本日ご紹介の患者さんは長年にわたりパートナーと性交を試みるも触れられるだけで痛くて仕方がないという主訴にご来院された患者さんです。
何件もの産婦人科での診察では「異常はない。 慣れの問題でしょう。」 とか「そんなに痛いのはおかしいから皮膚科でみてもらったほうがいいかも」 等言われたとのことでした。
診察の結果、強靭処女膜ではなく疼痛過敏処女膜という状態であったため処女膜のみならず神経過敏な周囲粘膜の治療まで行うこととしました。
切除した処女膜です。
疼痛過敏処女膜症は 実は疼痛過敏なのは処女膜のみならず周囲の膣前庭部や小陰唇にまで疼痛過敏領域が存在するケースが少なからずあります。
それらの部位への加療も適切におこわないと「手術はしたけど症状の改善はない」となってしまいます。
婦人科外性器への物理的刺激で生じる疼痛過敏に対して産婦人科等で治療等をうけても改善ない方々はご相談くだされば幸いです。