本日ご紹介の患者さんは下顎骨を小さくする目的にてスティック骨切術をお受けになられた患者さんです。スティック骨切術をお受けになられて1年4カ月後に頬をよりすっきりさせる目的にてミラクルリフト(人工靭帯の役割をする糸によるリフト)をお受けになられました。
上段:術前です。
下段:スティック骨切術術後約1年6カ月 ミラクルリフト術後2か月再診時です。
<追記:患者さんの御希望によりSBM価格→通常価格へ御変更されましたので写真の掲載は廃止させていただきます。2014.12.27>
順調な経過です。 ご感想は「ふつう(3/5)」ということでした。
先日の再診で糸を追加したいとのことでしたので近日に追加予定です。
またの御来院をお待ちしております。
スティック骨切り手術のリスク
1.挿管全身麻酔で行うため麻酔事故のリスク (報告では数万件に1件ぐらいの確率で死亡事故になり得ます)
2.オトガイ神経麻痺のリスク 数か月~数年で改善しますが完全改善の保証はできません。
3.術中骨折のリスク 可能性としてはあり得ます。
4.術後の腫れによる気道閉塞の可能性 ・・・・ これが一番問題だと考えています。いままで一例もありませんが理論上は可能性があります。 入院してくださっていれば緊急気道確保を行えますが当院では現行の病床規制上入院ができません。 徐々に腫れが強くなり息苦しくなりご自宅やホテルから救急車の要請が必要になる可能性があります。(いままでそのような事例はありませんがくどいようですが理論上あり得ます)
これらのリスクを承知でもどうしても手術をお受けになられたい方は付き添いの方同伴で近くのホテルに2~3泊ほどお泊りしていただきたく思います。
先日韓国の美容外科の学会にいきました。
現在の日韓の緊張関係のせいかその学会会場には日本人医師は一人もいませんでした。
韓国の美容外科の施設の在り方はうらやましく思いました。
日本でしたら保健所の許認可上ビルのワンフロアをすべて手術室にする等は不可能です。
私も入院設備を患者さんのために設置して差し上げたいのですがこれも病床規制上設置できません。
医療機器も医療そのものも制限が強いと安全性は高いのかもしれませんが発展の阻害因子になり得ます。
日本の医療機器や医療そのものが隣国の後塵を拝することがないように日本の一医療人として諸外国や日本の諸先生から学び患者さんのため尽力していきたいと思います。