本日ご紹介の患者さんは当院受診の約2年前に某大学
形成外科教授の執刀により頬骨アーチリダクション手術をお受けになられるも手術中のトラブル!?か所見!?が原因で左頬骨は手術できなかったと手術後に目が覚めてからいわれそれでもご返金はなかったとのことでした。
手術した右側もほとんど変化なかったとのことで修正手術をご希望にてご来院されました。
まずは執刀したその教授に再手術を相談する旨を御説得させていただきましたがその教授に再診で相談したときに手術できないと言われたとのことでした。
手術できない頬骨とはいったいどんな頬骨なのか!? びっくりした私は患者さんに3DCTを撮ってきていただくことにしました。
ちなみに可能な限り患者さんの医療費の負担を軽減するべく私は通常は頬骨の手術の際は3DCTの撮影は必須にはしていません。
撮影してきてくださった写真は
と右頬は削りがなされている所見があり左頬は有意な所見が得られませんでした。
私は頬骨弓前後骨切りによる頬骨減幅をアーチリダクションと称していますが患者さんがうけたというアーチリダクションは削りによる手術だったのかもしれません。
なぜ手術ができなかったか?、またなぜこれからもできないのか?凡庸な一美容外科医の私には不明でしたが私は手術を可能と判断し患者さんのご依頼をお引き受けすることとしました。
患者さんは頬骨を手術することによる生じるかもしれないたるみを未然に防ぎたいとのご希望にて頬骨再構築と同時に人工靭帯によるリフト(ミラクルリフト)をお受けになられました。
術後15カ月の時点で右頬の顎関節近傍のあたりの頬骨(側頭骨頬骨突起の関節結節近傍)を幅を減じたいとのことで超音波メスによる追加手術をお受けになられました。
上段:術前です。
下段:術後約1年11月再診時です。(右頬追加手術 術後約8か月)
御感想は「満足(5/5)」と順調な経過です。
またの御再診をお待ちしております。