中顔面短縮術(ルフォーⅠ型骨切術、下顎矢状分割)+頬骨、顎先骨切術
本日ご紹介の患者さんは中顔面短縮術(ルフォーⅠ型骨切術、下顎矢状分割)+頬骨V字骨切術+顎先T字骨切術 をお受けになられた患者さんです。


左:術前です。        右:術後約2週間再診時です
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ご感想は「かみ合わせに違和感、 自声強調が片耳に時々あります」 「見た目に不満はないです。」とのことで「やや不満(2/5)」 とのことでした。

咬み合わせは現在歯の矯正装置がはいっているので今後微調整で改善していきます。
自声強調とは自分の声が大きく聞こえることです。
姿勢等によって良くなって症状がなくなったりまた再発したりする自声強調等の症状は耳管機能障害によるものです。
上顎歯槽骨術後に生じる耳管機能異常は軟口蓋の形態変化に伴う嚥下運動の不調和と口蓋帆張筋の伸展や収縮がもたらす耳管の開放機能障害と思われます。これは大阪歯科大学耳鼻咽喉科学講座の先生方が上下顎骨骨切術の数十パーセントに発症し数日から数週以内に改善するという報告をされています。
耳鼻科にもかかってもらい現時点では保存的に様子をみていくこととしました。

またのご来院をお待ちしております。







ルフォー (Le Fort) I 型骨切術 、下顎矢状分割術(SSM:sagittal splitting method of mandibular ramus またはSSRO:sagittal splitting ramus osteotomy )のリスク

1.全身麻酔の事故のリスク (約7万件の全身麻酔に1件の麻酔死亡事故確率の統計調査報告等あります)
2.術後の腫れによる気道閉塞 → 気管切開等必要になる可能性
3.感染
4.感染や血流不良による歯肉や歯槽骨の壊死、欠損
5.プレートやネジがゆるんだりして再手術になる可能性  
6.咬合の安定化まで時間を要する。場合によっては術後矯正が必要になる可能性。
7.眼窩下神経麻痺や下歯槽神経麻痺の可能性
8.出血
9.鼻中隔湾曲が生じる可能性
10.口蓋瘻が生じる可能性
11.鼻の形態が変わる可能性
12.歯の違和感がしばらく残存する可能性
13.蝶口蓋動脈や大口蓋動脈に動脈瘤が生じ術後しばらくして突然止血困難な鼻血出血が生じる可能性
14. 術後耳管機能障害を発症する可能性(通常は数日から数週で改善します)
15.外国の報告においては発生率は稀と思われますが「失明」の報告があります。(一応この合併症を避けえる術法はありとされており私もその術法にのっとって手術をおこないますが絶対おこらない保証はありません。) 日本国内のケースでは私が浅学なのか見聞したことはありません
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by shirayuribeauty | 2015-10-14 23:17 | 美容外科
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