じる可能性。
その隙間が気になる場合は術後矯正もしくは補綴を要する。
・咬合が不良になる可能性(その場合術後矯正や補綴により改善)
・隣接歯の歯根露出、歯槽骨喪失が生じる可能性 (その場合歯周科的治療を要する可能性)
・咬合が変わるため歯根破折が生じる可能性 (状態によっては抜歯しインプラントまたはブリッジの補綴を要する可能性)
・歯肉壊死 歯肉退縮が生じる可能性 (状態によっては歯肉移植等を要する可能性)
・歯槽骨壊死が生じる可能性 (治癒まで約6か月様子をみて場合によっては再建術を要する可能性)
・口蓋瘻を生じる可能性 (生じた場合は通常数か月で閉じますが半年経て閉じない場合は外科的治療を要します)
・感染
・上顎洞炎が生じる可能性
・上下顎の正中が希望通りにならない可能性
・全身麻酔のリスク
先日お心遣いを戴きました

ありがとうございます。どうかお気を遣わないでください。