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ルフォー(LeFort)Ⅰ型上顎骨切術(中顔面短縮術)+下顎矢状分割術 術後半年間
本日 2月1日は1944年にマーシャル諸島クエゼリン環礁守備隊(ルオット島)が玉砕した日になります。

On February 1 ,1944 , the all members of Marshall Islands Kwajalein Atoll garrison (Luotto island) died an honorable death.

また今日は大東亜戦争終戦後3年目である1948年 に三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎の孫娘である 沢田美喜が大磯に混血児救済施設「エリザベス・サンダースホーム」を開設した日です。

68years ago from today, on February 1st, Miki Sawada, the grand-daughter of the Mitsubishi zaibatsu founder Yataro Iwasaki, established the "Elisabeth Sunders Home" in Oiso Japan, a faculty to aid the children with "mixed blood".
It was 3 years after the end of The World War II.

The children with "mixed blood" children were exposed to discrimination at that time.

ホームは、戦後日本占領のためにやってきたアメリカ軍兵士を中心とした連合軍兵士と日本人女性の間に強姦や自由恋愛の結果生まれたものの、両親はおろか周囲からも見捨てられた混血孤児たちのための施設でした。

The children in the faculty were born to Japanese mothers. Their fathers were soldiers of The Allied Forces that occupied Japan.
Unfortunately, they were abandoned by not only society, but also their parents.

このエリザベス・サンダースホームからは2000人近くの混血孤児が育ちました。沢田美喜氏はホームの孤児達の教育のために1953年には学校法人聖ステパノ学園を創立し1962年にはブラジルのアマゾン川流域の開拓を始め、聖ステパノ農場を設立し孤児院の卒園生が数多く移住しました。

An estimated 2000 children grew up in this faculty.

Additionally, Miki Sawada established a educational corporation, "The St. Stepanos Academy" in 1953 and started pioneering Amazon river basin in Brazil.
Many children who grew up in the Elisabeth Sunders Home migrated to St. Stepanos Farm which she found and run in Brazil.

敗戦国における占領軍によるしわ寄せはどこの国でも占領兵士の子を妊娠した女性たちにのしかかってきます。悲惨な敗戦国の陰の部分を博愛精神によって支えた沢田美喜氏に敬意を表します。

In a defeated nation, women sometimes conceive children of soldiers from the occupating forces even though they do not intended pregnancy.
Women were often the prey in times of post-war chaos. I pay my respects to Miki Sawada for her benevolent effort.



本日ご紹介の患者さんは既往として歯科矯正をお受けになられたことがありその後「前歯が後方かつ下方に下がったのが気になる」ということと中顔面の短縮をご希望されました。リフトもご希望でしたが、まず中顔面短縮後 腫れが落ち着いた状態で再評価し最小限な侵襲で最大限の効果を得るようなリフトをしましょうということとなりました。

 中顔面短縮に関しましてはカウンセリングの結果ルフォー(LeFort)Ⅰ型+SSROに付随するリスクをご理解の上、 口元を3mm前方移動して口元が後方に引っ込みすぎたという悩みを改善し、前方は5mm後方は7mm上顎骨を拳上し上顎骨を時計回り回転させて小顔化することとなりました。

左:術前です                        右:術後約半年再診時です
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上顎の拳上は上顎の馬蹄形骨切術と蛇腹骨切術を併用し可能かなぎり鼻腔容積の温存と鼻中隔彎曲を予防しています。

御感想はまだしびれが一部あるとのことで「ふつう(3/5)」とのことでした。  


またの御再診をお待ちしております。


ルフォー (Le Fort) I 型骨切術 、下顎矢状分割術(SSM:sagittal splitting method of mandibular ramus またはSSRO:sagittal splitting ramus osteotomy )のリスク

1.全身麻酔の事故のリスク (約7万件の全身麻酔に1件の麻酔死亡事故確率の統計調査報告等あります)
2.術後の腫れによる気道閉塞 → 気管切開等必要になる可能性
3.感染
4.感染や血流不良による歯肉や歯槽骨の壊死、欠損
5.プレートやネジがゆるんだりして再手術になる可能性  
6.咬合の安定化まで時間を要する。場合によっては術後矯正が必要になる可能性。
7.眼窩下神経麻痺や下歯槽神経麻痺の可能性
8.出血
9.鼻中隔湾曲が生じる可能性
10.口蓋瘻が生じる可能性
11.鼻の形態が変わる可能性
12.歯の違和感がしばらく残存する可能性
13.蝶口蓋動脈や大口蓋動脈に動脈瘤が生じ術後しばらくして突然止血困難な鼻血出血が生じる可能性
14. 術後耳管機能障害を発症する可能性(通常は数日から数週で改善します)
15. 上顎骨馬蹄形骨切術を併用した場合、口蓋の天井が低くなることにより構音上発音しずらくなる音が生じる可能性
16.外国の報告においては発生率は稀と思われますが「失明」の報告があります。(一応この合併症を避けえる術法はありとされており私もその術法にのっとって手術をおこないますが絶対おこらない保証はありません。) 日本国内のケースでは私が浅学なのか見聞したことはありません



先日お心遣いをいただきました。
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ありがとうございます。 どうか御気を遣わないでください。
by shirayuribeauty | 2016-02-01 00:23 | 美容外科
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