1942年の今日から4月9日まで戦われたセイロン沖海戦で、日本海軍が英国東洋艦隊に完勝した記念すべき日です。
しかしこの海戦で南雲機動部隊の空母赤城が攻撃換装中にイギリス空軍機の接近に気づかず、空襲されたという事件がありました。幸運にも命中はせず事なきを得ましたが、これらの教訓を生かせず、後にミッドウェー海戦で大敗北を喫する事になったのがかえすがえすも残念でなりません。
本日ご紹介の患者さんは 面長なのを改善したいとの ご希望にてカウンセリングの結果、LeFortⅠ型骨切術(ルフォーⅠ型骨切術) +下顎矢状分割術 + 顎先T字骨切術をお受けになられた患者さんです。
上段:術前です
下段:術後約1週間再診時です
上顎を短縮しますと笑ったときに歯が見えにくくなります。
術前より2mm程度見えにくくなるようにとのご希望でしたので前方は2mmのみ拳上し、小顔下するために後方を6mm拳上し、上顎下顎を後方回転しています。
また上顎が正中から左に2mmずれていたので右に2mm移動しています。
ご感想は「顔が短くなった。 顎先もVラインになってきてうれしいです。」とのことでした。
まだ腫れている時期です。
腫れが引いてもっと小顔化するでしょう。
またのご再診をお待ちしております。
ルフォー (Le Fort) I 型骨切術 、下顎矢状分割術(SSM:sagittal splitting method of mandibular ramus またはSSRO:sagittal splitting ramus osteotomy )のリスク
1.全身麻酔の事故のリスク (約7万件の全身麻酔に1件の麻酔死亡事故確率の統計調査報告等あります)
2.術後の腫れによる気道閉塞 → 気管切開等必要になる可能性
3.感染
4.プレートやネジがゆるんだりして再手術になる可能性
5.咬合の安定化まで時間を要する。場合によっては術後矯正が必要になる可能性。
6.眼窩下神経麻痺や下歯槽神経麻痺の可能性
7.出血
8.鼻中隔湾曲が生じる可能性
9.口蓋瘻が生じる可能性
10.鼻の形態が変わる可能性
11.歯の違和感がしばらく残存する可能性
12.蝶口蓋動脈や大口蓋動脈に動脈瘤が生じ術後しばらくして突然止血困難な鼻血出血が生じる可能性
13.日本国内のケースでは私が浅学なのか見聞したことはありませんが外国の報告においては発生率は稀と思われますが「失明」(一応この合併症を避けえる術法はありとされており私もその術法にのっとって手術をおこないますが絶対おこらない保証はありません。)
最近 ご遠方の方々からのLeFortⅠ型骨切術+下顎下顎矢状分割術 のお問い合わせも増えていますが、本手術は術後の咬合の安定化のために頻回の通院が必要になる場合があるためご遠方の方は地元でお受けになられることをお勧めします。 熟慮願います。