鼻孔縁拳上術、小鼻縮小術 術後3週間 そして4年後のメール
今日は1945年 インドネシアが独立(ムルデカ)を宣言した日になります。この独立宣言文の日付は皇紀が用いられました。


本日ご紹介の患者さんは他院にて鼻尖縮小術、鼻中隔延長術、鼻プロテーゼ留置術、小鼻縮小術をおうけになられことのある患者さんです。

ご希望としては鼻先のもったり感を改善したいとのことでした。
診察の結果、「皮のあまりであり皮を切る方法が一番よいがキズが残るリスクがある、 プロテーゼ入れ替えや鼻尖縮小術では希望の形態になるのは難しくまずは執刀医の形成外科医に相談を!」をご説明しましたが、患者さん曰く「これ以上やる必要がないといわれた。」とのことでした。

その日のカウンセリングは「その先生のおっしゃる通りやる必要がないしやらないほうがいいでしょう。」とご説明し終わりました。

しかし 患者さんはプロテーゼ入れ替えおよび鼻尖縮小術のご希望のお電話を当院にしキャンセル待ち登録をされており そのカウンセリングの1年半年後に手術枠のご予約を確保されました。

手術予約日当日1年半ぶりにお会いした私は( 通常カウンセリングの有効期間は1年であり これは事務的なミスであり本来は再カウンセリングをうけていただくべきであったのですが )ご遠方から当日いらしていることもあり可能な限り意を汲もうとしましたが、やはりどうしても リスクと患者さんが得るであろう利益の天秤を考慮すると鼻尖縮小と鼻プロテーゼ入れ替え手術で患者さんおご希望とする鼻の形態を私が患者さんにかなえて差し上げるのは困難でありかつ皮膚トラブルのリスクも高い可能性があると判断したため、より安全にご希望の形態に近づきうる方法として鼻孔縁拳上術と小鼻縮小術をご提案させていただきました。

患者さんがご希望された鼻の形態写真です
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私の提案した手術内容に対して患者さんもご納得いただけたため手術のご依頼をお引き受けすることとしました。


上段:術前です
下段:術後約3週間再診時です
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(写真はクリックすると拡大します)
鼻先や鼻筋には一切の手術操作を加えていません。 鼻翼のみに手術操作をしています。

1週間後と3週間後の再診は以下のご感想でした。
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その後お約束の3か月後、半年後再診にはいらっしゃらずどうされたものかと案じておりました。

四年以上経った先日 患者さんからメールをいただきました。


先生。いきなりこのようなメールを送ってしまい申し訳ありません。
私は2011年の3月に貴院で鼻孔縁挙上と鼻翼縮小の手術を受けた●●です。
IDは●●●●●●●●です。

私は他院で鼻中隔延長と隆鼻術を受けていて、仕上がりに満足がいかず、
鼻尖の上部が盛り上がっている、プロテーゼを入れているのに鼻筋がはっきりしていないなどの不満があったので
貴院で鼻プロテーゼ入れ替えと鼻尖縮小を行う予定でした。
手術までにカウンセリングをして、なりたい鼻の形も先生に細かく告げ念入りに準備をしていました。
しかし、手術の当日になりなぜか先生は希望の鼻になるには鼻孔縁挙上と鼻翼縮小の方がよいといい
先生を信頼していた私はそのまま手術を受けました。

仕上がりは正直いってあまり変化は感じられませんでした。
しかし、先生を信じて、これで大丈夫なんだ、もう少し時間が経てば希望通りの鼻になるんだと自分に言い聞かせて、
不満があったにもかかわらず、評価表にも満足としていたと思います。

しかし、鼻孔縁挙上と鼻翼縮小の効果は感じられないままで。
鏡を見るたび、写真を見るたびに盛り上がった鼻とボヤっとした鼻筋が気になり
意味のない手術を受けてお金を無駄にしてしまったと感じています。
先生に流されずに自分の意見を通して鼻プロテーゼ入れ替えと鼻尖縮小を受けていればよかったです。
先生。何故あの時予定してた手術をしてくれなかったんですか?
確かに患者である私にとって鼻孔縁挙上と鼻翼縮小の方が負担が少ないことは理解しています。
しかし、先生の言葉を信じて手術をした結果私はずっと自分の容姿に対し不満を抱いたままです。

ブログの症例写真を見ていますが、私の目にはどれも素晴らしい仕上がりだと思います。
なぜ、自分は勇気を出して●●から来たのにお金を払って
変化の全くわからない手術で鼻に傷がついただけなのでしょうか?

やはり先生の技術で鼻プロテーゼ入れ替えと鼻尖縮小をしていただきたいです。
私のコンプレックスを解消してくれるのは先生しかいないと感じています。

お願いします。先生。
もう鏡の前で悩むのは嫌なんです。助けてください。

2通目

先ほどメールを送った2011年の3月に貴院で鼻孔縁挙上と鼻翼縮小の手術を受けた●●です。
IDは●●●●●●●●です。

私は鼻孔縁挙上と鼻翼縮小を受けてしばらくして、信じていた先生の手術だからという気持ちと
全く変わってない現実の絶望感で情緒不安定になり欝病になっていました。
何の感情もわかず、何をする気も起きず、先生に意見する気力もなくなっていました。
心療内科でカウンセリングや治療を受けてようやく社会復帰ができました。
そして今ここにきて、自分の顔を見て4年前の不満が爆発しました。

先生。確かに私もあの時同意して手術を受けました。
でも先生。私は先生を信じてたんです。
先生を信じてたから私は自分が希望した鼻プロテーゼ入れ替えと鼻尖縮小を諦めたんです。
先生から見たら私はとても愚かで面倒臭いクレーマーの一人に過ぎないのかもしれません。
4年前のことを掘り返してくる頭のおかしな患者だと思われるかもしれません。
でも感情が戻った今どうしても伝えたいんです。
今の私はお金もあまり無く、鼻プロテーゼ入れ替えと鼻尖縮小はとても出来ません。
しかしあの時私は伊藤先生と打ち合わせもして入金も済ませていました。
直前、急に理想の鼻に近づくにはこっちの方がいいからと代わりに行った手術は全く効果がありませんでした。
こんなのあんまりです。私は愚かで身勝手なことばかりいっているかもしれません。
でも吐き出さないと悲しくてしょうがないんです。
先生。どうか返答をお願いします。


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返答させていただきます。

「先生。何故あの時予定してた手術をしてくれなかったんですか?」とのことですが私には貴殿の気にされている「盛り上がった鼻とボヤっとした鼻筋」を貴殿が申込みされた鼻尖縮小術と鼻プロテーゼ入れ替え術で改善する可能性と皮膚トラブル等の生じるリスクの天秤のバランスから手術をお受けになられることはご自身にとって益にならないと判断したので申込み内容手術を思いとどまるように説得させていただきました。

「やはり先生の技術で鼻プロテーゼ入れ替えと鼻尖縮小をしていただきたいです。
私のコンプレックスを解消してくれるのは先生しかいないと感じています。」
残念ながら私にはその方法(鼻プロテーゼ入れ替えと鼻尖縮小)で貴殿の悩みを改善しうる技術が備わっていないと思います。私がご希望の形態に近づく方法としてとりうる方法は鼻尖部皮きり術ですが、その方法は鼻先にキズが残ります。キズのリスクが受け入れられないのであれば私が貴殿の悩みを確実に改善せしめる方法は現在のところ他にありません。  お役に立てず申し訳ありません。 

私も精一杯 リスク少なくご希望の形態に近づけるようにと提案させていただきメスを握らさせていただきました。
4年間 実はご納得いっていただいていなかったことに私が気づけなかったことは慙愧に堪えません。

定期健診にきちんといらしていただき思いを正直に伝えていただきたかったです。

リスクをうけいれてそれでもよいからというのであれば一度再診にいらしてください。
お待ちしております。
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お鼻の手術は本当に難しいと思います。 患者さんのご希望を叶えるために当方としても一生懸命やっても患者さんの精神状態を乱してしまう可能性があります。

一部の方には恨まれ憎まれつつ私もいずれ土にかえるのかなと思うと寂しい思いですがカルマとして背負っていきます。

手術をお受けになられようとご検討されている方々はどの医師がどのような治療結果を出すのかよく吟味し熟慮されて依頼する医師を選んでいただければと思います。
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by shirayuribeauty | 2015-08-17 00:08 | 美容外科
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