他院ルフォー(LeFort)骨切術、下顎IVRO骨切術、頬骨骨切術、オトガイ形成術   再手術
本日ご紹介の患者さんは他院にてルフォー(LeFort)骨切術、下顎骨切術、頬骨骨切術、オトガイ形成術の輪郭手術をうけた既往のある患者さんです。 オトガイ形成は2回受け、 それでも顎先の形態を整えるためにシリコンインプラント留置術もおうけになられていました。

他院での手術では上顎5mm 、下顎も5mmすでに短縮しているとのことでした。

ご来院時ご相談内容としては顔をもっと短くしたいとのご希望でしたがLeFortⅠ型骨切術、下顎骨切術、頬骨骨切術、顎先骨切術 すべてご希望され どの部位も2度以上の複数回手術になることより 癒着等により予期せぬ出血や腫れにより重篤な状態になる可能性も十分予想され大学病院等 医療スタッフに余裕があり集中治療室等の高度設備が整っている医療機関での治療を強くお勧めいたしましたが、ご本人が非常に努力して探されるもどこも引き受けてくださらないとのことで 初回カウンセリングより1年以上経て今回 私のような市井の無名外科医でもお役に立てることができるならばとお引き受けすることとしました。


当院での手術計画は 
1.LeFortⅠ型骨切術 + 下顎矢状分割(SSRO)
2.頬骨前側方削り
3.下顎骨下縁スティック骨切術
4.顎先プロテーゼ除去
5.顎先中抜き前方移動術
といたしました。


上段:術前です
下段:術後約1か月再診時です
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上顎は馬蹄形骨切術を併用し 10mmの短縮、 下顎も顎先部分を10mm中抜きし、総計当院では20mmお顔を短縮しています。 御感想は「満足(4/5)」と順調な経過です。

他院で約10年歯科矯正治療中であるとのことでしたが術前矯正という形では色々と時間がないとのことでまずは顔の形態を早期に変えてほしいとのご希望から術後の咬合は他院での術後矯正治療で調整していくとの合意のもと手術の御依頼をお引き受けしました。
手術中の所見では歯槽骨から多くの歯根がむき出しになっている状態でありその状態には度胆を抜かれました。
絶対抜歯しないで治すという先生とのことですが 私の脳裏にはいわゆるアメリカ矯正歯科学会雑誌上での有名な激しい議論 いわゆる C.S.Case氏と近代矯正学の父ともいえる.E.H.Angle氏の高弟であるDewey氏との間の歯科医師の間ではあまりにも有名な「1911年の抜歯論争”(Extraction debate in 1911) 」の話が思い出されました。

私はchiropractorでもある以上 人体のもつinnate intelligenceを信じてそれを可能なかぎり引き出す医療をおこなっていきたいと思いますが、歯科矯正に関しては特別に植骨等をしない限り1925年に発表されたLundströmの歯槽基底論のとおり限界があると思います。

innate intelligenceすなわちDNAおよびその発現も残念ながら完璧ではなく間違いを犯します。


と思うのですが 私は森羅万象を理解し把握できる神でもありませんからどの方法が確実に正しい、間違っているとも断定はできません。  ただ多くの先人たちの試行錯誤と努力と議論の結果、それなりのコンセンサスというものがあるのではないかとは思っています。

いずれにしろ 術後の咬合は患者さんの生活の質にも関与するため早く歯科矯正治療が早く終わることを祈っています。 


当院での手術そのものはまだ術後1か月なので腫れている時期です。 輪郭手術の完成は半年かかります。

またの御再診をお待ちしております。



先日お心遣いをいただきました。
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ありがとうございます。 どうか御気を遣わないでください。
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by shirayuribeauty | 2016-11-14 23:29 | 美容外科
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