バッカルファット摘出術によるトラブル事例のご紹介
先日当院にご相談をされた方がメールをくださいました。


しらゆりビューティークリニック
関係者のみなさま

初めてお便りを差し上げます。
他院で受けたバッカルファット除去手術後の腫れについて
9月上旬に電話で質問させていただいた●●●●です。
その時のお礼を兼ねて、経過をご報告いたします。

9月5日、●●美容外科●●院にて、
▲▲ ■■氏によるバッカルファット除去手術を受けました。
口腔内の局部麻酔に加え、
「安心無痛麻酔」という静脈からの点滴麻酔をおこない、
眠っている間に無痛で手術ができるとのことでしたが、
右ほほの手術中に、意識を取り戻し叫ぶほどの激痛に襲われました。

術後2時間後には右ほほに我慢できないほどの痛みがあり、
翌朝から術後5日目にかけて、右ほほだけが腫れていきました。
一番ひどい時は、顔の横幅が術前の2倍になるほどでした。
9月7日、●●美容外科に電話で問い合わせると
▲▲氏は14日まで休暇でいないため、◎◎氏に取り次がれ、
「ボトックス注射をうつから来院するように」と言われ、
7日、8日、9日は笑気麻酔下で右ほほに4か所、ボトックス注射をしました。

私は、もっと大きな病院でしっかり検査を受けたいと言ったのですが、
「執刀医である▲▲氏が休暇から帰ってくるのを待ってほしい」
「まだ術後1週間以内だから、様子を見ては」
「『術後のトラブルは当院で処置を受ける』という書類にサインをしたはず」
などと言われ、紹介状を書いてもらえませんでした。
他の病院をいくつかあたりましたが、どこも
「紹介状なしで診察をして悪化させた場合、●●美容外科との間でトラブルになる」
と言って、診察していただけませんでした。


9日、貴院からのアドバイスにしたがって
「CTを撮ってほしい。膿が溜まっているようなら、注射器で抜いてほしい」
と◎◎氏に依頼。
笑気麻酔および「安心無痛麻酔」下で
右ほほ口腔内に注射器を刺したらしいのですが、
結局ピストンは引けなかったそうです。

唾液腺を傷付けている可能性があったため、
●●美容外科事務局の◇◇氏に連れられて、
★★医科大学病院でCTと血液検査を受けました。
CTにより右ほほに血腫ができている可能性が示唆され、
血液検査からは炎症や感染症の疑いもあり、
首までつられて腫れてしまったことにより呼吸困難に陥る危険もあったため
耳鼻科に緊急入院し、右ほほの縫合部を開き血腫を除去しました。
すでに血が固まりかけており、組織も癒着しかけていたため、
「もう少し早ければ快復も早かったかも」と言われました。
私が「他院で診察を受けたい」と言ったときにすぐに紹介状を書いてもらえていれば
こんなことにはならなかったのかもしれません。

9日夕方にはステロイドとしてソル・コーテフ、
抗生物質としてユナシンSが点滴投与され、
5日以降、飲食が困難だったことから、ヴィーンFの輸液も受けました。

10日朝以降、ソル・コーテフは朝6時、
ユナシンSは朝6時、昼12時、夕方6時、夜中12時、
食事は流動食、9時過ぎに診察というスケジュールでした。
診察のたびに、血腫があった場所に溜まる唾液を抜く処置を受けました。

12日の朝には血液検査があり、昼には形成外科の診察を受けました。
★★医科大学病院の形成外科では、教授のゴーサインが無い限り
美容形成後のトラブルは治療しないと聞かされました。
血腫や、その他ほほから抜いた唾液の検査結果が出て、
やはり唾液(アミラーゼ)が混入していたことが分かりました。
ソル・コーテフの点滴はこの日で終了しました。


13日の朝にも血液検査があり、昼過ぎに形成外科の教授の診察がありました。
午後、「腫れが引くまではCTを撮っても唾液腺の状態がはっきりしないため、
近日中の退院はない」と看護師に聞かされ、荷物を取りに一時帰宅しました。
一時帰宅から戻った夜、突然医師らに呼び出され、
「★★医科大学病院ではもう打つ手がないから、
以後は●●美容外科で診てもらうように。退院は明日の午前」と言われました。
ユナシンSの点滴はこの日で終了しました。

14日の朝から、内服薬としてトランサミンとメイアクトを開始。
11時に退院し、●●美容外科※※院(以下、※※院)にて◎◎氏の診察を受けました。

15日の10時、※※院にて▲◇歯科医師の診察を受け、
「ドレーンチューブを入れてそこから唾液を抜き、
1~2週間でチューブを抜去しては」と提案されましたが、
9月末に大切な用事があるため、ドレーンチューブを入れるときの切開や、
抜去後の縫合でさらに顔が腫れることを危惧したため断りました。
その後、「安心無痛麻酔」下で、注射器により右ほほの唾液を抜きました。
16日、17日は10時から※※院にて◎◎氏により
15日と同様の処置を受けました。
17日には、アデホスとメチコバールが処方されました。

18日、10時から新宿院にて◎◎氏と凹凸氏による診察。
唾液は正しく分泌されている様子(注射跡の穴から出ている可能性も残る)なので
唾液を抜く処置はこの日はありませんでした。
次の診察も22日でよく、表情筋のリハビリを始めるようにとのことでした。
トランサミン、メイアクトが終了。ミノマイシンが処方されました。

20日20時現在、右ほほだけがむくんでいるような腫れが残り、
口を開けて笑おうとすると、右口角が上がらず左右非対称な表情になります。
今後は内服薬などで腫れを引かせていき、
10月にまたCTを撮るかもしれず、
その結果次第では唾液腺に対する処置が必要になるかもしれません。




手術の失敗自体もショックでしたが、
事務局の◇◇氏の数々の暴言
(今後の金銭的な補償や治療費の負担について明言しなかったため
問いただしたところ、 「お金の話したいんやったら、全部お金で解決しよか」
「泣きたいんやったら勝手に泣いとったらええやんか」
「しないでもええ手術をしなんは、(★★ ★★子:本件相談者)さんの欲」
 など)
が一番カチンときました。

CTも、私が言いださなければ撮らなかったかも。
もっと遅れて、感染症や呼吸困難など、取り返しのつかないことになっていたかも。
(今でさえ、後遺症が残る可能性もあると言われていますが)
などと考えると、ぞっとします。

他院で受けた手術について泣きながら電話した私に対し、
一円の得にもならないのに親身に話を聞いてくださり、
折り返してのお電話で「CTを撮ってみては」と適切なアドバイスをくださった
しらゆりビューティークリニックの電話受付の方、ドクターの方、
あなた方は私の恩人です。
本当にありがとうございました。

必要であれば、術前術後の顔写真や、今後の経過も送らせていただきます。
上記文章の転載、一部抜粋、編集等を許可します。

★★ ★★子



ご相談のお電話をいただいたときはやはり当院としても前医が手術が行っている以上前医が診るのが適切であろうという理由と私の診療が現在大変混雑しているため当院の患者さんを優先せざるおえない事情もありいくら前医に不信感をお抱きであろうとも精査を希望ならCTをとり前医にて適切な治療をうけるべき旨をアドバイスさせていただきました。

早く良くなられることを祈っております。
後医は名医の格言があり後医になる私が本件に関する医療的なコメントはする立場にありませんのでバッカルファット摘出術でこのようなことが起こり得るということの紹介として掲載させていただきます。

バッカルファット摘出術が日本で美容外科手術の手技として臨床応用がなされたのは数十年前当時十仁病院にいられた(現ライフクリニック院長)勝間田先生でいらっしゃると思います。
かくいう私も勝間田先生から手ほどきをうけました。
本邦でバッカルファット摘出術を行う先生の多くは勝間田先生の薫陶をお受けになられた先生方かと思っておりましたが自己流か独自に始められている先生方もおられるようです。
バッカルファット摘出術は解剖学的に深顔面静脈や耳下腺管、顔面神経等が手術領域に存在し手術にそれなりに神経を使う部位の手術になりますので適切な知識・技術と慎重な手術操作が必要になります。

個人的には「この手術に熟練した医師は誰か?」と問われれば日本最古からの美容外科領域におけるバッカルファット摘出術術者であるライフクリニックの勝間田先生を推薦します。
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by shirayuribeauty | 2011-09-26 03:57 | 美容外科
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