他院Vライン形成術後修正、 他院顎先プロテーゼ留置後修正術
本日ご紹介の患者さんは前医にて約170万円かけてVライン形成術をお受けになられるも左右差ができ口が締まりにくくなったためそれを治すために顎先プロテーゼを留置してもらうもそのプロテーゼの位置が 不快とのことでご相談にこられました。


担当医は口が締まらない状態を 「学会で他の先生に相談したがわからないといわれた。」とおっしゃるが それが事実か否かもわからずどの先生に相談したかも不明でしたとのことでした。 


美容外科後遺症外来のある大学病院形成外科にも相談にいったが治療できないといわれたとのことでした。

初診時所見です
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確かに下顎の左右差を認めます。



CTを撮ってみました。
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下顎下縁に明らかな左右差があります。
右下顎縁に骨突起があるのがわかります。

力を抜くと 下顎前歯が見えてしまう(特に左) という状態でした。
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既往を聞くと修正手術等を含めて数回にわたる顎先の手術をうけていらっしゃるためオトガイ筋が損傷しており私の手術でも改善する保証はできない旨をご説明し、本来は前担当医に修正してもらうべきである旨をご説明しましたが訴訟も考えているとのことでラポール(信頼関係)が築けていない状態でありました。

「もともと 機能不全があるのでどこまで治せるかはわからない それでもよければ治療を試みるが基本的には前医で治してもらってほしい。」と重々ご説明しましたが当院での治療のご希望が強かったためご依頼をお引き受けしました。


取り出したプロテーゼとその周囲にたくさんあった糸たちです。
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プロテーゼに押されていた骨は陥没していました。


立体CTより作成した立体模型 と 取り出したプロテーゼです。
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右下顎縁に骨突起があるのがわかります。
私にとっては不思議なプロテーゼのサイズと留置位置でした。


長くなりましたので経過報告はまたの機会に行います。



先日ご相談メールをいただきました。

拝啓 伊藤 先生
●●●クリニックの●●医師において当方の顧問弁護士が協力医を探しておられます。万が一、訴訟になったらご協力頂けませんか?

現在、●●地裁の裁判官の決定を無視してある一定の本件の画像データの提出を拒否している段階です。
□□□□□病院の△△先生の診断は「☆☆部の潰瘍、同部皮下潰瘍及び同部骨が融解し著名な変形を生じている」と診断して下さいました。
ご迷惑が掛からなければ伊藤先生に御願いしたい所存であります。



誠に申し訳ありませんが私は自身の本業として治療をご依頼されればそれに全力を尽くさせていただきますが 皆様の私的法的問題に関わる件に関しては本ブログにおいて公的に意見を述べるだけにさせていただければと思います。

すなわち当ブログで本日期日の記事のように紹介させていただいて客観的事実を記載させていただく分にはご依頼されれば行いますし私の記事を一医師の物の見方、とらえ方としての参考資料として裁判所に提出していただいても全く構いません。

私は在野の無名の一美容外科臨床医であり権威とは無縁の存在です。 

裁判によってではなく情報開示と医師側と患者側の医療における限界と不確実性の認識の共有に基づいた患者さんの自己決定権の尊重と相互敬意により日本の医療をより良いものにしていきたいという一身上の信念により皆様の民事裁判における意見書等の個別ご依頼はお引き受けできませんのでご理解のほどよろしくお願い申し上げます。


ある特定の医師を「訴えたい」 だの 「訴えた」 だの 「証拠保全したけどカルテをないといいはり出さないのであきれた」 だの 最近 きな臭いご相談や報告が多く感じます。

私はここでその医師の個人攻撃をするつもりは全くありません。
仮に99.5%の成功率の医師でも件数を多く行っていればそれだけ不具合を生じた患者さんが多く生じるのかもしれません。 すなわち年間1000例執刀している医師であれば99.5%の成功率でも5名の不具合患者さんが発生します。 100例しか執刀していなければ1名生じるか生じないかになります。
医師の手術技術の程度を数値化するは難しいのが現状です。


医師側も患者さん側も 皆様が心穏やかな平穏な日々をお過ごしになることができるよう願っております。
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by shirayuribeauty | 2015-11-22 23:59 | 美容外科
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