本日ご紹介の患者さんは膣を狭くしたいとのご希望にてカウンセリングの結果 膣 脂肪移植術をお受けになられた患者さんです。
ご感想表です

「入浴した後 膣から水が流れなくなりました!!」とのことでした。
引きつづき結果にご満足していただいていれば幸いなのですがその後半年以上再診にいらしておりませんので詳細がわかりません。
便りがないのはよい便り といいますが定期的な検診は重要です。
もし半年後検診時に結果が理想でなければご遠慮なさらずもうしでていただければ幸いです。
脂肪移植は身体の各部署の容量増大にはよい方法ではありますが稀に以下のリスクもあり得ます。
・Fat embolism syndrome (FES:脂肪塞栓症候群)
これは病名から予想されるものと実態は異なっているようで実際は脂肪そのものが血管を詰まらせるという考えよりも脂肪細胞中に含まれている物質により身体内でchemical reactionが起こり肺胞での酸素化障害等の症状を生じるという病気とされています。
極期を乗り切れば全快します。
イギリスでは顔面に脂肪移植をしたケースでこのFat embolism syndromeが生じ死亡例が報告されているようです。
脂肪移植には稀だがFESのような合併症が生じ得ます。 それを意識して日々の臨床に従事している医療機関であるかいなかでいざという時の救命率に差が生じ得る可能性はあります。