中顔面短縮術(上顎LeFortⅠ型骨切術+下顎矢状分割術) 術後約4か月
本日ご紹介の患者さんは 他院にてあご先骨切術をうけるもほとんど変化がなかっとのことで 中顔面~下あごをもっと小さく見せたいとのことでご相談に来られた患者さんです。

顎変形症として手術をしてくれる大学病院等の受診をお勧めしましたが、「いろいろ受診したが引き受けてくれるところがなかった」 「自分の顔がいやで子供と写っている写真は一枚もない」とのことで強く当院での手術をご希望されたためお引き受けすることとしました。

私の提案としては本格的に小顔にしたければ 中顔面短縮術(上顎LeFortⅠ型骨切術+下顎矢状分割術) +下顎スティック骨切術+あご先中抜き前方移動術 の術式をご提案させていただきましたが患者さんが最終的にご選択されたのは中顔面短縮術(上顎LeFortⅠ型骨切術+下顎矢状分割術) となりました。

術前から上顎に膿がでている歯があり近所の歯科医にて治療中で抜歯も考えているとのことでしたので まずはその治療を終えてからとお勧めしましたが、リスクがあってもとにかく早く先に手術をどうしても受けたいとのご希望にて手術をお受けになられました。
上段:術前です
下段:術後約4か月再診時です
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術後しばらく右側の副鼻腔炎症状がでられたとのことでずいぶんつらかったとのことでした。
四か月再診時のご感想は「よくわかりません」とのことで「やや不満(2/5)」とのことでした。

その後半年後検診にいらしておりません。
便りがないのはよい便りといいますが定期的な検診は重要です。

またの御来院をお待ちしております。


中顔面短縮術のリスク: 下記リスクを予防するため各施設で最善の努力をしているはずですがそれでもゼロにはできない故 熟慮が必要です。

1.全身麻酔の事故のリスク (約7万件の全身麻酔に1件の麻酔死亡事故確率の統計調査報告等あります)
2.術後の腫れによる気道閉塞 → 気管切開等必要になる可能性
3.感染
4.感染や血流不良による歯肉や歯槽骨の壊死、欠損
5.プレートやネジがゆるんだりして再手術になる可能性  
6.咬合の安定化まで時間を要する。場合によっては術後矯正が必要になる可能性。
7.眼窩下神経麻痺や下歯槽神経麻痺の可能性
8.出血
9.鼻中隔湾曲が生じる可能性
10.口蓋瘻が生じる可能性
11.鼻の形態が変わる可能性
12.歯の違和感がしばらく残存する可能性
13.蝶口蓋動脈や大口蓋動脈に動脈瘤が生じ術後しばらくして突然止血困難な鼻血出血が生じる可能性
14. 術後耳管機能障害を発症する可能性(通常は数日から数週で改善します)
15. 上顎骨馬蹄形骨切術を併用した場合、口蓋の天井が低くなることにより構音上発音しずらくなる音が生じる可能性
16.上顎洞炎を発症する可能性
17.上顎骨に馬蹄形骨切をした際に上顎口腔の天蓋領域に凸隆起を舌で感じる可能性
18. 後方回転の度合いが強いと将来的に睡眠時無呼吸症候群(OSAS)を発症する可能性
19.外国の報告においては発生率は稀と思われますが「失明」の報告があります。(一応この合併症を避けえる術法はありとされており私もその術法にのっとって手術をおこないますが絶対おこらない保証はありません。) 日本国内のケースでは私が浅学なのか見聞したことはありません



先日お心遣いをいただきました。
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ありがとうございます。 どうかお気をつかわないでください。
またの御来院をお待ちしております。

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by shirayuribeauty | 2018-11-11 03:23 | 美容外科
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