顎下液体シリコン注入後肉芽腫除去手術
本日は遡る事14年前の1993年当時の河野官房長官がいわゆる河野談話を発表した日になります。 日本政府の調査では日本軍が慰安婦の強制連行を主体的に行なっていたとする証拠は発見されなかったにも関わらず河野談話では従軍慰安婦の募集には「官憲等が直接これに加担したこともあった」と述べ(証拠に基づかない狭義の強制性の肯定)、以後この発言は政治的に対日外交カードの一つとなってしまった観があります。
先月末の米国下院本会議における第2次大戦中の従軍慰安婦問題をめぐり日本政府に公式謝罪を求める決議案の可決もこの河野談話に基づいて米国のホンダ議員がこの決議案の提出をしたことに端を発しています。

様々な事情から慰安業に従事する女性がいるとは思います。当時の社会情勢の中で生きるためにそうせざるおえなかった、もしくはブローカーにだまされてそのような境地に陥った女性達には同情を禁じえません。

しかし、いわゆるそのような広義の強制性による慰安婦の存在を人権問題とみなすのなら日本占領後に行った米軍による特殊慰安施設協会 (RAA: Recreation and Amusement Association:米軍兵士相手の日本人慰安婦施設) 設置に関する非難決議も道徳的側面からするべきだと我々も米国に詰寄れます。 しかし米国下院の非難決議は河野談話に基づいて存在したとされる狭義の強制性を問題の主軸として行われています。 この狭義の強制性を日本政府が今さら否定しても大衆にはその真意が伝わらずただ単に日本政府が慰安婦問題の存在自体を否定しているように映ってしまうという政治的に非常に難しい事態になってしまっているのが現状です。

政府の要職の方々には自身の発言が国家百年の大計に影響を及ぼしうることを肝に銘じていただきたく思います。

本日は顎下液体シリコン注入後肉芽腫除去手術をお受けになられた患者さんのご紹介です。数十年前に注入した液体シリコンが序々に周囲に浸潤し炎症反応を起こして肉芽腫を形成したとおもわれる硬結が顎下に生じて2重顎のような外貌を呈していたため切除することになりました。

上段:術前です。
下段:術後約2ヶ月再診時です。(写真は患者さんの快諾を得て供覧しています)
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順調な経過です。  当時 液体シリコンをいれた医師達は安全だとおもって注入したのだとおもいます。 具体的薬品名をあげると問題になりかねないのでここでは述べませんが、現在の美容外科で用いられている非吸収性の液体注入物も将来、軟部組織に浸潤して後日肉芽腫等形成する可能性があるため使用はしないほうがよいのではないかと思っています。
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by shirayuribeauty | 2007-08-04 00:23 | 美容外科
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