今日は1942年 に 日本軍がガダルカナル島に上陸した日になります。
本日ご紹介の患者さんは約1年前に下顎骨スティック骨切術、頬骨アーチリダクション、頬骨前方削り、鼻翼基部骨移植をお受けになられた患者さんです。
しかし術後約6週間の時点で頬のたるみが気になり、アキュリフト(レーザーによる脂肪溶解および皮下組織の引き締め術)をおうけになられました。
顔面下部のたるみのさらなる改善を求めて5か月前にロアーリフトをお受けになられました。
上段:術前です。
下段:骨切術後約1年,ロアーリフト術後約5か月再診時です。
ご感想は「お陰様でその後も順調です」とのことで 順調な経過です。
またの再診をお待ちしております。
スティック骨切り手術のリスク
1.挿管全身麻酔で行うため麻酔事故のリスク (報告では数万件に1件ぐらいの確率で死亡事故になり得ます)
2.オトガイ神経麻痺のリスク 数か月~数年で改善しますが完全改善の保証はできません。
3.術中骨折のリスク 可能性としてはあり得ます。
4.術後の腫れによる気道閉塞の可能性 ・・・・ これが一番問題だと考えています。いままで一例もありませんが理論上は可能性があります。 入院してくださっていれば緊急気道確保を行えますが当院では現行の病床規制上入院ができません。 徐々に腫れが強くなり息苦しくなりご自宅やホテルから救急車の要請が必要になる可能性があります。(いままでそのような事例はありませんがくどいようですが理論上あり得ます)
これらのリスクを承知でもどうしても手術をお受けになられたい方は付き添いの方同伴で近くのホテルに2~3泊ほどお泊りしていただきたく思います。
本日某美容外科学会の専門医試験をうけました。
個人的には専門医制度はまったく意味がないとはいいませんが、何の技術的担保の足しにもならない専門医の標榜にて患者さんを集めるのは
医の堕落と考えます。
ではなぜそんなことを思っているお前が受験をするのだとおしかりをうけそうですが 拡張インプラントが学会の専門医でないと使用できなくするかもしれないという記事を読み今後の診療に制限が生じることは私の患者さんにとって不利になり得るかもしれない事に対する予防的処置として受験させていただきました。
ジオン注にしろ拡張インプラントにしろ今後様々な医薬品や医療器具がある学会に所属している必要があったりそこでの資格が必要であったりするようになる世の中になってきていますがそれは患者さんのためというよりもきれいごとを隠れ蓑にした学会のお偉い方や役人・業者の癒着が存在しているように思えます。
本当に患者さんに必要なら所属学会等関係なく医師に筆記や実技試験を課し客観的な成績にてその使用の許可の有無を判断すべきでしょう。
日本の明治維新後そして大戦後に続く飛躍的発展には身分制度を廃止し公平に判断しうる客観的能力にて人材を采配してきたところにあると思います。
医療の現場にはいまだにセクト主義(派閥主義)がまかりとおっていますが日本の医療のよりよい発展のためにも大局に立ってセクト主義から脱却し真の患者中心主義になることを切に一無名美容外科医として願います。