本日ご紹介の患者さんは中観面が凹んでおりそれによって口元がでているようにみえる容貌が気になるとのことでご相談にこられた患者さんです。
歯科矯正をお勧めしましたが外科的処置を強くご希望されカウンセリングの結果上下顎セットバック、鼻翼基部骨移植、顎先骨切術をお受けになられることになりました。
上段:術前です。
下段:上下顎セットバック、鼻翼基部骨移植、顎先骨切術 術後約2週間再診時です。

切り取った顎先の骨を鼻翼基部に移植し中顔面の凹みを改善しつつ上顎セットバックにて前歯の突出を後方に下げています。
左:術前です。 右:術後約2週間再診時です。
御感想は「口元が出ていたことによって張っていた肉がすこしたるんでいるように見えることが気になります。」とのご感想で「まあ満足(4/5)」と順調な経過です。
またの御来院をお待ちしております。
セットバックのリスク
上下セットバックのリスク
・挿管全身麻酔に伴うリスク (喉頭痙攣、気管支痙攣等の気道トラブル発生、肺塞栓症の発生等 全身麻酔は数万件に1件の死亡確率です)
・希望より口元が下がりすぎた風貌が術後気になる可能性があります。
・通常第一小臼歯を抜歯して後方に下げますが術後犬歯と第二小臼歯間に多少隙間が生じる可能性があります。
その隙間が気になる場合は術後矯正もしくは補綴を要する可能性もあります。
・歯科学的知識がない術者に執刀されると咬合がおかしくなる可能性があります。
・歯科学的知識がない術者に執刀されると骨切り隣接歯の歯根露出、歯槽骨喪失が生じる可能性が高まります。
・手術の際の剥離範囲を必要最小限にしないと区域骨領域が壊死し同部位を修復するのに他部位から骨を移植したり等大変な事態になり得ます。
先日お心遣いをいただきました。

ペンダントがはいっていました。

ありがとうございます。 どうか御気を遣わないでください。