本日ご紹介の患者さんはご希望内容として「顔、特にほほの下あたりがたるんでおり、顔の左右が曲がっていて特に左のたるみがひどい。下を向くとひどい顔になる。とにかくMAXに引き上げてキレイなフェイスラインにしてほしい。 クビのたるみもひどいのでキレイに。」とのことで カウンセリングの結果 ロアースマスリフト、ネックリフト、顎下脂肪吸引を行うこととしました。
上段:術前です。
下段:術後2か月再診時です。

術後一時的に唾液浸出がおこり頬が腫れましたが治癒し順調な経過です。
この唾液貯留は耳下腺上のSMASを剥がすことによって生じます。
この手術は先日9月にあったハワイ大学での解剖学セミナーにて形成外科・美容外科の先生方が「耳下腺上のSMASをはがすと唾液貯留は必発である」「いやそんなことはない」「先生、それはお気づきになっていないだけで必発です」と意見が分かれていたところでしたが自身もSMASをはがすと腫れが強い程度に認識していたのがその討議以降注意してみていました。 その結果、耳下腺上のSMASをはがすと腫れが強いのは神戸大学一瀬先生のおっしゃる通り唾液の浸出によるものと私も考えます。
これは基本的に治癒しますので患者さん方は過大なご心配はなさる必要はありません。
2か月後のキズの状態はこのようになります。
アップです。
上段:術前です。
下段:術後約2か月再診時です。
右耳 左耳

キズは最初の0~3か月は赤味が強くなってくる時期で3~6カ月で白くなっていきます。
耳珠の突出が小さくなってしまったことを気にされていますが組織が柔らかくなってくると組織の腫脹がとれ軟骨の突出がでてきます。 もし術後半年近くになっても突出感がご満足いかない場合微調整手術を行いますので再診時にお伝えくだされば幸いです。
またのご再診をお待ちしております。
ロアーリフトのリスク
・キズが気になる可能性
・皮膚をたくさん引き上げた場合、もみあげが後退もしくはなくなる可能性
・耳下腺上のSMASを剥離し引き上げた場合皮下に唾液貯留が一時的に生じる可能性
・創部の感染
・耳珠部分の突出の矮小化
・血腫 等
先日お心遣いをいただきました。
注)当ブログ掲載のお心遣いは掲載日の写真の患者さんとは無関係です。

ありがとうございます。 どうか御気を遣わないでください。