本日ご紹介の患者さんは頬をふっくらさせたいとのご希望にてご自身の血液より作成されたPPP(Platelet Poor Plasma) , PRP(Platelet Rich Plasma)の注入をお受けになられた患者さんです。
PPP(Platelet Poor Plasma) は直後よりvolume up が見込まれます。 効果持続期間は数か月になります。
PRP(Platelet Rich Plasma) は数週間~数か月経て濃厚血小板より放出された成長因子が注入組織のコラーゲンを増加させ張りをもたらします。
左:術前です。 右:術直後です。
PPPはヒアルロン酸と比較し廉価にvolume upをすることができます。
今回20cc分のPPPを注入していますのでヒアルロン酸で換算すると2cc 10本分!になり当院換算における費用的には10分の一の費用で済んだことになります。
ただPPPはヒアルロン酸より若干減りが早いので費用対効果では数倍程度であると思います。
血液を遠心分離かけた状態です。
中心部分の白い部分はbuffy coatとよび血小板と白血球濃度が濃い部分です。
透明な上澄みの下半分は血小板濃度が約3倍の部分になります。
上半分は主にフィブリンを利用する部分になります。
PRPをbuffy coat部分より作成する先生とplasmaの下半分より採取される先生がいますが個人的にはbuffy coatは血小板濃度は非常に高いですが白血球を含むため効果が不定であると考えています。
plasma部分を100度10分加温しその後クーリングし注入用ジェル状状態としたものです。
廉価に大量に体積増量を希望する場合にはよい適応です。
ただリスクとしてしこり形成等あり得ますので注入量、部位は医師との相談が重要です。
またの御再診をお待ちしております。