本日ご紹介の患者さんは他院で陥没乳頭修正術をお受けになられるもすぐ再発してしまったとのことで今回当院にてその修正術と陥没乳頭をひっぱりだすとサイズが大きいのが気になるとのことで乳頭縮小術を同時におうけになられた患者さんです。
上段:術前です。
下段:他院陥没乳頭修正術術後修正術 、乳頭縮小術(ITO法) 術後約4か月再診時です。
ご感想は「満足(5/5)」と順調な経過です。
またの御再診をお待ちしております。
私が主に行う乳頭縮小術の手術法を列挙すると
1.楔<セツ(ケツ):くさび>状切除法:上部を楔<セツ(ケツ):くさび>状に切り取り縫合する手術になります。長所は壊死等のリスクはほぼない点ですが短所は乳管が閉じてしまうことです。(授乳時にまた来院していただければ通管させることは可能です)
2.Lewis法: 基部をドーナツ状に切り取り上部をケーキカット状に部分切除しサイズダウンをする方法です。 長所は乳管が温存される事です。 短所は基部が細くなる分壊死のリスクが起こりえる点です。
3.ITO法: オリジナルの方法です。 長所は自由に形態調整ができかつ乳管が温存され陥没乳頭も同時に治療できる点 短所は上記2法と比較しガーゼ交換に頻回に来院していただかないといけない点です。