人気ブログランキング | 話題のタグを見る
1週間前の日経新聞記事に物申す
本日は2010年9月7日午前に日本の領海である沖縄県尖閣諸島付近で違法操業した上停船勧告を無視し逃走時に海上保安庁巡視船2隻を破損し公務執行妨害で逮捕された中国人船長を那覇地方検察庁が処分保留のまま釈放すると発表した日になります。
9月7日の逮捕から24日にいたるまで中国政府は様々な圧力を日本に向けてきました。
今回の那覇地検の決定の是非については後日の歴史が判断することですが個人的には法治国家である日本がいかに毅然とした国であるかきちんと世界に示す意味においても粛々と国内法に則り国籍差別なく裁いて欲しかったと思う遺憾な意は拭えません。

政府は「那覇地検の判断だ」と判断の責任の所在を那覇地検にあるように表明しているようですが外交問題が絡む以上一地検の判断に預けるのはあまりにも一地検にとって酷な話であり、また国運を左右しかねない問題を一地検に預けてはいけないと考えます。




1週間前の日経新聞に以下のような記事がありました。

日経新聞 健康「歯医者なぜ長引く」=供給過剰 無駄な治療も=医出づる国   2015年9月17日(木) 

 東京都内の30代の男性会社員は歯科医の言葉に首をかしげた。
「次はいつ来院できますか?」。   虫歯の治療は終わったはずだが……。
歯科医いわく「歯周病の疑いがあります」。  結局、治療を続けることを決めた男性は「いったんは医者にかかると、なかなか終わらない」と苦笑する。   こんな経験をした人は多いだろう。
背景の一つと指摘されるのが、歯科医が置かれた環境の厳しさだ。
「経営のために」
神奈川県で開業する50代の歯科医は「経営のために一人でも多く患者を診なければならない。 すぐ治療の必要がない虫歯や歯周病で通院を長引かせるケースはある」と打ち明ける。
・・・・・ 以下略



正直 一方的な偏見に囚われた記事だと思います。

歯を失う原因で最も多いのは虫歯ではなく「歯周病」です。
しかもその歯周病は定期的なプロのメンテナンスや治療が介入することで発症率が減らせたり、歯の長期予後が良いことが分かってきています。
自分自身の歯磨きでは歯周ポケット内までのプラークは取れません。
日本人の歯の健康を考えれば多くの方々に定期的に歯の歯周ポケットの管理を歯科医院にてうけていただきたく思いますし多くの歯科医は歯が健康的に長持ちできるように定期的な検診を勧めていると思います。

それを「経営のために」 との視点は歯科医と患者の信頼関係を破壊し歯科医のせっかくのアドバイスが国民の耳にはいらなくなる可能性が多いにあります。

歯科医の多くは歯科医業で食べている開業医であるため歯科医師や歯科医師会が「定期的な検診は歯の健康維持のために重要だ」と主張してもこのような偏見がはびこると「それはあなた方の収入のために主張しているのでしょう」と断罪されてしまうかもしれません。

歯科医業が本当にきびしいか否かは私には正直わかりませんがこのような記事で歯科医師の信頼が損なわれてしまい 患者さんのことを思ってアドバイスし、診療に従事している歯科医がうがった視点で世間から見られ日本における歯科医業に対する敬意と信頼が失われていくのが残念です。

ただ根管治療の保険点数が医師業界から歯科医になった私から見て不当に歯科医療の保険点数は低く抑えられてると感じるぐらい安いせいかレントゲン写真をみて正直がっかりするレベルの根管治療をされている歯科医師も多いのも事実です。  
適正な評価を中央社会保険医療協議会には求めたいですし、歯科医側には仕事として行う以上はやっつけ仕事でしてほしくないと思います。

日本の歯科医療が歯冠修復や欠損補綴中心から虫歯や歯周病に国民を罹患させず一生自分の歯で咀嚼できるような予防的歯科医療へシフトしていくようになっていったらよいなと思います。
by shirayuribeauty | 2015-09-24 00:06 | その他
<< ナナメの鼻を治す ・・・ 斜鼻... ルフォー(LeFort)Ⅰ型上... >>