本日ご紹介の患者さんは処女膜再生手術(精密縫合法)をお受けになられた患者さんです。
かつてベストセラーになった法医学者である西丸 興一先生の「法医学教室の午後」(朝日文庫)の中に「約束」と「美しい業を見た」いう小話があります。 ストーリーは皆様に読んでいただきたく割愛させていただきますがそこでのキーワードは「男の純情」と「女性の過去」です。
処女膜再生の手術をする毎にそれらの話を思い出します。
上段:術前です。
下段:術後です。

どのように精密縫合されたのか写真で確認したいという患者さんのご希望によってUPしています。
国籍を問わず多くの男性が結婚相手に処女を望むという事が、「男性の本能」なのか「思想や文化の影響」なのかというのは、生物学者と文化人類学者の間で久しくcontroversialな話題であり一部の記載物では生物学と近年発展してきた遺伝学によって、学問的には「男性が結婚相手には処女の女性を求める」事は『男性が本来持っている本能である』という結論になったと
記載してありますが それが事実か私にはわかりません。
人間の心理や行動科学等は医療者にとって非常に重要な学問分野だと思いますが私が卒業した医学部ではこのような授業が残念ながらありませんでした。 もし医学部の教育者の方々がこのブログをお読みになられていたら今後の医学部のカリキュラムの組み込みに一考していただければと思います。
結婚そのものが幸せにつながるか否かは個人の問題もあるでしょうし結婚できるか否かよりも結婚後も幸せな人生を歩むか否かが重要なのではないかと思います。
統計的には婚前交渉を行っているとそうでない場合よりも離婚率が高いとされていますがこれもあくまでも統計の話であって結局は個々人の資質によるでしょう。
良き人生の出直しを願っています。
先日お心遣いをいただきました。

ありがとうございます。 どうかお気を遣わないでください。