NICR:ふくらはぎスリム形成術
<お知らせ>
9月より当院は東京都千代田区麹町から東京都新宿区新宿二丁目11-14 に
移転します。



本日ご紹介の患者さんはふくらはぎを細くしたいとのご希望にてNICR(non incisional calf reduction):
非切開式腓腹筋萎縮術:ふくらはぎスリム形成術 をお受けになられた患者さんです。


上段:術前です。
下段:術後約7か月再診時です。
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細くなられ順調な経過です。


NICRはボツリヌストキシン注射と比較し効果が強く持続力があるためよりよい方法だと考えます。
CRPS(複合性局所疼痛症候群)のリスクはありますがこれはボツリヌストキシン注射でも同様にあり得ます。

リスク)
NICRの考えられる主たるリスク
1.術後血腫
術後血腫を生じそれが吸収されるまで歩行困難を生じる可能性があります。
 術後1週間は日常生活に必要な歩行以外はなるべく安静にしてください。 術後翌日から立ち仕事でハードな勤務をされた方の下腿に血腫が形成されその結果足が腫れ、連日勤務を痛み止めを飲みながら続けた結果、術後日に日に症状が悪化し一時的に歩行障害を生じたケースがあります(その後治療により全快しました)。 

現在 当院ではThermoconという針の太い機械からNS-1000という針の細い機種に変更しておりこの血腫の発生は機種変更後はまだ一例も発生していません。

2.動静脈瘻が生じる可能性
約2000~3000件のNICR臨床経験があるとおしゃっている韓国のCho医師によると一例手術部位の動静脈瘻が生じたケースがあるとのことでした。 そのケースは塞栓術を行い後遺症なく治癒したとのことです。

3.施術を受けた10%の人は再手術を要する可能性。
約2000~3000件のNICR臨床経験があるとおしゃっている韓国のCho医師によると約10%のケースに戻りが生じ、再手術が必要になるとのことです。 私も同じ感触を得ています。
高い施術費をいただき効果がなければ申し訳ないので当院の場合現在麻酔代程度で再手術を行っています。
NICRの施術をお考えの方は再手術になる可能性があり得ることをよく考慮しお受けになられる予定の施設のアフターケアについて手術前に確認しておくことが重要だと思います。

4.腓骨神経麻痺が生じる可能性
もし腓骨神経麻痺が生じた場合は下腿外側から足背部(足の甲)にかけてのしびれや感覚異常があり、足首や足指を上げることができない、いわゆる「垂れ足」になります。通常は数か月で治癒しますが絶対ではありません。


5.複合性局所疼痛症候群 Complex regional pain syndrome: CRPS を起こす可能性

複合性局所疼痛症候群 とは外傷(骨折・打撲・捻挫など)をきっかけとして、慢性的な痛み(慢性疼痛)が起きたり、慢性疼痛に加えて、局所の浮腫、皮膚温度の異常、発汗異常などの症状を伴うことのある病態です。

例えば腕より採血検査をされた後、通常は治癒する痛みが慢性化し前腕の皮膚の萎縮が起きることがあります。筋肉だけでなくて骨の萎縮(骨粗鬆症)が進行する事があります。痛みがあるので動かさないでいると関節の可動性の低下による運動障害が起きてきて最終的には関節の拘縮まで起きて、その手が使えなくなることまでおこる場合があります。

血液検査だろうと脂肪吸引だとうとなんだろうと体にメスをいれる以上は複合性局所疼痛症候群を生じる可能性はあります。 しかし通常は非常に稀なので不必要に患者さんに畏怖心を生じさせないためにそのような説明をせずに我々一般の医師は採血等の処置や手術を行っています。

2009年の時点ではそのような配慮でわざわざ畏怖させるような説明していませんでしたが2014年の時点で目の手術でCRPSを発症したと思われるケースを経験し現在は発生率は2万件に1件、日本ではCRPSという病気にかかっているいる方々は5千人に1人の統計数値があることをご説明させていただいております。


NICRだからといってその可能性が高まる証拠は現時点ではないし、NICRで複合性局所疼痛症候群を生じたという報告も未だ見聞したことはありません。 しかし本邦において新しい施術法を導入した医師の責務として商業主義に陥らず可能な限り考えうるリスクを明示化するべきであるという考えにより記載しています。
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by shirayuribeauty | 2014-09-04 00:54 | 美容外科
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