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ふくらはぎスリム形成術 (NICR: Non Incisional Calf Reduction)
本日御紹介の患者さんはDrでありふくらはぎを細くしたいとの御希望にてふくらはぎスリム形成術 (NICR: Non Incisional Calf Reduction)をお受けになられた患者さんです。

上段:術前です。
下段:術後約5カ月再診時です。
ふくらはぎスリム形成術 (NICR: Non Incisional Calf Reduction)_d0092965_22131896.jpg

筋肉の隆々した感じは改善しましたが右側の内側にまだ筋肉の膨らみを感じるとのことで再手術をこの再診時の一カ月後の術後半年の時点でお受けになられました。 しかしその後定期健診に半年以上いらしておりません。
便りがないのは良い便りの信じたいですが定期的な検診は重要です。 
お忙しいとは思いますがまたの御再診をお待ちしております。


NICRの考えられる主たるリスク
1.施術を受けた10%の人は再手術を要する可能性。
約2000~3000件のNICR臨床経験があるとおしゃっている韓国のCho医師によると約10%のケースに戻りが生じ、再手術を御希望されるとのことです。 私も同じ感触を得ています。
高い施術費をいただき効果がなければ申し訳ないので当院の場合現在麻酔代程度で再手術を行っています。
NICRの施術をお考えの方は再手術になる可能性があり得ることをよく考慮しお受けになられる予定の施設のアフターケアについて手術前に確認しておくことが重要だと思います。

2.術後血腫
術後血腫を生じそれが吸収されるまで歩行困難を生じる可能性があります。
 術後1週間は日常生活に必要な歩行以外はなるべく安静にしてください。 術後翌日から立ち仕事でハードな勤務をされた方の下腿に血腫が形成されその結果足が腫れ、連日勤務を痛み止めを飲みながら続けた結果、術後日に日に症状が悪化し一時的に歩行障害を生じたケースがあります(その後治療により全快しました)。 

3.動静脈瘻が生じる可能性
約2000~3000件のNICR臨床経験があるとおしゃっている韓国のCho医師によると一例手術部位の動静脈瘻が生じたケースがあるとのことでした。 そのケースは塞栓術を行い後遺症なく治癒したとのことです。


4.腓骨神経麻痺が生じる可能性
もし腓骨神経麻痺が生じた場合は下腿外側から足背部(足の甲)にかけてのしびれや感覚異常があり、足首や足指を上げることができない、いわゆる「垂れ足」になります。通常は数か月で治癒します。



先日お心遣いをいただきました。
ふくらはぎスリム形成術 (NICR: Non Incisional Calf Reduction)_d0092965_22261440.jpg

ありがとうございます。 どうか御気を遣わないでください。
by shirayuribeauty | 2010-12-15 22:10 | 美容外科
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