本日ご紹介の患者さんは生来右耳が難聴で左耳と比較すると折れ耳であった患者さんです。
18歳の時に大学病院形成外科で折れ耳修正手術をお受けになられるもあまり改善がなかったとのことで今回より左耳に近づけるべく折れ耳修正術をご希望され当院を受診されました。
診察を行うともともと左耳は低形成であり右耳と同様の形態にするには肋軟骨等のフレームとなる軟骨採取に足りない皮膚の移植等が必要なことが予想されましたがそれらのリスク(壊死等)の高い施術よりもなるべく低リスクで可能な限り現状をよりよく変える術式をご希望されたので現状の右耳の組織のみを用いて折れ耳修正手術のご依頼をお引き受けすることとしました。
上段:向かって左:患者さんの右耳(折れ耳)です。 向かって右:患者さんの左耳(正常)です。
下段:術後三週間の右耳です。
左:術前右耳側面像です。 右:術後3週再診時右耳側面像です。
移植組織なくそれなりに折れ耳は立ち上がり、正常の形態の左耳に近づいたと思います。
ご感想は「まあ満足(4/5)」とそれなりに順調な経過です。 といいたいところですが術後3週間の再診以降半年近く再診にいらしておりません。
便りがないのは良い便りといいますが定期的な検診は重要です。またの再診をお待ちしております。
先日お心遣いをいただきました。
ありがとうございます。 どうかお気を遣わないでください。