他院 小陰唇縮小術、陰核包皮縮小術 術後修正     & 針刺し事故に関する問い合わせメール
本日ご紹介の患者さんは形成外科専門医にて小陰唇縮小術、陰核包皮縮小術をお受けになられるもキズがガタガタ、余剰襞がとられていない、キズにへんな穴ができてそこを押すと白いものがブリブリでてきて臭いという主訴にて御来院されました。


その形成外科のホームページには詳しく婦人科手術法や用いる糸の種類や縫い方まで書かれていて宣伝を熱心にされているクリニックでしたしそこで手術をうけるのに多額の費用をお支払なったのだから修正をその医師に廉価にしてもらったほうがよい旨を説得しましたがどうしても当院にての修正を強くご希望されましたのでご依頼をお引き受けすることとしました。


左:術前です。   中:術直前の他院キズ痕明示です。   右:術後1か月再診時です。
(外性器の全体像はエキサイトブログの規約に反する可能性があるため当院HP上の右欄の「婦人科・肛門」のタグにてパスワード制で閲覧可能としています。 手術を御検討されていて閲覧御希望の女性はクリニックまでお電話くだされば幸いです。メールでのお問い合わせに対しては性別判定ができないためパスワードをお教えできません。)

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写真の緑の矢印は他院にて除去されなかった余剰ヒダ(当院では外々側ヒダと呼んでいます)になります。
赤色の矢印の先は穴になっておりそこに老廃物がたまり押すと臭いのする白い粥状物が圧出されました。

それらはきれいに治りガタガタした小陰唇の傷もきれいになり ご感想は「満足(5/5)」と順調な経過です。
その後半年以上再診にいらしておりません。 便りがないのは良い便りといいますが定期的な検診は重要です。
またの御来院をお待ちしております。



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院長先生

突然のお問い合わせ失礼いたします。私は近々、そちらで小陰唇縮小手術を受けたいと考えている者です。手術を決意してから先生のブログを拝見し、美容外科に対する真摯な姿勢に本当に感銘を受けました。お値段が安いことを除いても、是非先生に手術していただきたくことを希望しています。
ただ、血液検査の項目からいろいろブログを遡るうちに、2009年3月の針刺し事故記事を拝見してとても怖くなりました。本日メールさせていただいたのは、その出来事に関連してこうして質問したいことがあるからです。当時のことは思い出したくもない程お辛い出来事だったと思います。このようなことメールで質問するのは無礼で恐縮なのですが、あまりに不安が募り、このままでは手術に踏み切れないと悩んだ末、こうして無礼を承知でメールさせていただきました。
針刺し事故というのが、先生及びスタッフの方に対して危険をもたらすというのは当然であり、私たち患者は事前に血液検査をするべきだともちろん思います。しかし、針刺し事故は逆に私たち患者にとっても感染のリスクをもたらすものではないでしょうか。縫合の際に誤って先生が無意識に指を刺す等してしまい、付着した血液が患者の体内に入る等、可能性はゼロではないのではないかと思いました。
そこで、とんでもなく無礼であることを承知の上でどうしても伺いたいのです。スタッフの方及び先生方は、感染症の検査、特にHIV検査というのを受けているのでしょうか。受けていないのでしたら、患者への感染の恐れはないのでしょうか。
HIV等の保有者を差別する意図は全くありません。むしろ、差別することなく手術をなさる院長先生の姿勢には本当に感服いたします。しかし、血液検査が義務付けられる前に行われた手術において、先生が自分で気づかないうちに小さな傷等を作ってしまっている可能性も排除できないのではないでしょうか。また、血液検査後も先生はたとえHIV陽性であっても個別に対応していらっしゃるということなので、そうした手術の際にも感染のリスクはゼロではないのではないでしょうか。
本当に無礼な質問で、少なからず気分を害してしまったかもしれません、本当にごめんなさい。しかしとても人気の先生で手術が多いからこそ、このような心配をしてしまいます。このようなことまで気にする人間は他で手術を受けてくれと言われてしまっても仕方ないですが、私はどうしても院長先生に手術していただきたいです。
きっと針刺し事故について知った私以外の患者さんの中にも、このようなことが気になっている方がいらっしゃるのではないかと思います。ご無礼を承知ですが、是非ご返答をいただきたいです。どうかよろしくお願いいたします。



約3日後に追加のメールをいただきました。

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申し訳ありませんでした。先日送ったお問い合わせのうち、特に一部が非常に失礼であり、かつ私の意図するものと違うニュアンスになってしまっていたことに気づき、非常に申し訳なく思い迷惑を承知でまた連絡させていただきました。
厳重な衛生対応をなさってきた以上、偶発的な針刺し事故でもなければ患者から医者・スタッフに感染することはほぼないのだと頭では分かっています。そして、医療スタッフから患者への感染もまたほぼ考えられないことなのだろうと思います。しかし、素人からすると「このような可能性もあるのでは…」と、つい不安感を抱いてしまうのです。
先生が感染者も区別せず手術する方針を取られることで、医療スタッフや他の患者への感染のリスクが高まることは無いのであろうと、私も頭では理解できているのです。それでも色々と想像して不安になってしまうので、もし「医療スタッフは感染症について検査済みである」等、御美容外科での手術による患者への感染は万が一にもあり得ないといえるような何か理由があれば教えていただきたいと、そのような趣旨で先日質問させていただきました。あたかも御美容外科の医療スタッフへの感染を疑っているかのような書きぶりになってしまい、本当にごめんなさい。
私が先日お問い合わせした手術を受けたいのは、このコンプレックスがある限り異性との関係に踏み出せず、家庭を持つことができないと考えたからです。そして私が家庭を持ちたいのは親を喜ばせたいからです。なので、手術は私が今後生きていくうえでぜひ受けたいと思っていますが、万が一、億が一にでも、感染等により親を悲しませる可能性があるのであれば私としては手術に踏み切れないのです。
ご不快な思いをさせて本当に申し訳ありませんでした。手術自体は本当に受けたいので、お問い合わせへのお返事はまだいただきたいと思っています。しかしとても無礼な質問なので、いただけなくても仕方ないと思っています。



まずご質問に対して返答させていただきます。 当院では半年毎にスタッフの感染検査を行っておりHIV,HBV,HCV, 等の感染者は幸い一名もおりませんし今までの針刺し事故で感染したスタッフもおりません。 

ただこの回答には重大な問題が内包されており じゃあ感染者だったら当院に就職できないのか? はたまた感染者だったら医療そのものに従事してはいけないのか? という問題がでてきます。

例えば統計上 かつて歯科医師は有意にHBVやHCVの感染率が高いと報告されていました。
これは患者さんの唾液等がタービンで噴霧されたものが眼球粘膜等を介して感染を生じるのか、タービンバー等で刺し事故を起こして感染してしまうのかわかりませんが結果論としてそのような状況にありました。

外科系医師・看護師は日常的に患者さんの血液汚染物質に触れるので正直ハイリスクな仕事だと思います。

当然細心の注意を払って針等を始めとして血液汚染物質を取り扱い、感染症の感染および他患者さんへの伝播がないように滅菌処理等を行っております。それでも飛行機事故の確率がゼロにならないのと同様に感染事故の確率はゼロにならないと思います。
我々の血等で汚染されたものが患者さんの体内に入ることは器具の操作上意図的な動作でない以上まずありえないと思いますがその逆(患者さんの血液等汚染物質が我々の体内に入る)はあり得ると思います。

身近でも外科手術中にHCV陽性の患者さんの血が目に入り感染してしまった女医さんの話を聞いたことあります。

私も将来感染した場合 黙って医療に従事するのか外科医としては引退の道を選択するのか公表しつつ外科医療に従事するのか現在の自分ではわかりませんがはっきりいえることは医療従事者が(HIV・HBV・HCV)の感染症を仮に持っていたとしても通常の諸動作では患者さんにそれが感染することはあり得ません。


ですから不幸にもそのような感染症に罹患してしまった医療従事者がいても社会的に指弾したり抹殺したりしないでいただきたく思います。



当院では滅菌・消毒は厳重に行っており、また医療従事者および患者さん双方の感染防御のために我々が素手で患者さんに触れることはありません。 かつて横浜市立大学の某教授がゴム手袋をして診療をしてマスコミに叩かれましたが私は医療従事者→患者、患者→医療従事者の感染確率をゼロにすべくゴム手袋マスクは常用すべきであるし手術時には防御メガネは必須と考えています。 当院スタッフは他院とくらべて物々しい装備をつけていると気にされる患者さんがおられるかもしれませんがそのような趣旨でありますのでご理解いただけたら幸いです。
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by shirayuribeauty | 2012-12-20 23:31 | 美容外科
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