今日は東条内閣がマリアナ沖海戦と、それに伴うサイパンの陥落の敗北の責任を取る形で1944年に総辞職した日になります。
本日 聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生がお亡くなりになられました。 医学生時代にウィリアムオスラー博士の書かれた「平静の心」を読んだ際に それを翻訳された先生の一人として知ったのが日野原先生を知った始まりです。 医学生時代からchiropractic に興味を持ち chiropractic発祥の地である米国Palmer大学への留学の準備をし卒業して数か月の大学病院での臨床研修後Palmer大学に入学した私は米国で時間を過ごすにつれchiropracticも好きだけれども医学も日本も好きでいずれは帰国して今まで自分が学んできたことを還元するべく日本社会のために働きたいとの気持ちが日増しに強くなっていきました。 一刻も早く日本に帰国してさらなる研修で研鑽を深めたい一心で必死に勉強し、アメリカ人のクラスメイトには「お前は図書館に住んでいるのか?」と揶揄されながらも約4年のカリキュラムを飛び級で約2年4か月で終了しその間にNational Board (国家試験)1~4までも合格し、次なる研鑽の場として日本での医師としての研修先を探し求めていました。 そんな時に医学生時代に読んだ「平静の心」を思い出し、日野原先生で有名なそして医師としての初期研修で有名な聖路加国際病院で研修したいと思い聖路加国際病院の外科系レジデント採用試験を受験しました。 合格させていただいた時はうれしかったです。 約20年前になりますが当時の日野原先生は80歳代半ばにも関わらず内科の病棟回診を行い色々と教えてくださいました。 初めて直接お会いしたのが病院のエレベータの中で偶然乗り合わせ 最初は失礼ながらもよだれを垂らしながら立っているご老人が日野原先生だと全く気づきませんでした。 そんな日野原先生が病棟に到着するや否や 背筋をシャンと伸ばしキリッっと理性的な表情になられて御回診され、また内科カンファレンスでも難解な討議についていかれる姿に驚嘆していました。 聖路加国際病院の恩師の計らいで虎の門病院を次なる研修の場として紹介いただきレジデント研修後は聖路加を離れましたが 当時のハードな研修が今の自分の礎となっていると思い感謝しています。 レジデントにとっては不夜城のような聖路加国際病院でしたが厚生労働省主導の臨床研修制度の導入や労働基準局の指導がはいり聖路加も近年はずいぶん様変わりしたと聞いています。 厳しい自己研鑽を求める者達にとって労働基準法は逆に迷惑であったりするものなのですが今のご時世ではいたしかたないのかもしれません。 小学校6年生の国語の教科書に載っている95歳の時の日野原重明先生が書かれた以下の「君たちに伝えたいこと」は私の好きな文章です。 『 君が今、12歳あたりだとすれば、95歳を過ぎたわたしの年齢は、君のおよそ8倍です。 時間の長さについてだけいえば、 君が今日まで生きた年月を、 わたしはもうすでに8回もくり返してきたことになります。 さて、君のおよそ8倍長く生きているわたしから、君に「寿命」の話をすることにしましょう。 「寿命」とは何かな。 「寿命」とは、生きている人のいのちの長さのことなんです。 つまり、その人にあたえられた、 生きることに費やすことのできる「時間」です。 それは、生まれたときに、 「はい、君は日本人ですね。では、今のところ、日本人の平均寿命は何歳ですから、 何年分の時間をさしあげましょう。」 と、平均寿命に見合った時間を、ぽんと手渡されるようなものではありません。 それではまるで、生まれた瞬間から寿命という持ち時間を、どんどん削っていくようで、なんだか生きていくのがさみしい感じがしてきます。 わたしがイメージする寿命とは、手持ちの時間を削っていくというのとはまるで反対に、寿命という大きな器の中に、精一杯生きた一瞬一瞬をつめこんでいくイメージです。 ぼんやり時間を過ごそうが、何かに没頭して過ごそうが、時間をどう使うかは、ひとりひとりの自由に委ねられています。 もちろん、今の君の1日は、学校の授業や塾やおけいこごとでぎっしりスケジュールが組まれているかもしれません。 それでも、その決められた時間を集中して過ごすか、居眠りしながら過ごすかは、君しだいです。 その時間の質、つまり、時間の中身を最終的に決めているのは、君自身だということです。 時間いうものは、止まることなく常に流れています。 けれども時間というものは、ただの入れ物にすぎません。 そこに君が何をつめこむかで、時間の中身、つまり時間の質が決まります。 君が君らしく、生き生きと過ごせば、その時間はまるで君にいのちをふきこまれたように生きてくるのです。 わたしがこれから先、生きていられる残り時間は、君に比べるとずっと短いでしょう。 けれども、それだけにいっそう、一瞬一瞬の時間をもっと意識して、もっと大事にして、精一杯生きたいと思っています。 そして、できることなら、寿命というわたしにあたえられた時間を、自分のためだけに使うのではなく、少しでも他の人のために使う人間になれるようにと、わたしは努力しています。 なぜなら、ほかのひとのために時間を使えたとき、時間はいちばん生きてくるからです。 君が生まれたときに、君の周りにいた人たちがどんなに幸せに包まれたかを、君は想像したことがありますか。 小さな君が笑うたびに、きっと君のそばにいただれもが、思わずにっこりと微笑み返したことでしょう。 君が体いっぱいで泣いていれば、そばにいた人たちは、どんな用事で忙しくとも、その手を止めて、君のもとにかけ寄ったことでしょう。 そうやって君のお世話をすることが、そばにいた人たちには時々とても疲れてしまうことがあっても、そうすることはそばにいた人たちにとって、ほかの何ものでも味わうことのできない喜びでもあったのだと思いますよ。 だからどんなに忙しくても、疲れていても、小さな君のためなら、そばにいた人たちは精一杯尽くしてくれたのです。 なぜ、そうやって君を世話することで喜びが湧いてくるのか。そしてどんな喜びだったのか分かりますか。 それは、自分の時間を純粋に君のために使っていたからこそ、湧いてくる喜びだったのです。 ほかの人のために時間を使うということは、自分の時間が奪われて、損することではないのです。 それどころか、ほかのことでは味わえない特別な喜びで心がいっぱいに満たされるのです。 こんなに大きなお返しをもらえることなんて、めったにありません。 私が自分の時間をほかの人のために使うことに努力している理由が、これで君にも分かったでしょう。 だから、わたしは君にも、 ぜひそうしてみることをおすすめします。 さて、ここまで私は、寿命という時間の使い方についてお話ししてきました。 時間というものはただの入れ物にすぎないのであって、そこに君がいのちを注いで時間を生かすことが大事だという話をしましたね。 そして、自分のためだけでなく、ほかの人のために時間を使えるようであって欲しいとお話ししました。 でも長い人生においては 自分の思うとおりにはいかないこともたくさん出てきます。 君が自分で選びとったわけでもないのに、つらくて悲しいことにも出会わなければならない日が、この先にはあるかもしれません。 そんなときには、いつものきみのように、前向きにものごとを考えたり、かっこよく過ごしたりなんて、 とてもできなくなりますね。 悲しいときの自分なんて消してしまいたいと思うことさえあるかもしれません。 でもそんなときにも、忘れないでいて欲しいことがあります。 嬉しいときだけが、「君」ではありませんよ。 笑っているときの君だけが、「君」では、ありませんね。 悲しいときの君も、はずかしくて消えてなくなりたいと思うときの君も、「君」なのです。 だから、つらいときや悲しいときの自分も大切にしなければなりません。 成功して喜びでいっぱいになっているときの君も、失敗してなみだを流す君も「君」です。 どんなときの自分も大事にすること。 自分のことをいつも大好きだと思っていること、これはとても大切なことです。 だから決して忘れないで下さい。君が生まれてきて、今ここに、こうして同じときを生きていけるということは、とても嬉しいことであり、一つの奇跡のように素晴らしいことなのです。 今、私が君にこうして語りかけることができるのも、 君がそこにいて、私が、ここにいるからでしょう。 それは本当に素敵なことなのです。 』 聖路加という有機体を率いられ、そして素敵な言葉を私達に残していってくださった日野原先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 本日ご紹介の患者さんは涙袋を作成したい、上瞼のぷっくり感を改善を改善したいとのことで涙袋プロテーゼ留置術、ROOF切除術をお受けになられた患者さんです。 上段:術前です。 下段:術後約半年再診時です。 御感想は「涙袋は今の倍ぐらいふくらみがあるといいなと思いました。 上瞼はもう少しプックリした感じをなくしたかったです。」とのことで「ふつう(3/3)」とのことでした。 またの御来院をお待ちしております。 先日お心遣いをいただきました。 ありがとうございます。 どうか御気を遣わないでください。
by shirayuribeauty
| 2017-07-18 23:50
| 美容外科
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