左:術前です 右:術後約2年再診時です

脛骨の骨化はほぼ完了しています。 左右とも5cm延長し歩行も問題ありません。
この方は当院の脚延長術開始以来 現時点まで唯一の感染を発症した方です。(ネイル 破損例は 幸い まだゼロです)
術後約9か月までは全く問題ありませんでしたが、術後9か月の時点で右下腿遠位端のキズから膿がでて 私の診断では「骨髄炎」で「髄内釘を抜去して創外固定に切り替えましょう」と提案しましたが「これは感染は骨髄までいっていない。 髄内釘を抜去するのは絶対嫌。 自己責任でいいからこのまま(髄内釘をいれたまま)治す」と主張され 来院も途絶えたり、私にとってきちんと指示を守ってくださらないのでかなりの問題患者さんでしたがご自身の創管理努力!?でキズはpin hole程度のキズで現在おさまっています。
しかし体内に感染巣を持続させているのは全身的に決してよいことではありません。
長期間の感染はその局所の癌の発生の確立を高めますし、全身的には動脈硬化等のリスクをあげることになります。
脛骨は骨化もしていますので早く髄内釘を抜去していただくのに同意していだければと思います。
せめて創部の持続陰圧吸引療法をうけていただきたく思います。
またの御来院をお待ちしております。
ISKDのメリット
・髄内釘のためかさばりません。
・髄内釘による脚延長術の中では一番費用が安いです。
ISKDのデメリット
・器具の不具合の発生により米国でリコール扱いされています。
・感染が生じた場合 創外固定器に切り替える必要があります。
先日お心遣いを戴きました。

ありがとうございます。 どうか御気を遣わないでください。
またの御来院をお待ちしております。