本日ご紹介の患者さん(20121127記事)は下顎骨スティック骨切術、頬骨アーチリダクション、頬骨前方削り、鼻翼基部骨移植をお受けになられた患者さんです。
しかし術後約6週間の時点で頬のたるみが気になり、アキュリフト(レーザーによる脂肪溶解および皮下組織の引き締め術)をおうけになられました。
しかしたるみの根本的解決のためにロアーリフトを初回術後より術後約5か月の時点でお受けになられました。
上段:術前です。
中段:骨切り術後4カ月後<アキュリフト(レーザーによる脂肪溶解および皮下組織の引き締め術)をお受けになられた約3か月再診時>。
下段:骨切り術後約半年<ロアーリフトをお受けになられて術後約1か月>
別の角度からみてみます
左:術前です。
右:骨切り術後約6カ月、ロアーリフト術後約1か月
ご感想は「まあ満足(4/5)」と順調な経過です。
またの御再診をお待ちしております。
スティック骨切り手術のリスク
1.挿管全身麻酔で行うため麻酔事故のリスク (報告では数万件に1件ぐらいの確率で死亡事故になり得ます)
2.オトガイ神経麻痺のリスク 数か月~数年で改善しますが完全改善の保証はできません。
3.術中骨折のリスク 可能性としてはあり得ます。
4.術後の腫れによる気道閉塞の可能性 ・・・・ これが一番問題だと考えています。いままで一例もありませんが理論上は可能性があります。 入院してくださっていれば緊急気道確保を行えますが当院では現行の病床規制上入院ができません。 徐々に腫れが強くなり息苦しくなりご自宅やホテルから救急車の要請が必要になる可能性があります。(いままでそのような事例はありませんがくどいようですが理論上あり得ます)
これらのリスクを承知でもどうしても手術をお受けになられたい方は付き添いの方同伴で近くのホテルに2~3泊ほどお泊りしていただきたく思います。