鼻ヒアルロン酸 隆鼻術   鼻はプロテーゼの方がヒアルロン酸隆鼻術より安全である
本日は沼津大空襲の日になります。 1945年に米軍B29の130機の編隊が海軍工廠や多くの中小軍事工場のある沼津市街上空に侵入し9077発、1039トンの焼夷弾を投下し沼津市の90%が破壊されました。


本日ご紹介の患者さんは鼻ヒアルロン酸隆鼻術をお受けになられた患者さんです。


上段:術前です。
下段:術後約3週間再診時です。
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きれいな鼻筋になられ順調な経過です。


鼻ヒアルロン酸隆鼻術に代表される注入物による隆鼻術はお手軽でI型プロテーゼ隆鼻術より安全と勘違いされている患者のみならず医師でさえも勘違いされている方々がいるのでここに注意喚起します。

鼻ヒアルロン酸注入物を代表とした注入物による隆鼻術は危険です。

2013年の日本の眼科7号に「美容的皮膚充填剤注射による医原性網膜動脈閉塞」という題で韓国の文献が紹介されています。 すなわちヒアルロン酸等の注入物が目にいく動脈を閉塞して失明状態になるということですが  大韓眼科学会誌2013;54(6):971-976にも報告されています。

日本でも信州大学から1例の報告としてありました。 臀部から脂肪を吸引し、その脂肪を眉間部に隆鼻のために注入したところ、直後に突然の眼痛、視力低下があり、眼科で緊急治療を受けましたが、右眼は完全失明となってしまったとのことです。

最近といっても数か月以上も前ですが千葉でも某美容外科でうけてフィラーにて失明事故が起きたと聞いています。


注入物による隆鼻術で失明の報告は見聞しますが、プロテーゼ隆鼻術で失明の報告は聞いたことがありません。 


隆鼻術に関してはプロテーゼの方が安全であることを皆様に認識していただきたいと思います。

その認識(失明、脳梗塞、壊死のリスク)の上でも注入物による隆鼻術を患者さんが強くご希望される場合は注入時には側窓形式の針を用いて解剖学的動脈位置を常に意識し注意深く注入し、万が一動脈閉塞症状が現れた時には緊急処置を必要とする意識で施術を行っています。 幸いまだ私は注入物で合併症を経験したことはありませんがこれから絶対起こりえないというわけではないと思います。 
一般の皆様には注入物の危険性の認識がない医師の治療を安易にうけることは非常に危険だと思っていただけば幸いですし、美容医療に携わる医師達の間でこれらのことは常識となってほしいと思います。
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by shirayuribeauty | 2014-07-17 23:38 | 美容外科
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