本日は1945年6月29日の午前2時43分から午前4時7分にかけてアメリカ軍により岡山空襲がなされ死者が1737人にも及んだ日になります。
本日ご紹介の患者さんは既往として一年ちょっと前に他院にてほうれい線上の脂肪吸引をうけて同部位の脂肪はなくなったが笑った時にほうれい線部に一部深いところができてしまい2回ヒアルロン酸をいれてもよくならなかったとのことで それを改善したいとのご希望にてほうれい線剥離術+脂肪移植、 スレッドリフトで自然な感じにあげてほしいとのことで スプリングスレッド4本、 笑うと膨らむ頬肉が気になるとのことで頬アキュスカルプレーザー、左の口角がより下がっているのが気になるとのことで口角挙上(口内法)をお受けになられた患者さんです
上段:術前です
中段:術後約1か月再診時です
下段:術後約2か月再診時です
術後13日目の再診時には左頬が腫れていましたがほうれい線剥離術等で腫れることが往々にしてあるため経過観察としましたが、術後約1か月の再診時には 前回再診後に地元のクリニックで血を抜いてもらい抗生物質を点滴してもらったところ良くなったとのことで感染を見逃したと大変なお怒りでした。
血腫で膨らんでいる箇所を保存的に治癒させるか、侵襲的に血抜きをするかは悩ましいところであり、また明らかな発赤や熱感、膿の排出等がなかったため感染ではなく血腫による腫脹であろうと判断して保存的加療方針をとらさせていただいた旨をご説明させていただきましたがご不信感は氷塊していただけないようでした。
また左の口角があがりすぎなので戻してほしいとのことでした。経時的に様子をみていただければよくなる可能性が高い旨をご説明させていただきましたがどうしても元に戻してほしいとのことで元に戻す手術をしました。
また左頬下部スプリング糸部分が時々腫れるとのことで感染が疑われたため抜去いたしました。
術後2か月目の再診時には頬上部に入れたスプリング糸がエコーでわかる状態で時々痛むとのことでやはり感染の可能性を疑い抜去しました。
ご感想は「大不満(1/5)」と大変申し訳ない状態です。
スプリングスレッドの長所は伸び縮むする糸なので自然な引きあがりが期待できますが、短所は他の糸と比較して圧倒的に感染しやすいのと(シリコンがマイナスに荷電してホコリや細菌を引き寄せるからどか聞いたことがありますが事実はわかりません)、完全に感染して糸の周囲が膿になればスルッと抜けますが、中途半端な感染の場合はスルッと抜けず、糸周囲のシリコンが残存したり、糸が途中で切れることです。
そのお話をさせていただいたところ糸が残っている感じがするから抜去してほしいとのご希望がありました。
短期間に何度も患部に侵襲的操作を加えていますのでそれだけでもしこりが生じたり、痛みが生じる可能性がありますのでしばらく経過観察していただければと思います。
明らかな発赤や腫脹、膿の排出等感染所見がなければいったん患部を休めてあげるのも重要な治療です。
美容外科手術の完成は術後約半年になります。
しばらくお時間をいただければ幸いです。
またのご来院をお待ちしております。